朝日新聞の恒例企画「みる・きく・はなす」が今年、「扇動社会」というテーマで、いろんな反響があります。残念ながらネット上にはUPされていないのですが。
「みる・きく・はなす」のキーワード作りました
朝日新聞が毎年、憲法記念日および同社の阪神支局がテロを受けた5月3日にあわせて毎年行っている連続企画。「言論の自由」や「右傾化」に関係したさまざまな事案を取り上げている。
一部は書籍化もされている
twitterで「扇動社会」を検索すると相当批判の声が高いようだけど、まあそのなんだ、この企画ははじまったときからこんな感じなんすよ(笑)。
もともと、5月3日に阪神支局が痛ましいテロの惨禍に遭遇し、それを記念した企画なので、結論として「こんな不気味な動きがありますよ。こわいですね、おそろしいですね、軍靴の響きが聞こえてきますね」という結論がどーしても先にたっちゃいますからね。
ただ、ひとつ新しい動きがある。
朝日新聞の「反右派闘争」のシンボルでもあり、今までは「同じ構造でも右の動きばっかり危険視して、左の同じことをやっててもスルーする」という批判もあったのです。
で、今回は「第2回」で、どちらかというとリベラリズムの立ち位置にたった東京都条例改正案反対運動(非実在青少年問題)を批判的?に報道、今回はそれに対する反発を浴びた。
これはちょっと新しい動きだなあ…と思いました。
でも、実は書き方としては、今は書かれた側、取材された側が発信手段を持っている時代でもあり、かなり慎重な描写になっていますよ。
お疑いの向きは、まだネットが無かった時代のこの企画記事をまとめた
言論の不自由―朝日新聞「みる・きく・はなす」はいま 十年の記録
- 作者: 朝日新聞社会部
- 出版社/メーカー: 径書房
- 発売日: 1998/03/01
- メディア: 単行本
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いや面白いよ。このとき同紙の危惧通りにことが進んでいたら、たぶん15回ほど軍靴の響きが耳元で聞こえてきたはずだから(笑)