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John 8:32 Then you will know the truth, and the truth will set you free."  複数ブログの過去記事を移管し、管理の委託を受けています/※場合により、語る対象の「ネタバレ」も在ります。ご了承ください 

金原弘光は、最低1回はメジャーに出られると思うのだが

金原弘光といえば「語れる格闘家」の一人であることは以前は有名でしたが、やむをえないとはいえ徐々に露出が減っている。
だが、今号のkamiproコラムが少々話題になっているようす。

http://d.hatena.ne.jp/gryphon/20100720#p1
リングスの仲間・高阪剛はこういうふうに青木真也vs川尻達也を解説していたのだが、ある意味それ以上に技術解説を詳しくしているんだ。
要約抜粋

「あれはね、普通のアキレス腱固めじゃなくて”進化したアキレス腱固め”なんだよ」
UWFのころとはぜんぜん違う技になっていたね」
「アキレス腱は・・・痛いけど、気持ちや強ければ耐えられる。でも青木君のの技は、我慢すれば足首やヒザがバキバキ壊れる」
「形としては外アキレスで、普通はそこからヒールに移行するが外ヒールは回転して逃げられる。桜庭vs田村のように」
「でも青木君はアキレス腱の形のまま、足首とヒザを決めてヒールと同じ効果を出してた」
「自分がデビュー時代からあるアキレス腱がここまで進化するとは…。感動しているし、もっと自分も勉強しないと」

ページでいうと47P。

この技術解説がどれだけ的を射ているか、ポピュラーな話かオリジナリティなのかは、それは実のところどうでもいい(笑)。幻想を高めて、読み手に興味と関心を抱かせるかどうかであり、それに関しては十二分に成功していると思う。
そして最後の「感動した。もっと勉強しないと」という一節には、こっちが感動したものです。


金原がすぐれた戦略家・技術解説家であることは、所英男が大復活した、トーナメントの繰り上がり出場でエイブル・カラムを破った一戦でも分かる。カラムのタックルの直線的な動きなどを見切って、作戦を授けたのは金原だったのだから。
しかし、”Uインター出身の実力者”に桜庭がいたように、”リングス出身の理論家”の位置もTKが占めている不幸さ。孔明に対する周喩か。ハンサムぶりでしか知られなかったことも似ている。

で。
タイトルの内容にようやく入るのですが、ぶっちゃけ今考えると、金原弘光の歴史とかドラマに、今でもなお桜井隆多と互角で、川村亮福田力に負けても食らいつくだけの実力をキープしている以上、DREAMやSRCに今のまんまで出場しても何もおかしくないんじゃない?ってことです。
いや、それだけ今のメジャーが、ハードルが下がっているってことなんだけど(笑)。
DREAMは柴田勝頼とかと戦えばたぶん余裕。水野竜也だって一階級は一応違うのか、でも金原も93kgまで戻せといえば戻せると思うしどーかね。
SRCは、Uの残党入江秀忠をリングに上げた時点で
「さえずるなっ!!お前らにさえずる権利はないっ…!!」
カイジばりに一喝できる(笑)
人脈的には、いまDEEPだからDREAMのほうに近いのだろうけど、佐伯繁が引抜を仕掛けるまではパンクラス人脈でもある。というわけで一回ぐらい、メジャーに挙げてくださいと今回のコラムを読んで思いました。