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John 8:32 Then you will know the truth, and the truth will set you free."  複数ブログの過去記事を移管し、管理の委託を受けています 

本日「ブタがいた教室」放送。豚を学校で飼って最後に食べる、という実話映画。そして「世界屠畜紀行」文庫化!!

午後9時から日本テレビ
http://www.ntv.co.jp/kinro/

クラスでブタを育てて、大きくなったらみんなで食べよう。食べ物の大切さと命の尊さを教えるため、実際に大阪の小学校で行われた授業をもとにした物語。駆け出しの新米教師と小学校6年生の生徒たちが、心をこめて育てたブタを食べるべきか、食べざるべきかという究極の難問に真っ正面から立ち向かう! 妻夫木聡主演の超話題作の登場だ。

小学校6年生のクラスを担当することになった星先生が、教室に子ブタを連れてくるところから物語は始まる。食べるためにブタを飼育するという、究極の食育。大人たちは星先生の狙いを理解できても、生徒たちにとっては子ブタは単なるかわいいペット。彼らはブタをPちゃんと名付けて大切に育てるが、星先生はPちゃんを飼い始めた目的を忘れてはいなかった。「Pちゃんを食べるか、食べないか」。クラスを二分して、「食」と「命」をめぐる熱い議論バトルが始まった!

子ブタのPちゃんのために小屋を作り、毎日のエサやりとフンの始末、一緒に運動したり遊んだり。一生懸命にPちゃんの世話をする生徒たちの姿が、1年を通して丁寧に綴られていく。そして彼らのPちゃんへの愛情が深まるほどに深刻さを増す、Pちゃんの処遇問題。Pちゃんはカワイイから食べたくない。でもPちゃんを飼い始めるまでは、豚肉は大好きな食材だったし食べることに疑問を抱いたことなんてなかった。では、目の前にいる子ブタと、スーパーで売られている「豚肉」は何が違うのか。食べないという結論は、現実から逃げているだけなんじゃないのか…。大人でも逃げたくなる問題に体当たりでぶつかり、自分なりの結論を導き出して行く子供たちの姿はリアルで、圧倒的な力で観る者を惹きこんでいく。

ブタがいた教室 子供とブタの自然な表情を丁寧に切り取っていく、ドキュメンタリーのような映像も効果的。特に教室での討論会のシーンはセリフを決め込まず、映画の結末も教えないまま、子役に自分の言葉で議論させたという。演技とは思えないリアルな涙と印象的な言葉の数々は、子供たちが自分の力で生みだしたのだ。そんな真に迫った子役たちの演技のお陰で、彼らを導く星先生を演じた妻夫木聡も自然に「先生」になることができたと語っている。子供たちの心に寄り添いながら、彼らの自主性を重んじて適度な距離感で子供たちを見守る星先生。生徒たちの熱さと妻夫木の強い感受性が、そんな理想の先生像を作り上げたといえる。

星先生のチャレンジを温かく支える校長役の原田美枝子をはじめ、教頭役の大杉漣、教師役の田畑智子、そしてピエール瀧やコンドルズの近藤良平が演じる生徒の父親たちまで。脇を固めるキャラクターもすばらしく、その一言一言が重く心に突き刺さる。

最終的にPちゃんを食べるか食べないか、子供たちがそれぞれに出した「答え」のすべてが間違いではないはずだ。この授業で大切なのは「答え」ではなく、問題を通してペットのブタも、食用に育てられているブタも、そして豚肉を美味しくいただいている私たち人間も、命の重さは同じだということを再確認すること。家族で食卓を囲みながら、「いただきます」という言葉の意味をしっかりと噛みしめたくなる秀作だ。

最近、テレビで話題だった2作・・・
すなわち学校ディベートドラマ「鈴木先生」、
そしていわゆるSFの中でも「人類家畜もの」的なアイデアがあった「魔法少女まどか☆マギカ」。
後者は少々強引です(笑)。
漫画だともちろん、荒川弘銀の匙」とつながるね。
 
 
ただ、自分はいつかこの映画が直球で挑んだ「生き物を屠畜して食らう」という話を、いろんな書籍を紹介しながら書いてみたいと思っている。そのときの重要なパーツなので、お時間のある人はよければ見てください。
おーーー!!!!
これが文庫になんねーかなー?と長年思ってた、この本が遂に文庫化された!!!

世界屠畜紀行 THE WORLD’S SLAUGHTERHOUSE TOUR (角川文庫)

世界屠畜紀行 THE WORLD’S SLAUGHTERHOUSE TOUR (角川文庫)


うむ、角川映画の往年のキャッチフレーズ、「読んでから見るか、見てから読むか」だ。
この映画とこの本は、強く結びついている。
内澤氏がおそらく予定している、新刊もこの映画、この旧著とつながる。
雑誌連載中の題名は
飼い喰い」。