http://mainichi.jp/select/world/europe/news/20111028k0000m030140000c.html
ソウル市長選:野党系圧勝 政界再編の可能性も
【ソウル西脇真一】26日投開票のソウル市長選で、野党統一候補で無所属の朴元淳(パク・ウォンスン)氏(55)が完勝した背景には、既存政党に不満を抱く20〜40代中心の無党派層や浮動層の強い支持がある。朴氏は27日夜の当選会見で「市民が権力に勝った」結果だと述べ、「市民対既存政治」の構図を強調。今後は支持層を核とした新党結成など、政界再編に向けた動きを見せるかどうかが焦点となる。
当選から一夜明けた27日朝、朴氏は市内の水産市場などを訪問。その後、地下鉄で初登庁した。
敗れたハンナラ党は最高委員会議を開催。洪準杓(ホン・ジュンピョ)代表は27日、「20、30代の心をつかむようにしたい」と強調。李明博大統領も「今回の選挙に表れた若い世代の意思を肝に銘じたい」と述べ、若年層対策が急務との認識を示した。
中央選管によると、朴氏は与党ハンナラ党の羅卿※(ナ・ギョンウォン)氏(47)に得票率で約7ポイント差をつけて勝利。市内25区のうち、江南区など富裕層の多い四つの区を除く21区を制した。
27日付朝鮮日報などによると、放送局3社の合同出口調査の分析から、朴氏は20〜40代の有権者から圧倒的な支持を受けたことが分かったという。
このほか、韓国の新興新聞「ハンギョレ」記事の翻訳サイトでも詳細がわかる。
http://blog.livedoor.jp/hangyoreh/
実は選挙前の朝日新聞・箱田哲史氏の記事が、敗者も含む両候補者および、当選候補を応援した大物アン教授の経歴なども紹介した面白いものだったのだが紹介しそびれた。
自分は投票2日ほど前かな?twitterのだれかのツイートで「世論調査では4%ほどの差がある」というのを読み「直前の調査でこの差なら勝敗は決まりだろう」と思っていたが、一方で「韓国では『パラム(風)』と呼ばれる、急な動向変化があり選挙結果はしばしば意外な結果になる」との定説もあった。
ただ、その場合「本当に世論が急激に変わる」という仮説のほか「世論調査の正確性が低い」との仮説もなりたちそう。世論調査は統計科学として面白い部分が多いのだから、日本・韓国の世論調査の傾向比較なんてのもあればより面白いかもしれない、と思いました。
ハンギョレ翻訳サイトには
今回の選挙結果の詳細分析と、世論調査の精度自体を分析した記事もある。
http://blog.livedoor.jp/hangyoreh/archives/1554856.html
http://blog.livedoor.jp/hangyoreh/archives/1554865.html