「誠実な医者がいた。
自分の署名を入れた場所が、死亡診断書の『死因』のところだったのだ」
というジョークがあります。
ポケット・ジョーク〈11〉医者と患者 (1983年) (角川文庫)
- 作者: 植松黎
- 出版社/メーカー: 角川書店
- 発売日: 1983/08
- メディア: 文庫
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赤松広隆農相も、下手したら将来まとまるだろう口蹄疫被害の報告書で、署名欄の位置が「拡大原因」のところに−−。とか、ジョークでまとめてもいいんだが、ある種感染症はいつどこで直撃するかわからないから気の毒なところはある。ただし、応対にどんな問題があったかは検証されなければいけない。
武部勤も農水相時代にBSE問題でだいぶ叩かれたっけ。
山本弘が、まるでSFのようだ、と手際よく一連の情報をまとめている。
http://hirorin.otaden.jp/e103427.html
報道が足りないとも。
「風評被害の心配や取材による感染被害拡大の防止は言い訳にならない。風評被害はより正しい知識を多量に与えて収めるのが正道だし、現地に行かなくても大きくニュースを扱うことはできる」というのは正論。
とくに付け加えると、口蹄疫はうわさによって恐怖心や警戒心が暴走するのも心配だけど、事実をまったく知らない無知さによって、不要不急の人が発生地に不用意に近づくのも問題だからだ(人に直接の被害は無いけど)
赤松農相の責任論は。今はともかく後日検証の要ありか。
超有名時事ブログ「天漢日乗」が最近、この問題を集中的に書いている。
赤松農相も最近はそういう批判を実際に感じているようだ。
http://iori3.cocolog-nifty.com/
作者はtwitterもやっているのでこの機会にフォローしてみては
http://twitter.com/tenkannichijo
災害対応で政権失速といえば
古くは村山富市内閣、最近ではハリケーン・カトリーナでのブッシュ米政権。
オバマ政権もルイジアナ州沖の原油流出事故の「対応遅れ」を批判され、反論もしている最中のようだ。
http://mainichi.jp/select/world/news/20100503ddm003030130000c.html
http://www.afpbb.com/article/disaster-accidents-crime/disaster/2723279/5705653
http://biglizards.net/strawberryblog/archives/2010/05/post_1051.html
これらの批判には党派性、政局がらみも持ちろんあるだろうが、実は民主制や政党政治のキモは、党派性をエンジンにして、相互にチェックするところにこそある。
逆に赤松が強引にでも、目立ちたがりのパフォーマンスでも口蹄疫防止に大げさな措置を取り拡大防止に成功していれば一気に首相の座も見えた、かもしれない。
野心や出世欲で、政治家が防疫強化に乗り出すようなサイクルをつくらないかんのだ。逆に赤松が今回クビが飛ぶことで、震え上がった他の政治家が以後大げさなまでに防疫に取り組むなら、彼の首なんて安い。
こんな動画があった
タイトルは「宮崎を見捨てた民主党」かなり挑発的だが、内容は新聞記事などを基にしている。文字に音楽や画像をつけるだけでこんなに影響力が出てくるとは。