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John 8:32 Then you will know the truth, and the truth will set you free."  複数ブログの過去記事を移管し、管理の委託を受けています 

2012年8月19日の新聞書評欄は、傑作が多かった

最近、新聞の書評欄ってネット上では読売がわざわざ使いづらく隠すようになったり、毎日新聞がアクセス数稼ぎのためにわざわざページを分割するなどして、受難続きだが・・・
ちなみに毎日新聞は、日曜日の記事を日曜に掲載。
朝日は読売は遅れて提示する

毎日新聞

松原隆一郎マイケル・サンデル「それをお金で買いますか」を評する

(※上に書いたように、毎日新聞は短い書評記事なのにページを分割しています!1P目だけで全文だと思う勘違いに注意)

それをお金で買いますか――市場主義の限界

それをお金で買いますか――市場主義の限界

今週の本棚:松原隆一郎・評 『それをお金で買いますか』=マイケル・サンデル
毎日新聞 2012年08月19日 東京朝刊

 (早川書房・2200円)

 ◇驚くべき「市場化」の実態を暴く
 一昨年の夏、フォークの岡林信康のコンサートに行った時、曲の合間に岡林がこんなことを言った。「僕ら若い頃は『渋公(渋谷公会堂)』っていえば憧れたけどねぇ。それがいまやC.C.Lemonホール。力が入らんで……」。公会堂の命名権を渋谷区は市場化し、期間限定で売却していたのだ(現在は期限切れで「渋谷公会堂」に戻った)。市場化の波が公共ホールの名前にまで押し寄せているのだ。

 本書はこうした市場化が近年のアメリカを覆い尽くす様を暴き、考察している。それがアメリカだけの問題でないことは・・・(略)

「格闘技する東大教授」松原氏は、新自由主義批判のスタンスにたつ人。「市場化」についてはさまざまに考えていることがあるのだろう。
松原氏は内田樹氏批判もしている。
内容は「試合もしない合気道は武道ダンスだよキミィ!!」みたいな(笑)・・・※大幅に意訳しているが、うそではない。

「黒いアテナ」問題・・・批判への反論書。NHKスペシャル大英博物館」見た人は興味あるかも

『黒いアテナ』批判に答える (上)

『黒いアテナ』批判に答える (上)

『黒いアテナ』批判に答える (下)

『黒いアテナ』批判に答える (下)

http://mainichi.jp/feature/news/20120819ddm015070015000c.html
M・バナール『黒いアテナ』の原書はすでに二十数年前に公刊されている。発売後、欧米で大論争が起きたことは記憶に新しい。欧米人にとって古代ギリシャは自分たちの文明の源流である。だから、その起源が印欧系の白色人種によるものではないということになると、議論は血眼になる・・・

以前書きましたが、NHKスペシャル大英博物館」でも一端が語られてたように
ギリシャ文化はもとをたどれば、非白人、黒人の文明だ。現在のヨーロッパは、それでは白人のプライドが許さないからその事実を隠蔽している」
vs
「そんなのトンデモの議論だ。謎の先史文明っすか?逆説のギリシャ史っすか?」
てな、議論が対立していると。で、批判に反論の書が出たと。
ただ「この議論のもともとの発端となった本(黒いアテナ)は非常に分厚く、しかも実に読みにくい」という評判も聞こえてくる・・・
で、NHKスペシャル

NHKスペシャル 知られざる大英博物館 古代ギリシャ

NHKスペシャル 知られざる大英博物館 古代ギリシャ

という本になったと。

とてつもなく興味深い論争にもかかわらず、難解な議論の多い専門書のせいで敬遠されがちである。ところが、運よく「NHKスペシャル」の書籍が刊行された。すっかり白いと思い込んでいたギリシャの彫像がじつは古代には眩(まばゆ)いばかりの極彩色だったという衝撃。・・・・・・歴史の真実がいかにして歪(ゆが)められていったのか、というドラマでもあった

 

「本音の沖縄問題」

これ、ネットにないかな。箇条書きで写す

・「沖縄経済の基地依存」という「ウソ」
・戦前からの沖縄差別
・本島の離党差別
琉球王国を神聖視するナショナリズム

本音の沖縄問題 (講談社現代新書)

本音の沖縄問題 (講談社現代新書)

以上、毎日新聞より。



朝日新聞】(ネットに原文がUPされるのは木曜日)

ファミコンの思い出を集めた「文集」生まれる

著者インタビューから。

・著者は2003年、ファミコン誕生20周年を記念し、学習誌の編集経験も生かして投稿掲示板サイト「思い出のファミコン」を開設
・このほど、その投稿から選んで編集し、一冊の本になった。
・カセット貸し借り、裏技、プレー時間をめぐる母親との攻防、クソゲー・・・

ファミコンの思い出

ファミコンの思い出

「銃・病原菌・鉄」の二番煎じとかゆーな。「文明―西欧が覇権をとれた6つの真因」

要約

・西欧が、西暦1500年ごろからなぜ東洋に逆転できたか。必然ではない。東洋が帝国主義を生んでも、近代化しても良かったはずだ。
・六つのキラーアプリケーションがあった。「競争、科学、所有権、医学、消費社会、労働倫理」
・西洋中心主義は一蹴するが、巷にあふれる反西洋主義への迎合もこばむ

文明: 西洋が覇権をとれた6つの真因

文明: 西洋が覇権をとれた6つの真因

「宇宙人が医療統計をまなぶ」・・・岩波からでたよ、そんな本が(笑)

要約

・地球を征服しにきた宇宙怪人しまりすが
・医療統計や疫学をまなびましたとさ
・「喫煙率が減ったのにがんが増えた!・・・この意味は?」など
・新聞で書評されたこれは続編、第二巻らしい

宇宙怪人しまりす医療統計を学ぶ (岩波科学ライブラリー (114))

宇宙怪人しまりす医療統計を学ぶ (岩波科学ライブラリー (114))

宇宙怪人しまりす 医療統計を学ぶ 検定の巻 (岩波科学ライブラリー)

宇宙怪人しまりす 医療統計を学ぶ 検定の巻 (岩波科学ライブラリー)

なれないことすんな、岩波(笑)。しかし表紙をラノベ風にするとこまではいってないようだ(笑)

工学部ヒラノ教授の事件ファイル

要約

・退官した工学部教授が小説仕立てで思い出を書く
・そこで書いたのは、慢性的な研究費不足を補うためのあれこれ!
・海外出張にいけず、公務員住宅に一週間隠れる。(※寅さん映画にあったな・・・)旅費は着服。
・寄付金がほしいので、出来の悪い留学生にも修士号をあげちゃう。
・ぶっちゃけ書いた話、違法のこともふくめて97%が真実。
・「現役時代はこわくて書けなかった」
・これも続編。最初のはきれいごとを書いたが、続編でなにかのたががはずれた(笑)

工学部ヒラノ教授

工学部ヒラノ教授

工学部ヒラノ教授の事件ファイル

工学部ヒラノ教授の事件ファイル

Poetさん推奨。(ウソ)


読売新聞のは一冊だが、別立てにします
こちらへどうぞ。
http://d.hatena.ne.jp/gryphon/20120820/p3