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John 8:32 Then you will know the truth, and the truth will set you free."  複数ブログの過去記事を移管し、管理の委託を受けています 

「嫌う権利」話補遺…「僕らは寛容だ、だから非寛容のイスラムは敵だ」について再掲載&関連リンク増補

この前書いた

■差別でもDisでもなく、純粋に「私は嫌いだ」と言う権利…マドンナのあじさい騒動で考える。
http://d.hatena.ne.jp/gryphon/20110918/p2

はブクマ、ツイートなどでたくさんご意見をいただきましたが、中に記した記事リンクのURLが間違っているものがありました。
現在は修正済みですが「ん?リンク先にその記事ないな」と思った人も多いであろうことと、現在さらに大きなテーマになっていることで、そのまま再掲載します。

■欧州の反イスラム(右翼)運動に地殻変動・・・「僕らは寛容だ、だから非寛容のイスラムは敵だ」
http://d.hatena.ne.jp/gryphon/20061119#p4
11.18の朝日新聞は3面「時々刻々」に、大変面白い記事が登場した。…(略)…全ヨーロッパで、「新しい右翼」が登場しているということを書いている。

その主張が面白い。

◆旧来の右翼は同性愛を蔑視する意識が強かったが、デンマークの右翼国民党から昨年の総選挙で初当選したルイセ・フラベルト議員は自らも同性愛者だ。5年前、同じ女性の医師と結婚した。イスラム教徒移民排斥を主張する右翼政党に加わったのは、自分のような自由な考えを移民たちが理解しないからだという。
「個人の自由を踏みにじる考えに同意できない。同性愛や表現の自由を認めない人々との対話は不可能だ」
(略)
国民党は、結婚観が異なるイスラム教徒との対話を強調する戦略をとった。高齢者ら弱者を支える政策を打ち出し、左派支持層さえ引きつけている。
隣国ノルウェーでも事情は似ている。右翼の進歩党は昨年総選挙で、第2党に躍進した。今年、党首に就任した女性のシブ・ヤンセンさんは「ノルウェーは開放的で自由、寛容、男女平等の社会だ。だからこそ価値観がまったく違う移民を受け入れられない」

さらにいろいろ検索してみたよ

■同性愛をイスラム叩きに利用する右翼
http://www.jrcl.net/frame090928f.html

・・・モロッコ出身のロッテルダムのイマム(イスラム僧)エル・ムムニは、二〇〇一年五月に全国テレビで、同性愛者は生命の再生産、より一般的には社会にとって脅威となる病であると主張するコメントを行った。古典的な家父長制的見解である。(略)
コック首相は不快感を表に出して、毎週恒例の全国テレビインタビューで十分間をフルに使い、ムスリムに対し同性愛に寛容であるべきだ、それが「オランダ的やり方だ」と説明した。最大のゲイ雑誌で、主流のリベラル・ポピュリスト的な「ゲイ・クラント」のウエブサイトでの世論調査では、参加者の九一%が「ムスリムはわれわれの寛容を受け入れられないのなら出国すべきだ」という声明に同意した。

 
■オランダ:移民希望者対象テストが差別的だとしてイスラム系団体が反発
http://gayjapannews.com/news2006/news159.htm

2006/03/27 07:52(オランダ/アムステルダム)オランダへの移住を希望する者へ課されるテストが日本を除くアジア出身者と中東出身者に限定されることがわかり、一部のイスラム系団体が反発している。

テストでは、“ゲイに対するオランダの姿勢”をはじめ、オランダでの生活に必要な知識が試される。テストの際、移住希望者は2人の男性がキスをしているシーンやゲイの結婚式シーンが収録されたDVDを見させられる。(略)
「このテストはイスラム系移民を制限するための隠れみのであり、同性愛者の権利とは何の関係もありません。オランダの人々ですらこのテストには疑問を持つでしょう」と話すのは、移民の定住を支援する団体『 Emcemo 』のディレクターでモロッコ出身のアブドゥ・メネビ氏。

■オランダよお前もか!イスラム差別
http://www.newsweekjapan.jp/stories/world/2010/10/post-1678.php

ともあれ、オランダの反ムスリム機運が注目されるのは、この国が売春街と大麻カフェで知られ、多元主義と寛容の精神を掲げているから。どうやらクスリは許せても、あらゆる宗教を受け入れるという懐の深さはないようだ。

■テオ・ファン・ゴッホの暗殺:オランダが得た教訓
http://www.danielpipes.org/2599/

被害者は、有名な絶対自由主義者、映画制作者、テレビプロデューサー、新聞コラムニスト、トークショー担当者、あらゆる不正の強い批判者、テオ・ファン・ゴッホ(47)であった。彼は、かの有名なオランダの画家ヴィンセント・ファン・ゴッホの親戚でもあった。最近では、イスラムを批判し、注目を浴びていた(略)繰り返しナイフで刺されていた間、加害者に向かって「やめて下さい、やめて下さい、命だけは」と懇願したそうだが、加害者はナイフを胸に突き刺し、切り落とさんとばかりに首を深く切りつけた。
 
加害者は、オランダ生まれのモロッコ人、二重国籍者のモハメッド・ブーイェリ(26)である。オランダ語とアラブ語で書かれた5頁の手紙を被害者の体にナイフで突き、その場を去った。手紙は、名指しで5人のオランダの有力者と西洋全体に対してジハードを呼びかけ、脅迫を声明する内容であった(「ああ、ヨーロッパよ、必ず破壊されると確信している」)。

 
 
■オランダ 極右政党・自由党ウィルダース党首の反イスラム発言に無罪判決
http://blog.goo.ne.jp/azianokaze/e/09747fd59318f1d50307205a528fdf2e

ウィルダース党首は、「イスラム教批判が合法だというのは良い知らせだ」、「(イスラム批判は)必要だ。私たちの社会のイスラム化は大きな問題で、自由に対する脅威となっている。そして私はこう発言することを許されている」と語っているそうです。
(略)
イスラム教の聖典コーランを「ファシズム的」と呼び、アドルフ・ヒトラーの著作『我が闘争』になぞらえたことで、オランダの極右政党・自由党党首ヘールト・ウィルダースは、数限りない殺人予告を受けてきた。だがウィルダースにとってイスラム教を非難することは表現の自由であり、自分自身の権利の行使に過ぎない。そしてその訴えがついに認められた。

↑おっとこの話、当時書いてたわ。
■偏見が生んだ不当判決か、陰謀に打ち勝った言論の勝利か。イスラム批判?or中傷?の政党党首発言に無罪(オランダ)
http://d.hatena.ne.jp/gryphon/20110627/p2

神の法vs.人の法 スカーフ論争からみる西欧とイスラームの断層

神の法vs.人の法 スカーフ論争からみる西欧とイスラームの断層

先のエントリで紹介したtogetterは関連togetterがたくさんあったので再紹介する

■嫌悪表明問題
http://togetter.com/li/93008

  ■関連するオススメまとめ
  あおきえい監督によるアニメ放浪息子の裏話
自分が放浪息子を気持ち悪く思う理由をもう一度考える
「差別する自由」はあるのか?〜『放浪息子』をめぐって
放浪息子」をめぐるホモフォビア(同性愛嫌悪)
放浪息子』にみる同性愛嫌悪の根源と現代の性的ボーダー
(全部関連リンクが飛んでいるので、ひとつのエントリーから行けます)

22日追記

隣接テーマを紹介するはてなの機能で見つかった。
「みやきち日記」2009年
http://d.hatena.ne.jp/miyakichi/20090926/p3

第64回国連総会議長に選任されたアリ・アブドゥサラム・トレキ氏が、同性愛は「容認できない」と発言したというニュース。

9月25日(金)に行われた記者会見で同性愛関連の質問をされ、彼は以下のように答えたとのこと。

「その事柄は非常にデリケートで、非常に厄介です。イスラム教徒ですから*1、私はそれに賛成ではありません……それは世界の国々の大部分では、容認されていません。私の意見としては、この事柄には少しも賛成できません。私たちの宗教や伝統では、あまり受容できないと思います。

ブログ主の感想

うっわー。こんな人が国連総会議長って。

喋りながらだんだん調子に乗っていくのが目に見えてわかる発言ですよね、これ。「デリケートな問題」と当たりさわりのない表現で始めておいて、「イスラム教徒だから」と己の同性愛への不寛容を正当化し、次に「世界の国々の大部分」を持ち出して「(イスラム教徒でなくても)みんなやってるもん」理論で自説を補強・・・(後略)


■英国でアンチゲイなパンフレットを配布した男性3人に有罪判決
http://d.hatena.ne.jp/miyakichi/20120123/p3
■英国でアンチゲイなパンフレットを配布した3人、懲役刑に
http://d.hatena.ne.jp/miyakichi/20120212/p1
この事件を報じたBBCニュースから

'Muslim duty'

The leaflets, which were handed out and put through letterboxes near Derby's Jamia Mosque, were described in court as "threatening and nasty".

They showed an image of a wooden mannequin hanging from a noose, quoted Islamic texts and said capital punishment was the only way to rid society of homosexuality.

Two other leaflets, called Turn or Burn and God Abhors You, were also distributed while a fourth, called Dead Derby, was found but not given out.

 
イスラム批判で知られるオランダの政党指導者、訪米し影響力拡大へ
http://d.hatena.ne.jp/gryphon/20120130/p3
 

■2012年2月11日はピム・フォルタインの「フォルタイン党」結党から10周年。
http://d.hatena.ne.jp/gryphon/20120212/p4


本間しげるの一人芝居「関西人撲滅運動」が見たい、読みたい

自分は実際の芝居をみていないが、かつてあった伝説のお笑い雑誌「キンゴロー」か「カジノフォーリー」のどっちかに文字起こしが載っていた。
youtubeにも当然無い。

8月8日 本間しげるライブTOUR「ナツオトコ現わる」新潟フェイズ
1.性教育
2.関西人撲滅運動
3.取調室のフィリピーナ
4.ベトナム戦争に行きたかったカメラマン
5.工事現場のパンクロッカー

前段階に「ムハンマド風刺画問題」がある。当ブログの過去エントリ一覧(一部)

■「旗」をめぐる自由の境界−−あるいは限界(エピソード集から)

http://d.hatena.ne.jp/gryphon/20080421#p4

■「コーランを焼こう」という催しがアメリカで企画。自由とは、寛容とは。

http://d.hatena.ne.jp/gryphon/20100802#p2

■「9.11コーラン焼却集会」秒読み。ニューズウィークの論評に見る限界

http://d.hatena.ne.jp/gryphon/20100909#p5

■「アラブ系が多い街に行って豚肉とワインで宴会しようぜ!」運動が国家権力の弾圧で中止(フランス)

http://d.hatena.ne.jp/gryphon/20100617#p3

■「5月20日、全世界で一斉にムハンマドイスラム教開祖)の絵を描いて表現の自由を訴えよう」というキャンペーンが始まった」(町山智浩

http://d.hatena.ne.jp/gryphon/20100512#p6

ムハンマド風刺問題、続き

http://d.hatena.ne.jp/gryphon/20100513#p2

 ■靖国参拝−−平和を呼ぶ「サイキック・ウォーズ」?

  http://d.hatena.ne.jp/gryphon/20050813#p3

  ■サイキック・ウォーズ再論(笑)。靖国反対運動で宗教の衝突と、自由と慣習について

  http://d.hatena.ne.jp/gryphon/20091226#p3

取りこぼしあり。「ムハンマド」「風刺画」という単語で当ブログを検索するともっと出てくるかも