民主党政権の第一の問題は対米関係の再構築・・・・にはならないと思う(笑)。もっと目先の課題に振り回されていくことになるだろうからだ。
ただ、それの参考になるかならぬか、こういう本が出た。
http://sankei.jp.msn.com/culture/books/090801/bks0908010748003-n1.htm
【書評】『対米交渉のすごい国 カナダ、メキシコ、NZに学ぶ』櫻田大造著
2009.8.1 07:47
「対米交渉のすごい国」「対米交渉のすごい国」■あらゆる交渉に応用可能
もし政権交代が起きても、アメリカとのつきあい方は日本にとって最大の課題の一つだろう。オバマ政権のゆくえも、未知数だ。
本書は、気鋭の国際政治学者の著者が歴史的交渉をひもとき、アメリカという強者に弱者が負けないための21の鉄則を紹介する。例えば、NOという場合でも大統領のメンツに配慮したり、アメリカの政治状況の変化に対応したりすることが大事−といった、ビジネスをはじめ、あらゆる交渉に応用可能な鉄則だ。
以下、本書の魅力を3つに絞って紹介しよう。
まず第1に、カナダ、メキシコ、ニュージーランド(NZ)の意外性。一般には、これら3カ国の印象は薄いかもしれない。だが、アメリカと比べると紛れもない「弱小国」でありながら、したたかに、しなやかにアメリカと渡り合ってきた「すごい国」なのだ。たとえば、この3カ国はみなアメリカの同盟国ないしは友好国ではあるが、イラク戦争を支持しなかった国でもある。
第2に、日本の実力。しばしばアメリカの「属国」といわれるが、実は知らず知らずのうちにこの3カ国と同じ鉄則を用いて、アメリカから「国益」を守ってきた。例えば、北朝鮮問題だが、2003年9月17日の小泉純一郎首相の訪朝と日朝平壌宣言の舞台裏にも触れて、対米自主外交の事例として分析した。日本もアメリカに負けなかった!
そして第3に、アメリカの知られざる弱点。弱小国の側から見ると、超大国の意外な「弱さ」が明らかになる。それが何かはご覧になってのお楽しみ。(光文社新書・840円)
・・・という書評を読んで、あるジョークを思い出した。(前に書いたっけ?)