http://news4vip.livedoor.biz/archives/51559934.html
http://d.hatena.ne.jp/enjokosai/20100617/p1
「ドブスを守る会」というのは昨日の午前に知ったのだが、最初は「えっ?それって『ザ・コーヴ』の問題についてパロディの形で訴えるという試みなの??」と思っちゃったぐらい。
なんかどんぴしゃ過ぎるな。
あれこれ表面上の部分をはぎとって、共通する骨子を浮かび上がらせる。
(1)撮る。
(2)撮られた対象がいやがる、了承しない。
(3)かまわず撮る。
(4)映像作品として公開する
さて、これっていーのかわるいのか。あるいはモザイクをかければいいのか。
この動画は批判の上削除されるべきなのか、批判はともかく削除されるべきではないのか、あるいはモザイクをした上で残すべきなのか。
森達也氏や鈴木邦男氏が「靖国」や「ザ・コーヴ」で提示した「まず見てから批判せよ。見る機会を奪うな」という言葉は「ドブスを守る会」動画にも適用されるのか。
おれ、この文章を書いてる段階でモザイク入りもふくめてこの動画を見てませんけど。きらいだから。
何度も書いた話。「撮る」は権力であり暴力でもあるが、法での規制は追いついてない(規制の是非論も不明)
何度も書いたので、興味ある人はここの過去のエントリーを見てください「法哲学」のタグでだいたいカバーできますが、その他『ザ・コーヴ』『「靖国」(かぎかっこつき)』『ムハンマド』、この三つで検索してもらうと、私の過去の興味の範疇を大体カバーできるかも)。
ごく一部ですがリスト
■『「靖国」出演者・施設管理者了承問題』再論。こんな例もあるそうだ
http://d.hatena.ne.jp/gryphon/20080413#p3
■「エヴァンゲリオン」映画が館内で盗撮されて中国で海賊版出回る。だけど法律論では・・・?
http://d.hatena.ne.jp/gryphon/20090706#p3■ストビュー問題、根本は「見る・撮る」は現実にはパワー(暴力)だが、理屈上では「何もしてない」ゆえ(?)
http://d.hatena.ne.jp/gryphon/20090513#p6
■ドキュメンタリーを廻る逆説…暴力の恐怖と威圧が「ゆきゆきて神軍」を上映”させた”
http://d.hatena.ne.jp/gryphon/20100614#p4■「ドキュメンタリー映画に勝手に登場させられた」ことを争う民事訴訟が展開中…これが問題の本丸だ!途中経過がどっかにないか?
http://d.hatena.ne.jp/gryphon/20100617#p4■「ザ・コーヴ」騒動は「上映も抗議も自由。だが違法なら取り締まれ」という単純問題。むしろ盗撮問題のほうが厄介だ
http://d.hatena.ne.jp/gryphon/20100612#p2
■ゲーム規制とムハンマド風刺についての箇条書き
http://d.hatena.ne.jp/gryphon/20090608#p5
撮影機材が小さく、安く、高機能になり、ネットという「公開・配給」手段も確立され、おまけに携帯に付属してみんなが普通に持ち歩くようになった今は、みなが日本刀や拳銃を持って歩いているようなものかもしれない。
そこでどうするか。
もちろん私にも展望なんて無いよっ。
こんなシミュレーションもしてみた
http://twitter.com/gryphonjapan/status/16462119212
(※ニコニコ動画の)「ザ・コーヴ」試写には入れなかったんでお題を。
これと同様のシチュエーションで、例えば「非実在青少年」云々の規制を推進する人たちが、秋葉原のアレなお店を隠し撮りし、店員やお客の顔を映したまま映画を作って世界で上映したとしたら?これには賛成?反対?ボカシを入れた場合は? #cove.
篠田裕之「創」編集長が専用ブログを発足させた
http://www.the-journal.jp/contents/shinoda/2010/06/post_54.html
読んだ限りでは、ぼくのほうが考察、思想面ではだいぶ先行してる(自画自賛)けど、あちらはまだはじまったばっかりですしね。まあ読んでみましょう。
この篠田ブログの、「拡声器」云々について
既に同種の問題について、ワガハイ論じちょる(偉そう)。
http://d.hatena.ne.jp/gryphon/20080404#p3
ここでは「車載拡声器」のみを論じており、その部分の追加修正が必要だが、議論の方向性は応用が聞くので、彼も参考にしなさい(偉そう)。