INVISIBLE Dojo. ーQUIET & COLORFUL PLACE-

John 8:32 Then you will know the truth, and the truth will set you free."  複数ブログの過去記事を移管し、管理の委託を受けています/※場合により、語る対象の「ネタバレ」も在ります。ご了承ください 

「有田芳生氏と小沢夫人書簡陰謀論」第4弾。藤本順一氏との対談(SPA!)も含め検証しよう

有田芳生議員の「週刊文春『小沢夫人書簡』報道陰謀説」
(1)http://d.hatena.ne.jp/gryphon/20120616/p6
(2)http://d.hatena.ne.jp/gryphon/20120616/p6
(3)http://d.hatena.ne.jp/gryphon/20120625/p4
番外編として

週刊文春「小沢夫人書簡」報道…対抗にも肯定にも「2011年3月の小沢一郎」を描くのが一番の近道だ
http://d.hatena.ne.jp/gryphon/20120616/p5

6月27日付から始まったツイートの抜粋
https://twitter.com/aritayoshifu/

有田芳生‏@aritayoshifu
「小沢夫人書簡」を読売新聞が報じたとき、小沢事務所コメントが末尾に掲載されているが、あまり知られていない。〈小沢事務所は「手紙は本人の字ではない。放射能を恐れて逃げたという事実はない。どこにどう逃げたのか、こちらが聞きたい。どこにも逃げていないことは証明できる」と反論している〉。
 
創価学会幹部から驚くべき話を聞いた。週刊文春が「小沢一郎夫人書簡」を掲載した直後、全国の婦人部に「注目せよ」との指示が出されたというのだ。消費増税に反対する小沢一郎イメージを崩すためと解説してくれた。公明党幹部のなかにも「3党合意」に反対意見があったという。政党液状化が進行する。
  
小沢一郎夫人書簡」のデマ。「三月二十五日になってついに小沢は(注、放射能を怖れ)耐えられなくなったようで旅行カバンを持ってどこかに逃げ出しました」。これが事実でないことを日程表と会った人物から確認した。小沢氏は25日には国会周辺をふくめ都内にいた。その3日後に岩手に入っている。
 
岩上安身さんとの対話(ダイジェスト)が公開されました。http://goo.gl/Hjk4o  「小沢一郎夫人」書簡の真偽や消費増税政局と今後について語りました。

さて、「本丸」ともいえる週刊SPA!の記事を読んでみたのだが・・・浮かんだ疑問点とさらなる問い

・「SPA!では筆跡鑑定を専門家がやった」という風聞が発売前に流れたが、専門家の意見は掲載されていませんでした。

・「代書屋がいるから直筆手紙はあてにならない」という説だと、そもそも有田氏が入手したほうが小沢和子氏の直筆だということが保障されるのだろうか?
・ちなみに有田氏が入手した手紙は「横書き」、文春の手紙は「縦書き」。例えば「し」は縦書き・横書きで違うよね。
http://saeaki.blog.ocn.ne.jp/arita/2012/06/post_6afb.html

・SPA!のやつも見ましょうか。ちゃんと当方が対談記事を読んでいる証拠としても。

んで、思うのは「誰あての手紙か分からないようにぼかす」というのは判るのだが、
離縁状と有田氏入手文書の中で、字が比較できるのはこの部分だけなのかい?、ということ。「あ」「い」「う」「え」「お」レベルでばらばらにすれば文面も判らなくできるだろうし、もっと計量的に異同を判定できたのでは。さらに言えば「比較的、似てないところだけをピックアップして公開しているのではないか?」との疑問をもたれても仕方ないのではないか。

・「小沢事務所のコメント」だと完全に偽書説なのだが、これを「事務所は完全に否定している」ととるのか「事務所は否定だけはしたが、証拠を出せてない状況」ととるか(笑)。事務所のコメントは常識的に本人の意思が反映されているとすれば、有田氏のいう「小沢さんは男の美学で反論しないのだ」というのはもはや無効かと。有田氏が「人を介して小沢さんに尋ねたら『いやあびっくりしたね』というだけだった」…というのは、ジャーナリストとして、読売新聞のほうが重要なコメントを取った」ということだと思う。

・「男の美学で沈黙するのが小沢流」にしては、以前週刊現代を民事の名誉毀損で訴えている。で、負けている。
http://facta.co.jp/article/200807042.html
http://mediawatch.cocolog-nifty.com/blog/2008/07/post_43e0.html
 
有田芳生氏の週刊SPA!での発言

数年前から小沢さんと和子夫人は別居しています。徒歩数分の離れでの別居に過ぎませんが・・・(略)顔を合わせない生活なのに・・・さも現場を見ていたかのような描写は明らかにおかしい・・・

別居していたということは、夫婦関係が円満ではなかったということかな。そして「徒歩数分」なら、全く顔を合わせていないということも無いのではないかな。有田氏は『離れの夫人は、小沢の行動が全くわからない状態』である証拠をつかんでいるのだろうか? てかそれでも、私が言うところの『201年3月の小沢一郎』を論じる時、情況的に確度の高い証言が出来る上位に夫人がいるってことだし(※ただし、動機および精神状態の話は別ですよ、以前書いたように)。

第一秘書の川辺さんが夫人に放射能を避けるために逃げるよう伝える様子がつづられていますが、これは2人の会話が変に書き換えられていると聞きました。

ということは、小沢和子―川辺秘書が震災直後に会話した、という事実があったということなんだろうが…その事実を知っている人はすごく少ないでしょうね。仮に偽造だとしたら、その偽造したX氏は、少なくとも凡百のメディア・ジャーナリスト以上に内部事情に精通している――ことはこの一点で確認できるな。

 
藤本順一氏のSPA!発言

「離婚いたしました」という表現もひっかかる。実は小沢さんの離婚の噂は昨年11月ごろから流れて・・・官邸周辺が極秘裏に動いて調査したようですが、戸籍はキレイだった。まあ、別居が事実上の離婚といえばそれまでですが・・・

藤本氏が自分で確認したわけではない?っぽい書き方。プラス、さすがに後半でセルフツッコミしたとおり。ここは逆に「(法的な)離婚の事実は無いから、手紙は偽造である」という説をフェアに潰しているというべきか。

「数年前から教徒から出馬したいと言い出し・・・」と書かれている個所は、絶対にありえない妄想のレベル・・・(略)小沢王国と呼ばれる親の代からの強固な地盤を捨てる理由にはなりません。

いや、まさに「親の代からの強固な小沢王国」だからこそ「俺が『留守家老』を指名すればそいつが悠々当選するし、いつでも戻って来られる」という前提で鞍替えが簡単なんとちゃう?2009年、最終的には見送られたものの、東京への鞍替えが示唆されていたね。

民主党の小沢代表代行は21日、衆院選東京12区への「国替え」を見送り、地元の岩手4区から立候補・・・東京12区は公明党の太田代表が出馬を予定。小沢氏の国替えは
公明党の支持団体である創価学会が太田氏の選挙運動に全力を挙げざるを得ず都内の他の選挙区で自民党支援が手薄になる可能性がある」 (小沢氏周辺)などとして、幹事長当時の鳩山代表が示唆していた。 しかし、追い風の衆院選となり、「小沢氏が全国の選挙指揮に専念する方が得策だ」と判断した。
(2009年7月21日19時31分 読売新聞)

こういう風に対立候補の選挙区に殴りこむことで大義名分も立つ。そして京都には、身民党の谷垣総裁がいる。それが念頭にあったので「小沢が岩手を捨てるはずは無い。だから手紙は嘘」という論法は腑に落ちなかった。
 
・有田氏の最新ツイートから

「三月二十五日になってついに小沢は(注、放射能を怖れ)耐えられなくなったようで旅行カバンを持ってどこかに逃げ出しました」。これが事実でないことを日程表と会った人物から確認した。小沢氏は25日には国会周辺をふくめ都内にいた。その3日後に岩手に入っている

こういうのが必要だというのは自分が書いたとおりで、同慶の至りなのだが…具体名が全然でないから、これを信用しろといわれても、です。引っ張ってるのか「実名は有料メルマガ(※無いだろ)で」か判らないけど、このツイートに証言者の実名とか入れられないのだろうか。
てか、25日の「都内」は『自宅を出た』のかな?26、27日はどこに?逆に「2011年3月の小沢一郎」への謎と興味は深まった・・・これは続報を希望。

この話題、
http://d.hatena.ne.jp/gryphon/20120629/p4
につづく。