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John 8:32 Then you will know the truth, and the truth will set you free."  複数ブログの過去記事を移管し、管理の委託を受けています/※場合により、語る対象の「ネタバレ」も在ります。ご了承ください 

捕虜刺殺を拒否した旧日本兵の短歌(歌集「小さな抵抗」)

(たぶん)2月5日の、朝日新聞読書欄の紹介から。
作者の渡部良三氏は、1944年に中国の河北省で杭に縛られた中国捕虜を刺殺するよう命じられる(いわゆる「度胸試し」)。10人ほどの新兵がそれに従った。
だが、キリスト教徒である渡部氏はそれを拒否した。「度胸の無いヤツ」として、上官や仲間から凄惨なリンチを受けたという。
その心境を、詠んだ歌が紹介されている。

血と人膏(あぶら) まじり合いたる臭いする 刺突銃はいま我が手に渡る
鳴りとよむ 大いなる者の声きこゆ 「虐殺こばめ生命を賭けよ」
「捕虜殺すは天皇の命令(めい)」 の大音声 眼(まなこ)するどき教官は立つ
三八銃 両手(もろて)にかかげ営庭を 這いずり廻るリンチに馴れ来

歌集 小さな抵抗――殺戮を拒んだ日本兵 (岩波現代文庫)

歌集 小さな抵抗――殺戮を拒んだ日本兵 (岩波現代文庫)

これらの短歌は、メモを衣服に縫いこめて戦地から日本に持ち帰り、1992年に初めて私家版として発表したという。
たしか、朝日新聞の日曜日読書面は、翌週木曜にネット上にアップされていたから今までなら間もなく全文読める?筈だが・・・同紙がデジタル有料化を進めている、今はどうかな?