http://d.hatena.ne.jp/lovelovedog/20110718/yomitai
で知った。
複雑かつ論争的なファシズム概念を比較史的視点で思想、運動、体制の三側面から分析した本書は、ファシズムを学問的に考察する最良の書である。現在、ファシズム論をいかに構築するかを論じた補説と序文を書き下ろし、旧著刊行以来の研究史を踏まえて膨大な参考文献を追補した決定版
- 作者: 山口定
- 出版社/メーカー: 岩波書店
- 発売日: 2006/03/16
- メディア: 文庫
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もしこれが、自分が大学生時代に読んだ本(の改定版)だとするなら、旧版はすごく面白かったよ。
旧支配層との「対立と同盟」の話とか、当時、清水幾太郎あたりが言ってたのかな?「治安維持法などの政策は当時の国際基準で言えば厳しいものではなかった」という話にイタリアの例を出し…「それほど厳しくなくてもファシズムである、という体制も確かに存在するのだ」という視点からの反論があったと記憶している。
浅羽通明氏も「ニセ学生マニュアル」の中で推薦していた。