2013年9月8日、朝日新聞読書欄。
以前twitterでは、最後の名言を紹介しているんだけど、こっちでも記録に残す。
http://book.asahi.com/reviews/column/2013090800003.htmlウルトラマンが泣いている 円谷プロの失敗 (講談社現代新書)
- 作者: 円谷英明
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2013/07/26
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(略) …倒産こそ免れたが、現在の円谷プロはバンダイとフィールズ(パチンコ機器の企画販売会社)に買収され、経営陣から円谷一族は完全に追放されてしまった。著者はウルトラマンを守れなかったことをしきりに慨嘆する。
英明氏よ嘆くなかれ。偉大な「円谷の遺伝子」は、いまや世界中に継承者がいるのだ。メキシコ人監督ギレルモ・デル・トロの“怪獣映画”、「パシフィック・リム」を観ればそれがわかる。
この詩をうたったのは、斎藤環氏(精神科医)。
そう、創作者の”創作遺伝子”は息子、一族に引き継がれたりするもんではない。
”漫画の神様”の創作遺伝子がXXXに引き継がれているかっ?世界最高のアニメ監督の、創作遺伝子の後継者はXXXXかっ?違うだろっ。
そういうものなのだ。
柳生やグレイシーや北斗が、嫡流でなく強いやつらを養子にすることもあるように、「ギレルモ・ツブラヤ・デル・トロ」と名乗らせてもいい。ひとつぐらい姓を足してもかまわんだろ。
週刊朝日にも、もうひとつの別の書評が出ている
http://book.asahi.com/reviews/column/2013070900004.html