ちょっと「記者会見」で補足する。
記者会見というのも、上のニコニコ動画のようにネットを駆使した手法も(私の予言どおり)使われるようになり、影響力というのはその再生数などからも測れるようになったが、基本的に従来の既存メディアに取り扱われることを望むのが普通。
だがメディア側も、取り上げるかどうか、分量的にはどうするかはそれぞれ自分の判断。
そこで大いに駆け引きがあったり、
さまざまな技術論があったりします。
んで、今月11日に北朝鮮批判の人権団体「RENK」が記者会見を行い、久々に半島問題で世論を二分するような形となった「朝鮮学校無償化問題」に関して、反対の立場から論陣を張ったらしい。
それも、民族的・文化的偏見とは一切無縁(代表の国籍上、偏見の持ちようが無い)に、独自情報として得た学校の教育内容や北朝鮮政府・朝鮮労働党(とその独裁者)との関係を公開したものだ。(信頼性への評価はそれなりにあろう。だが反論も今のところ特に無い様子)
■産経新聞
http://sankei.jp.msn.com/life/education/100311/edc1003112329007-n1.htm
http://sankei.jp.msn.com/life/education/100312/edc1003120120001-n1.htm
■時事通信
http://www.jiji.com/jc/zc?k=201003/2010031100824
ただ、グーぐるニュースの検索結果に頼っているのでまだ調査は不備だが、扱いとしては産経を除いて(笑)小さいんじゃないかなぁという気は否めない。
RENKの活動に注目している私ですら、翌日12日に「李英和」でこのブログに来る人が多くて気づいた上で「TBS番組に出演した」という話だったと勘違いしたのだから。
(各TVではどれぐらいの話題になったのだろう。TBSはその後、テロップが間違っているということでも話題になった)
俺の判断では、ニュースバリューに対して扱いが小さい気がするけどなー。
教育内容についての主張は、現物の教科書もあったんだから、信憑性についてはそれぞれ独自の調査もできるだろうに。
えーと、本題に戻して結論を言うと、ことほど左様に
記者会見を活用して自分の主張を「ニュース」として伝えてもらうのは簡単ではない。
だからこそ著名漫画家ずらり、ついでに呉智英や宮台真司(笑)というのもありだし、「これが朝鮮学校の教科書の現物ですが…」もあり。
それぞれいろいろ工夫が必要です、という話でした。
今後は、調査結果いろいろと反撃材料も出てきたらしいトヨタの「記者会見戦略」にも注目。
そして・・・毎回ですいません、
記者会見を大きく扱わせる悪魔的テクニックに長けた広告代理店の凄腕たちの攻防が、おなじみ「戦争広告代理店」にも。
「私はセルビアという海賊船を平和の船に変えるためにやってきました」
といった具合に、印象的な比喩に満ちたパニッチの言葉はそのまま紙面に引用された
シライジッチと会見をしたジャーナリストには、いつもお礼の手紙を書いた。
書簡のポイントは「環境に与える被害」を強調していることだ。…(略)「環境」はアメリカ政府の琴線にふれる効果的なキーワードだった。
「記者会見では必ず数項目のポイントを立てた新提案を行え」…これはニュース会見の価値を高めるこつだった。…たとえ記者会見の中身が新味に乏しくても「だれだれは、今日○項目の新提案を行った」という記事を書くことができる。
ドキュメント 戦争広告代理店〜情報操作とボスニア紛争 (講談社文庫)
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大阪府の独自助成に関し「朝鮮学校の助成の在り方に関する有識者会議」を作って、李英和氏も加えてみてはどうだろう。
■朝鮮高級学校 生徒を「朝鮮青年同盟」に自動加入
http://sankei.jp.msn.com/world/korea/100313/kor1003130044000-n1.htm
これはRENKと関係ない、「政府筋」の情報らしい(リイクってやつですね)のだが、果たして事実なのかどうでしょうか。事実だったり、形式的な形で自由意志を問うとしたらかなりマズい。
で、こういうあり方に関しては…自分たち独自にやっているから干渉しないでくれ、ということなら、外から批判をしても強制はできないが、税金の問題に関しては、議論するのはいいことだろう。そこで、李英和氏も含めて、「もし大阪府が何らかの助成対象に朝鮮学校を含めるなら、それに対して求めるものは何か?」ということを有識者会議で議論したらいいかと思う。