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John 8:32 Then you will know the truth, and the truth will set you free."  複数ブログの過去記事を移管し、管理の委託を受けています/※場合により、語る対象の「ネタバレ」も在ります。ご了承ください 

「ザ・コーヴ」騒動は「上映も抗議も自由。だが違法なら取り締まれ」という単純問題。むしろ盗撮問題のほうが厄介だ

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20100608-00000003-maiall-soci

ザ・コーヴ>上映中止に反対声明 監督ら55人

6月8日7時57分配信 毎日新聞
 日本のイルカ漁を批判した米映画「ザ・コーヴ」が相次いで上映中止になっている問題で、ジャーナリストや映画監督ら計55人が7日、上映中止に反対する緊急アピールを発表し、日本の配給会社アンプラグドや映画館に送付した。

 アピールは「言論表現の自由は、発表の場が確保されてこそ成立する」と指摘。「映画館が表現の場を守るという立場を堅持することを切望し、応援する」としている。ジャーナリストの大谷昭宏さんや映画監督の崔洋一さんらが名を連ねた。

 映画は、和歌山県太地町でのイルカ漁を隠し撮りしたドキュメンタリーで、今年の米アカデミー賞を受賞した。

創出版twitterを始めている。
http://twitter.com/tsukuru_shuppan

んでそこから、この声明そのものにたどり着ける。

http://www.tsukuru.co.jp/oppose.pdf

〔緊急アピール〕映画「ザ・コーヴ」上映中止に反対する!
アカデミー賞長編ドキュメンタリー賞を受賞した映画「ザ・コーヴ」をめぐって、映画館が次々と上映中止を決めています。これを「反日映画」だとする一部の右派団体からの電話や街宣による抗議を受けての「自粛」措置と思われますが、2年前の映画「靖国」の上映中止事件とよく似た事態といえます。こういう事態が一般化すると、評価が分かれるような問題作というべき映画は上映できないことになってしまいます。そもそも海外では広く公開されているこの映画が、作品で描かれた当事国の日本で公開できないというのは、日本における「言論表現の自由」がいかに脆弱かを示す事柄といえましょう。この映画の内容や制作手法については、この間、批判も含めて様々な意見や評価が表明されています。そういう作品こそ、広く議論に供されるべきで、作品そのものを封印してしまうことは、その機会さえも奪うことになってしまいます。言論表現の自由は、発表の場が確保されてこそ成立するもので、映画館も表現活動の一翼を担う場であることは明らかです。私たちは言論表現活動に携わる者として、上映中止に反対します。また現在、全国の上映予定の映画館に中止を求める電話抗議がなされているようですが、それらの映画館が表現の場を守るという立場を堅持することを切望し、そういう映画館を応援します。

「創」主催のシンポジウムのレポートがある。
http://d.hatena.ne.jp/Imamura/20100610/thecove

坂野正人(映像ジャーナリスト)

ザ・コーヴ」の上映中止運動のきっかけとして、立教大学での一件があるのではないか。立教で上映会を企画したら、太地町の弁護士から内容証明が届いた。映画に撮られた人の肖像権が侵害されている、また事実誤認があるといった指摘だった・・・

動画も

映画「ザ・コーヴ」〜上映中止へ抗議のシンポジウム・前編(26分) | OurPlanet-TV:特定非営利活動法人 アワープラネット・ティービー(http://www.ourplanet-tv.org/?q=node/541


映画「ザ・コーヴ」〜上映中止反対シンポジウム(後編・16分) | OurPlanet-TV:特定非営利活動法人 アワープラネット・ティービー(http://www.ourplanet-tv.org/?q=node/542


この事件に関しては・・・まったく映画「靖国」の騒動や「ムハンマド風刺画」問題と重なるので、付け加えることはないなぁ。

このブログももう長く、分量も膨大なので探すのめんどいや。
これが一番ダイレクトに、今回の問題にもつながるエントリかな。

http://d.hatena.ne.jp/gryphon/20080403#p4

・・・映画館。
一応、商業的成功が見込めると思ったのだから上映をいったんは決めたのだろう。ただし商売だから当然プラスマイナスは考えるだろうし、考えちゃダメとはいえない。

だから要はこのプラスマイナスを操作するしかないので、まずは警察の制度と体勢によって、街宣(の非合法部分)というリスク=マイナスを極小化する。

しかし合法的街宣、合法的抗議というのも確実に存在するわけ(そんなものは無いという人はいるまい)で、そのマイナスは存在する。 そこで「でも上映すれば客は入るな」というプラスと、マイナスにマイナスをかけるとプラスになるような・・・つまり「上映中止は情けない」「そんな映画館に今後は行かないぞ」と、上映中止がマイナスになるような形になればいい。これもひとつの圧力かといえば、もちろん圧力だ・・・

われらが公安警察の武力と威嚇によって、関係者の肉体的安全を無事守りぬいた例もある。・・・(略)・・・おまわりさん、頼りになるなあ。われらが公安警察万歳。

他は
靖国」(かぎかっこ付きで)か ムハンマド で、このブログ内を検索してみてください。

あと「法哲学」のタグをたぐっても読めるかも。
また、これが以前作ったリンク集になっていて、多分6-7割ほど関連エントリーを網羅しているかな?
http://d.hatena.ne.jp/gryphon/20091221#p6

ちょっと、こんなレイアウトにしてみた

・・・内容や制作手法については、この間、批判も含めて様々な意見や評価が表明されています。そういう作品こそ、広く議論に供されるべきで、作品そのものを封印してしまうことは、その機会さえも奪うことになってしまいます。言論表現の自由は、発表の場が確保されてこそ成立する・・・


青木理(ジャーナリスト)/有田芳生(ジャーナリスト/民主党参院比例区第61 総支部長)/飯田基晴(ドキュメンタリー映画監督)/飯室勝彦(中京大学教授)/池添徳明(ジャーナリスト)/池田香代子(翻訳家)/石坂啓(マンガ家)/石丸次郎(ジャーナリスト/アジアプレス)/岩崎貞明(『放送レポート』編集長)/上野千鶴子社会学者)/生方卓(明治大教員)/大谷昭宏(ジャーナリスト)/小田桐誠(ジャーナリスト)/桂敬一立正大学文学部講師)/北村肇(『週刊金曜日』編集長)/國森康弘(フォトジャーナリスト)/是枝裕和(映画監督)/崔洋一(映画監督)/斎藤貴男(ジャーナリスト)/坂上香(ドキュメンタリー映画監督/津田塾大学教員)/坂野正人(映像ジャーナリスト)/坂本衛(ジャーナリスト)/佐高信(評論家)/佐藤文則(フォトジャーナリスト)/澤藤統一郎(弁護士)/篠田博之(月刊『創』編集長)/柴田鉄治(ジャーナリスト)/下村健一(市民メディア・アドバイザー)/ジェイソン・グレイ(ジャーナリスト)/ジャン・ユンカーマン(映画監督)/張雲暉(映画プロデューサー)/白石草(OurPlanet-TV 代表)/杉浦ひとみ(弁護士)/鈴木邦男(作家)/想田和弘映画作家)/田原総一朗(ジャーナリスト)/土屋豊(映画監督/ビデオアクト)/土井敏邦(ジャーナリスト)/豊田直巳(フォトジャーナリスト)/鳥越俊太郎(ジャーナリスト)/中山武敏(弁護士)/七沢潔(ジャーナリスト)/野田雅也(ジャーナリスト)/野中章弘(ジャーナリスト/アジアプレス)/橋本佳子(プロデューサー)/服部孝章(立教大教授)/林克明(ジャーナリスト)/原寿雄(ジャーナリスト)/日隅一雄(弁護士)/日高薫(ジャーナリスト)/広河隆一(『DAYS JAPAN』編集長)/藤井光(現代美術家・映像ディレクター)/森達也(作家・映画監督)/森広泰平(アジア記者クラブ事務局長)/安岡卓治(映画プロデューサー)/山上徹二郎(映画プロデューサー)/山本宗補(フォトジャーナリスト)/豊秀一(新聞労連委員長)/李纓(映画「靖国」監督)/綿井健陽(ジャーナリスト/アジアプレス)


声明と画像の間には、いっさいの関係は無い(笑)・・・ような、ちょっとは関係しているような・・・

こんなことしてたら、「盗撮問題」に触れる余裕がなくなったわ。資料提供だけ

入り江の次は浜辺。忙しいなおい。毎日新聞 2010年5月2日 東京朝刊より」

ジャカルタ佐藤賢二郎】インドネシア・バリ島のビーチでの外国人女性観光客と地元男性の交際を描いたドキュメンタリー映画が製作され、観光が主産業だけに地元が激怒。州知事が「(撮影した監督への)法的措置」に言及する騒ぎとなっている。

 作品名は「カウボーイズ・イン・パラダイス」。
シンガポール在住のアミット・ビルマニ監督が08年から09年にかけ同島クタ・ビーチで撮影した。褐色の肌で流ちょうな英語を話す複数の地元男性が登場し、白人女性とのキスシーンなど性的関係を示唆する描写がされている。予告編が動画共有サイト「ユーチューブ」に投稿され、注目された。

 AFP通信などによると、バリ州のパスティカ知事は「正式な撮影許可を得ておらず法律違反。徹底的に調査して断固たる措置を取る」と言明。
地元警察は4月26日、売春行為をしたとされる男性28人を別件で検挙した。
警察責任者は「彼らは外国人、特に日本人の女性旅行者に近づき、肉体関係を持って経済的利益を得ている」と指摘しつつ、「売春の事実を立証するのは難しい」と話している。

 これに対しアミット監督は「ビーチジゴロ(男娼(だんしょう))たちの素顔を知ることが目的」と主張。
自身のホームページで、映画製作のきっかけを「『将来は日本の女性に性的サービスを提供したい』と懸命に日本語を学ぶ12歳の少年との出会い」と書いている。

「盗撮」と「正式な撮影許可」はまた別かもしれないが。
文中にあるyoutubeの予告編とはこれか。55万回の再生回数を数える。

日本公開はあるかしら。
「内容や制作手法については、この間、批判も含めて様々な意見や評価が表明されています。そういう作品こそ、広く議論に供されるべきで、作品そのものを封印してしまうことは、その機会さえも奪うことになってしまいます。」


Amit Viraniのホームページ・・・『映画製作のきっかけを「『将来は日本の女性に性的サービスを提供したい』と懸命に日本語を学ぶ12歳の少年との出会い」』と書いてあるというやつは残念ながら見つからなかった。

「盗撮問題」は電波少年に学べるところが大!これも超重要資料

http://d.hatena.ne.jp/LittleBoy/20100425

企画のもとになったのは、「ユン・ピョウが本当に強いのか身体をはって確かめたい」だった。

そのユン・ピョウのVTRを見た篠木に「これはテロだ。こんなテロ行為をテレビで流すわけにはいかない」と厳しく叱責された、と、土屋は自身の著書『電波少年最終回』で明かしている。

篠木はそれまでも同番組でトラブルが起こる度に、あちこちに謝罪にいきつつ、お前の好きにすればいいんだ、と言ってくれるような良き上司だったという。

そんな篠木さんが、このユン・ピョウのVTRだけは、どうしても許せない、断固オンエアーに反対すると言うのだ。

わたしは、グズグズと、「でも、面白いじゃないですか」と上司に言い、篠木さんはきっぱりと「いや、面白くない」という。

そんなやりとりの後、実際に会議でスタッフとVTRで見て結論を出そうということに。

結果、みんな大爆笑。なし崩し的にオンエアーが決まってしまう・・・・

いまCSで放送中なんだけど、ついスルーしちゃうんだよなぁ…
そんな僕に朗報。
http://www.nitteleplus.com/next.html#13

一挙放送「朝まで電波
〜進め!電波少年今まで放送した分一晩で見せちゃうSP」
日テレプラスリクエストNo.1バラエティ『進め!電波少年』これまで放送した18回分を一晩でまとめて一気に放送します!
今ではありえない企画、映像の数々がアナタの夏の一夜をHOT SUMMER NIGHTに変えてくれるはず!

誰もが記憶に残しているであろうあの衝撃をもう一度掘り起こしてみてください。
その過激さで放送開始当初から話題を呼んだ名物企画「渋谷のチームを更正させよう」、記念すべき第1回目の「憧れの227cmの岡山さんに会いたい」、五輪開催の機運に乗っかった「松村の本名を変えたい!」など、インパクトの大きい企画が満載!

ユン・ピョウへのテロ映像はつい2週間ほど前に放映されてしまったようだが、チャンスはある。