これも上の記事と同じく「よく聞く内容だが、あの人が言ったのが意外」なパターン。
コラムニスト・小田嶋隆氏が語る。本当は対話相手のツイートも抜き出せばわかりやすいのだろうが、すいません手を抜く。リプライのうしろについている引用で判断してください
https://twitter.com/tako_ashi
小田嶋 隆@tako_ashi
私が嫌いならほっといてください。 QT @yonnma さんまさんはそこいらのタレントよりかはサッカー詳しいし、洞察が深いからねw個人的にさんまさんが嫌いなら、ほっとけばいいじゃん@tako_ashi
Jリーグとメッシに謝罪したらやめる。 QT @yonnma さんまさん批判はやめてね @tako_ashi
確かにバルセロナと浦和レッズの間にはかなりのレベル差があります。でも、モンティ・パイソンと明石家さんまを比べた時の差に比べれば、微々たるものだと思うわけです。@yonnma
でも、伝わりにくいはずの英国のお笑いの方が、翻訳を通してさえ、日本語のさんまの芸よりはずっと面白いわけです。 QT @yonnma @tako_ashi 笑いは国によって文化が違うからレベル比べるのは難しいよ。サッカーは世界共通だけど。。
Jリーグのテレビ中継はカメラがヘタだからショボいけど、スタジアムで見ると生のサッカーは良いものですよ。 QT @yonnma @tako_ashi 日本のサッカーは代表戦以外見ないよ。。Jリーグはほんとにひどい。スペイン、イタリアのリーグの試合を見てしまったら、やっぱ見れないよ
自国のサッカーを馬鹿にする態度が神経にさわるということです。 QT @yonnma @tako_ashi とにかくさんまさんの人間性やお笑いの才能サッカーに対する愛は素晴らしいものがありますよ自国のサッカーを馬鹿にする態度が神経にさわるということです。 QT @yonnma @tako_ashi とにかくさんまさんの人間性やお笑いの才能サッカーに対する愛は素晴らしいものがありますよ
— 小田嶋隆 (@tako_ashi) 2012年7月6日
日本のサッカーのレベルが低いことを指摘したからって、自分のレベルが上がるわけじゃないよ。
Jリーグは世界水準から見て一流というわけじゃないけど、二流よりは上です。1.5流ぐらいのところまでは来ている。でも、日本のエンターテインメントは3流。特にお笑いは5流。私はそう思っています。
レベルが高いチームだけを応援するのなら、世界にはチャンピオンズリーグの20チームぐらいがあればOKということになる。でも、実際にはどこのサッカー先進国にでも二部リーグがあり三部リーグがあって、それぞれにその町のクラブのファンがついている。サッカーを応援するというのはそういうこと。
よく知っている子供が出てる運動会はレベルが低くても見ててわくわくする。応援をするというのは、そういうことです。レベル云々でしか競技を見られないのはシャネルの店に行列してる田吾作と一緒。恥さらしですよ。よく知っている子供が出てる運動会はレベルが低くても見ててわくわくする。応援をするというのは、そういうことです。レベル云々でしか競技を見られないのはシャネルの店に行列してる田吾作と一緒。恥さらしですよ。
— 小田嶋隆 (@tako_ashi) 2012年7月6日
「日本のお笑いの水準」「JリーグのTV中継の技術」についても派生した呟きがあるのだが、とりあえず略しました。
やはり驚くのが・・・あの小田嶋隆氏が、「愛国心」と「ナショナリズム」に燃えて、俺流に要約すると「日本人ならJリーグをおもしろがり、応援するのが当然だ。それがサッカーを応援するということだ」としていること、でした。
驚いたので直接問うているな。
gryphonjapan (MMA) @gryphonjapan
これはいわゆる「愛国心」、と考えるべきでしょうか? RT @tako_ashi 自国のサッカーを馬鹿にする態度が神経にさわるということです。 QT @yonnma とにかくさんまさんの人間性やお笑いの才能サッカーに対する愛は素晴らしいものがありますよ
Jリーグをバカにする態度(明石家さんま)が癇にさわる。・・・・それはJリーグが「自国のサッカー」「わが祖国のサッカー」であるからだ。レベルの比較ではないのだ、日本のリーグでプレーする選手に興味を持つのは「よく知っている子」を応援するのと同じだ・・・という。
こういう愛国主義言説を、それこそ言って違和感がない人(津川雅彦とか)はたくさんいると思うが、逆にこういうことを言うと違和感がある・・・と個人的に一番感じる人が、ナショナリズムを高揚させた発言をしたということで、こうやって紹介している次第です。
この前、コラムが出たばっかりだが、
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いま付いたコメント
id:fullkichi1964 2012/07/07 06:56
小田嶋氏の発言は、最近UFCばかり見てるワタシにとっても少々耳が痛いですな(^^;;;)。
さんま師匠を弁護するわけではないですが(どっちかというと嫌い・笑)、海外のものも自国のものも全部フォローできればそれは一番いいですが、一方で「時間がない」という現実もあるわけです。我々凡人にしてからそれだから、さんま師匠みたいな多忙なヒトは厳選して見ようとなるわけだろうし、そうしたら「レベルの高いところから」となるのはごく自然という気もします。
基本的にはさんまより小田嶋氏ひいきな人間(20年以上ファンだし)ですが、「シャネルの店に行列してる田吾作」とはちと違うかなあとも思いますね。
【追記:「ナショナリズムではない」派に質問】
はてブにてご意見を頂き、ありがとうございます。「愛国心、ナショナリズムではない」という意見が多く見られたので、その方々に質問。
小田嶋隆氏は、明石家さんま氏のサッカー談義の中で「神経にさわる」部分は
はっきり「自国のサッカーを馬鹿にする態度が」と書かれていますよね。
これが「Jリーグ」という、(たまたま)日本に存在する固有名詞そのもの、或いはもっと普遍化し「サッカー先進国のレベルに及ばないながら切磋琢磨する各国のリーグ」・・・を馬鹿にする態度、に怒る、というならよう分かる、というか、こっちも全然意外とも思わず、ひっかからずに流し読みしてエントリも作らんかったでしょうね(笑)。
それは「バラク・オバマが米国大統領なのは良くない」と「黒人が米国大統領なのは良くない」ほどに違ってくる。
「地獄のミサワ」ならぬ「自国のサッカー」(※ここ、遠慮せず笑ってOKですよ)・・・・を馬鹿にされると「神経にさわる」。
というのは・・・氏の素直な感情の発露かもしれないし、何しろ海千山千のベテランコラムニストだから、自分の感情というより「読み手の共感」を呼ぶ手法としてそうしたのかもしれないのだが、そのへんは分かるまい。
たぶん「ナショナリズムではない」というのは、小田嶋氏の過去のコラムでスタンスを知っている人(私も知っている)が「過去のスタンス補正」をした上で「ナショナリズムにあらず」という結論を出しているのだと思うけど、
「自国のサッカーを馬鹿にする態度が神経にさわるということです」
という発言を素直に・・あるいは田母神将軍とか片山さつきがツイートしたと脳内で想像して(笑)もう一度読んでみてみてください。
もう一論だけど「おらがチーム」というとき、このメディア時代、情報化時代・・・プラスして趣味多様化時代には「地元選手(リーグ・チーム)より外国選手(チーム・リーグ)のほうが『よく知っている子ども』状態になる」ことがあっても、結構自然な話になるとも思います