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John 8:32 Then you will know the truth, and the truth will set you free."  複数ブログの過去記事を移管し、管理の委託を受けています/※場合により、語る対象の「ネタバレ」も在ります。ご了承ください 

3.11直後、東京海上火災の迅速でタフなブラフが、保険マフィアの便乗値上げを防いだ?

これも酔眼朦朧の中で聞いた話した与太話なので、細部は分からない(というか因果関係の確定は難しいし、また半年したら状況だって変わっているかもしれない)という前提で。

聞いた話の骨子はこう。(※話してくれた当人が、ブログを読んで校正してくれました。21日午後7時に要約・翻訳を更新しています)

==要約==
 
東日本大震災のようなすげー大地震被害を見て、保険関係の…一般のほう(元受-一般に保険商品を販売しているいわゆる「保険会社」)ではなく、裏方のほうにいる人たち(保険会社と再保険契約を結んでいる再保険者)が、どこまで本気でびびったのか、どこまでがそろばん勘定の欲得づくなのかは分からないけど「日本に(地震全体に)?の地震保険にかけている再保険の料金 だけでなく、地震と関係ない賠償責任保険やその他の再保険料率を引き上げよう」という動きを見せた。多くの契約更新は4月1日。
  
東京海上火災はそれを察知すると即座に「今回の地震を理由に、地震と関係ない保険種目の再保険料を値上げしようとすべきではない。そううことをやる連中と、やらないところとでは今後のこっちの付き合い方も変わってくる」と先手を売ってブラフ気味に警告。 
 
・国内のみならず、海外再保険マーケットでも「紳士」として名高い東京海上の一喝に、皮算用をしていた再保険者たちは震え上がった。そして、再保険料率のプロポーザルをこの機に書き換えることをあきらめた。もし、そうなっていたら、日本の保険会社はどんな保険商品であっても今までのように提供することが難しくなり、ひいては日本経済には、悪い影響があったであろうから、東京海上の一声は大きな影響があった。外資系保険会社に勤める日本人も、東京海上の「一喝」にひそかに喝采を送った

・・・・・・というのが、酒席で聞いたひとつ話。(もっと専門的な事例や用語もあったのだが、理解できてません)。


東京海上の啖呵は(事実なら)当然、自社の利益にも直結するから自分のためにこその啖呵だろうが、結局自分が、自分の部署のものごとを一生懸命やるのが復興への道なのだろう。

元記事は英語メディアの専門インタビュー

東京海上が警告「「再保険者は日本の震災を利用すべきでない」

まもなく再保険契約更改(注:日本の保険会社が締結する再保険特約は4月1日を契約日とすることが通例)だが、再保険者は東北大震災を理由に、地震と無関係の保険種目の再保険料率の値上げを強行するべきでない-日本2位の元受保険会社の再保険部長が語った。

これは「インシュランス・デイ」の独占インタビューで言及したもの。東京海上の岡部長によると、4月1日の日本の再保険契約の更改にあたり「(元受)保険者は再保険者の動きを注視している。それは、今後、どの再保険者が真の我々のパートナーであるかを判定するテストとして見ているからだ。」

http://www.insuranceday.com/insday/viewArticle.htm?id=264343

Reinsurers should not take advantage of Japan quake, Tokio Marine warns

REINSURERS SHOULD not use the Tohoku earthquake as an excuse to try and push through rate increases on non-quake-affected lines at upcoming Japanese renewals, the head of reinsurance at Japan’s second’s largest insurer has warned.

Speaking exclusively to Insurance Day, Tokio Marine’s Takashi Oka said that the insurer would regard reinsurers’ behaviour through the April 1 Japanese renewals season as a “real test to see who stands out as our true partners for the years to come”.