NHBニュース( http://blog.livedoor.jp/nhbnews/ )とダブルポストです
http://d.hatena.ne.jp/maroon_lance/20090621/1245577636
で、FIGHT&LIFEの二人の対談が引用されています。
=============−−−今だから明かせるカラム対策とはどんなものだったんですか?
金原 基本的にカラムは突進系なんで、まずはそれをどう捌くか。スタンドでは足を使って距離を取りながら戦った方がいいと思ってましたね。
所 (それを聞いて頷く)
金原 そうするとカラムは絶対にタックルでロープまで所くんを押し込んでくる。所くんからタックルに行かなくても寝技の展開になることは分かっていたんで、あとはカラムのタックルにどう対処すればいいのか。そういうことを所くんにアドバイスしました。
−−−こうして金原選手の話を聞いていると、カラムの戦法は事前に想定した通りだったんですね。
金原 試合を見てすぐ思いましたよ、事前にやっていたテスト問題が本番の試験でモロに・・・・(後略)
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その他、リンク先では、
所が事前の相手研究をほとんどしないことを金原が叱った話、
フィニッシュのチョークは、これも事前分析のカラムの「弱点」をついた話などが引用されています。詳細はリンク先および同誌へ。
チャーチル流の「前もって予言するのは避けよ。、終わった後に予言するのが、賢いやり方だ」というデンかという気もしないではないが(笑)、所の戦いぶり自体が一種の証拠だし、ここでウソもつかんだろう。
金原弘光がそれだけの戦略眼や技術論を持っているということ自体、Uインターからキングダム、リングスという経歴からは不思議といえば(エンセン井上から柔術を学んだとはいえ)不思議なのだが、桜庭和志に高阪剛、田村潔司と彼の近くにいる人を見れば、この集団が奇跡的な進化を、ある意味独自に遂げたことは明白だな。
そしてその格闘知の蓄積が、今回所のみならずDREAMを救った。もし次の決勝、高谷裕之、ビビアーノ、ウォーレン、そしてエイブル・カラムだったらほんとキツかったわけだからさ。
所は彼の貢献に感謝すべきだろう。金銭的に(笑)。今はどう考えても所のほうがおかねもち。
それはともかく、金原弘光はDEEPのこの前の試合でも、相手がトップクラスではないとはいえ、「今の総合」に十分対応できるような戦い方で勝利を収めていた。
全盛期、「日本でもっとも過小評価されているファイター(most underlated fighter)」と呼ばれたこの男、トレーナー、参謀としては正当な評価を受けてほしいものです。
FIGHT & LIFE 最新号
http://www.fnlweb.com/blog/2009/06/fightlife_vol13620.php