http://blogs.itmedia.co.jp/natsume/2009/06/627-d32e.html
この人が言うなら、それだけで納得するぐらいの信用を個人的には持っているが、内容を見てみると
・・・もしもアーカイブをきちんと作り、研究体制を整備したいのであれば(それはもちろん将来の市場分析や産業構造の解明って意味でも必要だろう)、単年度で土地と建物買う予算出すだけで、あとは民間(例によって天下り先機関の確保?)に払い下げみたいな発想はやめたほうがいい。集めた貴重な資料が財政難ですぐに危機に瀕するだろうことは、大阪の国際児童文学館を見ても予想できる。読んだかぎりでは、入場者の利用料で経費を出す予定みたいだけど、絶対無理だし、その算出法がむちゃくちゃ甘い。この限りでは、よくあるハコモノといわれてもしょうがない・・・
「算出法の甘さ」として夏目氏が紹介するリンクは、ここでも「センターにはバガボンド展以上の人出が毎日あるらしい」として紹介した。
マンガ研究の現場からいえば、現状でやるのなら、大阪国際児童文学館(貴重なマンガ及びその周辺の資料が多く保存整理されている)を一方で潰しておいて、別途にやるというのはおかしい気がする。まずは、児童館の支援、民間で継続されてきた早稲田の現代マンガ図書館(本当はこの施設も小学館、講談社、集英社など大手出版社が支えてしかるべきものだが)の支援、そしてそれらと京都国際マンガミュージアム、川崎市市民ミュージアム(ここもユニークなマンガ資料を保存している)など、おもだった施設を連携し(そうそう、明大の米沢嘉博図書館構想もあったな)、そのセンター的な役割として経費を抑えた形でやるべきだろうと、そういう発想になる。少なくとも先行したアーカイブとの調整と方法の継承・発展は不可欠だろうから。
わたしね、一度、高田馬場の、この現代マンガ図書館行ったことあるよ。竜崎遼児が70年代?にジャンプに連載した「庄司彦男vsアド・サンテル」を漫画化したものを複写して、庄司氏の息子さんに差し上げることができたのだ。2001年か2002年のことだったろうか。
息子さんは「いやあ、顔は似てませんねえ」といってたが、喜んでくれた(笑)。
■息子さんに、マンガ図書館資料をお渡ししたときの記録
http://www20.tok2.com/home/gryphon/JAPANESE/SANTELL/interviiewshoji.htm
やはりこれらの大衆文化を保存すること自体は重要だ。ではどうするか。