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John 8:32 Then you will know the truth, and the truth will set you free."  複数ブログの過去記事を移管し、管理の委託を受けています/※場合により、語る対象の「ネタバレ」も在ります。ご了承ください 

「アラブ系が多い街に行って豚肉とワインで宴会しようぜ!」運動が国家権力の弾圧で中止(フランス)

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20100616-00000093-jij-int

アラブ地区で「豚肉に酒」=ネットで募集、警察が中止命令―仏

6月16日14時22分配信 時事通信
 【パリ時事】パリ市内のアラブ系移民が多く住む地区の野外に集まり、イスラム教徒が忌避する豚肉を食べながら酒盛りをしようとの呼び掛けが、インターネット上で広がっている。イスラム教徒を挑発し対立をあおりかねないとの声が上がる中、地元警察は15日、「公共の秩序を著しく害する危険がある」として中止を命じた。
 呼び掛けは、パリ北部のグットドール地区で18日夕、豚肉ソーセージを食べながらワインを飲もうというもの。会員制交流サイト(SNS)「フェースブック」を通じて広がり、仏メディアによれば、15日までに7000人以上が参加登録した。
 18日はイスラム教徒が集団礼拝する金曜日の上、多くの移民のルーツであるアルジェリアがサッカーのワールドカップ(W杯)でイングランドと対戦する。酒盛りには極右グループの参加も予想され、不測の事態が懸念されていた。 

実にどうもどんぴしゃな話題である。当然自分は、この前書いたような「みんなでムハンマドを描く日」運動、それを発生させた「サウスパーク」のムハンマドの回の放送、そして何より「ザ・コーヴ」と絡める。

両者について言っておくと、そういう人たちの姿かたちはともかく(笑、というか見てないから分からん)実は類推できるのは「ソーセージとワインを飲もうよ!」というのは「反捕鯨映画の上映」の側であり、(たぶん予想された)それについてのアルジェ系移民の抗議・反撃が、反上映の街宣と共通性があるのです。でしょ?その反対ではナイ。

さあ、フランス版の朝日新聞があれば
http://d.hatena.ne.jp/gryphon/20100616#p3
のように

問題は、このパーティの内容が妥当かどうか、質が高いかどうかとはまったく別のことだ。たとえ評価が割れたり、多くの人が反発したりするパーティやパフォーマンスであっても、それを発表する自由は保障する。それが表現や言論の自由であり、自由な社会の土台である

というかどうか。
おフランス鈴木邦男氏がいたら
http://www.magazine9.jp/kunio/100428/index.php

パーティについては、僕の思い込みもあるだろうし、間違っている点もあるだろう。でも、「開催拒否」だけはやめてほしい。酒盛りをした上で、豚肉食や飲酒に「反対」「賛成」の人も含め、大いに論議したらいいと思う。

と語るかどうか。
フランスの創出版は「グットドール地区の酒盛りをめぐる大議論」を出版したり、シンポジウムを開くかどうか。
フランスの森達也は。フランスの原一男は。
そして公共の秩序を理由に禁止させたフランス政府は、集会の自由の弾圧者か、ヘイトクライムをふせぐ理性の守護者か。

アカシヤの雨に打たれて。