このブログでは、長々と映画「靖国」や「ザ・コーヴ」、あるいはグーグルストリートビューも含めて「撮る」ことが持つ意味についてあれこれ長年考えてきました。
それに関して、
『そういえば映画「靖国」って、撮影許可のない場所で撮影した!とか、勝手に撮られた!って抗議があったけど、最終的には裁判になったんだっけ?うやむやになったんだっけ?』というのが気になって、調べてみた。
そしたら、最終的にはこれ、裁判に発展してたんだよ!
知ってましたか皆さん。
ちょっと長い引用をさせてもらう。
http://plaza.rakuten.co.jp/seimeisugita/diary/200907290000/
映画「靖国=YASUKUNI」肖像権侵害訴訟
第一回口頭弁論報告 (平成二十一年三月五日東京地方裁判所)
・ 原告側訴状を提出して無事閉廷
第二回口頭弁論報告(平成二十一年五月十八日東京地方裁判所)
第三回口頭弁論報告(平成二十一年七月二十七日東京地方裁判所)原告:黒岩徹(=NPO法人日本パラオ協会理事長)
被告:李纓(映画監督)、有限会社影(代表者李纓)、ナインエンタテインメント株式会社、株式会社ティー・オー・エンタテインメント、CCRE株式会杜 (以上三者DVD制作配給)請求原因:肖像権の侵害
平成21年2月11日 映画「靖国」肖像権侵害訴訟を支援する会
会長 加瀬英明
応援団長 藤井厳喜
事務局長 藤田裕行
(略)
愛国者であり靖国神杜への尊崇の念篤い黒岩徹氏が、本人は全く知らずに主に黒岩氏に焦点が当てられるようにして撮影されていたことが判明致しました。黒岩氏は、このようなことは、我国の報道関係の正義や靖国神杜およびご英霊の名誉に関わることであり、これを犯す今回の映画の中国人監督・製作会社・配給会社を、「肖像権侵害」として勇気を持って敢然告訴することに致しました。
(略)
他方、靖国神社では既に別途この映画に対する訴えを起こしておりますが、被告方にはこの種の靖国訴訟にはいつも名前が出る代々木系を含む反日弁護士が名を連ねております。本件訴訟被告側についても同様と予想され、原告側でも高池勝彦弁護士を代表とする弁護団を組み・・・、
おいおいおいおい。
あの映画って、内容とかどうでもいいわい。
右翼の街宣車なんかも、さまつなエピソードだわい。
この進行中の「肖像権の侵害」訴訟こそが、本丸中の本丸、1丁目1番地じゃないか!!!!
うわー、この裁判知りたいわ。どんな訴状がだされ、被告はどんな反論をしているんだ。
そして森達也がいうように「すべてのドキュメンタリー作りに影響を与える」性質のものであるんだよ、この訴訟。「だから困るから、踏み込まないでくれ」っていうのは虫のいい話ではあるけどな(笑)
やべえ、オラすっげえワクワクしてきたぞ。
ただ惜しむべし、これは検索しても君、応援組織が訴訟を起こした時のものしか出てこない。公判を経てどんな主張を双方がしたんだっ。どんなやりとりがあったんだ!!
そのへんの資料を募集しまくりたい。
こりゃひさびさに、東京地方裁判所に行ってくるしかないかな。
これ、重要性を考えたら途中経過も報道の対象となってしかるべきだよ。
ふたたび創出版に期待したい。
映画「靖国」上映中止をめぐる大議論 (TSUKURU BOOKS)
- 作者: 森達也,鈴木邦男,宮台真司,他
- 出版社/メーカー: 創出版
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靖国神社vs映画会社は施設管理権の問題かな?
「施設が『撮影許可しません』と言ったら撮っちゃダメなのか?」という議論もつきつめると面白そうだけど、ちょっと慣習的には施設有利かな。
てゆーか神社負けたら、ディズニーランドよ首を洗って待っていろ、である(笑)
参考↓
■『「靖国」出演者・施設管理者了承問題』再論。こんな例もあるそうだ
http://d.hatena.ne.jp/gryphon/20080413#p3
【となりのビッグブラザー】