http://d.hatena.ne.jp/gryphon/20120820/p2 とは別立てにします。
ところで、
この前の記事
■「モテと遺伝と国民性」…NHK番組、さりげなく「タブー中のタブー」に触れてるんだが!
http://d.hatena.ne.jp/gryphon/20120807/p2
は、なんと、はてなブックマーク700以上がつくという、うちのブログとしては空前にしておそらく絶後の反響をいただきました。
そこで、自分はこういった遺伝子議論は、事実なら『まさに「不都合な真実」!!!』だと書きましたが・・・まさにそれをずばり、タイトルにうたった新書が出てたんですね。
読売新聞2012年8月19日書評を要約します
・容姿や背の高さが遺伝子の影響を受ける・・・これはまあいい。俳優の子供にイケメン、美女が多くても自然だろう
・だけど「知能や性格まで遺伝する」なら・・・教育次第で人間の内面はいかようにもでも変わるんじゃないか?
・もしほんとうならきわめて「不都合な真実」だ
・教育心理学者でもある著者は「勇気と覚悟」をもってこの本を書いた、としている。
・著者は長年「ふたご研究」をしてきた。一卵性双生児と二卵性双生児の違いを比べると遺伝子の影響は抽出できると主張する。
・その結果、著者のカウントではパーソナリティの寄与率は環境6割、遺伝4割!
・ここは原文を正確に引用。
「知能や性格の遺伝が不都合な理由は、それが遺伝子の選別という忌まわしい優生思想を思い起こさせるからだ。著者はそれに対しても、差別を理由に遺伝的差異をみとめたがらないのは『差異があったら自分はそれを理由に差別する』という優生的態度の表明にほかならないと批判する」
・科学的に立証された遺伝の影響力を認めた上で、『教育と遺伝の両立』を目指せ、と。
勉強ができるのは生まれつきなのか?仕事に成功するための適性や才能は遺伝のせいなのか?IQ、性格、学歴やお金を稼ぐ力まで、人の能力の遺伝を徹底分析。だれもがうすうす感じていながら、ことさらには認めづらい不都合な真実を、行動遺伝学の最前線から明らかにする。親から子への能力の遺伝の正体を解きながら、教育と人間の多様性を考える。遺伝子の不都合な真実―すべての能力は遺伝である (ちくま新書)
- 作者: 安藤寿康
- 出版社/メーカー: 筑摩書房
- 発売日: 2012/07/01
- メディア: 新書
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この前、当方の記事に興味をお持ちになられた方は、この本も興味深く読めるのではないでしょうか。自分もこれから、読んでみたいと思う。