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John 8:32 Then you will know the truth, and the truth will set you free."  複数ブログの過去記事を移管し、管理の委託を受けています 

公立「ラジオ図書館」設立急げ〜「TBSラジオ、ポッドキャスト撤退、クラウドサービス移行」の話…と関係ないかもだけど【記録する者たち】

※【記録する者たち】は準タグです。この言葉で検索すると類似テーマが出るようにしています。

TBSラジオポッドキャスト終了 10年超の歴史に幕 「収益化のめどが立たないため」 - ITmedia ニュース http://www.itmedia.co.jp/news/articles/1606/06/news112.html
 TBSラジオは6月6日、放送済みのラジオ番組のポッドキャスト配信を30日で終了すると発表した。ストリーミング型の新サービス「TBSラジオクラウド」に移行し、今後もコンテンツ配信は続ける。

だ、そうで。
自分はポッドキャストって、当時の人気商品だった「i-pod」じゃないと聞けない!と思い込んでいて当初ダウンロードしなかった、というのは以前書いた(笑)。
それはともかく、やはりまず放送される→twitterはてブで反響→聞き直す、ということができるなら、それは有り難いことであり、それをかつようしてこのブログでも記事を書いている。出演者やゲストの「失言」や「過去発言との矛盾」を追及するのにも大変役立った(笑)

そしてメディアの中では大きな反響があったので、内実についての取材記事が即座に登場した。
というか、ビジネスにおいて撤退する企業も躍進する企業も「これこれで、いくら儲かる」とか「スポンサーがあれこれ」みたいな話は、どんなものでも興味を呼ぶ(笑)
ひとの財布は興味深い。
だから「グラゼニ」という漫画が人気なわけで……

「人気なのに儲からない?」TBSラジオポッドキャスト移行の背景を聞いてみた https://www.buzzfeed.com/narumi/tbs-radio-cloud

広告主からすると、ポッドキャストの場合、ダウンロード数はわかるんだけど、広告として出されたものを実際に人が聞いているのか計測できないんですよね。
そういったことができる技術もなくはないんですが、例えば専用のプレイヤーで再生しないといけなかったり、制限も多い。
いまのインターネット広告は、ある程度のユーザー層をセグメントして、そこにマッチした広告を出す流れになっています。僕らのポッドキャストのようなダウンロード型では、単に「アクセス数が多いですよ」「ダウンロード数が多いですよ」だけしかアピールできず、いまの時代に商品化できない。これが1年間営業にまわってみてわかったことの1つです。
(略)
いま広告主はデジタルに配信するときに、「20代男性で車に興味があって」っていうターゲットを明確に指定して、「この媒体は単価が高いけど、刺さるお客さんがいるから広告を出しましょう」「効率よく出しましょう」というのがトレンドになっています。
それに対して「5000万ダウンロードあるポッドキャストに出してください!」って言ってもやっぱり広告主が頷いてくれなかった。
(略) 
三宅:TBSポッドキャストは世界でかなり上位だったんです。ダウンロード数がとんでもない数になり、サーバ代が大きなコストになってきました。…年間で数千万円のサーバ費用が出ていって、さらに使う人にもストレスを与えていました。

…これでバカ儲けできるとは正直思ってないんですよね。サービスをきちんと維持していくために一定の収入が必要であるということです。


さて、TBSラジオが課金サービスも組み合わせてクラウドを維持しようとするのは頑張ってほしいし、そのサービスを欲し、求める人が多くあれかし(維持する義務感をあおっても、結局は長続きしません)、なのだが、ポッドキャスト(――これも結局1週間しか保存されない)とは別に、ラジオで語られたことを「知の遺産」として残すために、「ラジオ図書館」を作るべきであろう、と思うのであります。

ラジオ図書館とは

・各局のFM、AM放送を受信する
・その音声データをサーバーに蓄積、保存する
・日付なり番組名内の目録をつくる
・それを聞きたいという人がやってきたら聞かせる
・以上。

これって、作るとしたらいくらぐらいのコストがかかるんでしょう?ある意味、こういう作業は無人化、Aiでの業務ができないかしらね。

そして肝心だが、ここだけは絶対に譲れない
『このラジオ図書館の、番組録音と、利用者が聞く行為には、一切の著作権料の支払いが免除される』と。
いまの法律上は、払わなきゃいけないんだろうさ。
しかし法律は、よりよき社会のためにこれから変えられるのだ。上のような法律が作られることには、賛同者が多いのではないだろうかね

その施設に「来た人」が聞けるというのは、精いっぱいの妥協だ。本当は、そこから公共性の高いものはもちろん自宅や携帯からダウンロードなどもできるように制度上したいのだけど、そこはまあ、今後の課題としておく。各県立図書館に付属施設として拡大してもいいし。


常に無料で全部にアクセスできるというのはやはり現実的に難しい話なので「有料」でも「国(あるいは県ごと)に1施設」でもいい。やはり、記録がそこにいけば「ある」という安心感は、「ない(かもしれない)」という状況とは天と地ほども違うのだ。


この話はむしろ、テレビを含んだ「映像アーカイブ」として話題になる。
自分がはじめに書いたのは2005年か。その後、具体的な動きもあり、国会で議論されるまでになったのだが、なんと当の放送業界が妨害を行っている…という。

「放送番組再検証法」or「映像図書館」を。 - http://d.hatena.ne.jp/gryphon/20050116/p3
 
「ニュース映像の図書館作れ」毎日新聞記者が提言 - http://d.hatena.ne.jp/gryphon/20050929/p2
 
「放送映像アーカイブ法」、法案化進んでいた。実現を強く支持する【記録する者たち】 - http://d.hatena.ne.jp/gryphon/20150706/p5
 
「TV番組のアーカイブ図書館を作る動きがあるが、放送界が抵抗して進まない」(閑居twitterhttp://d.hatena.ne.jp/gryphon/20150602/p4
 
「放送映像アーカイブ法」、法案化進んでいた。実現を強く支持する【記録する者たち】 - http://d.hatena.ne.jp/gryphon/20150706/p5

ドキュメンタリー映画のデジタルデータなどが、あっという間に失われる危険性…保護・保存体制の強化を【記録する者たち】 - http://d.hatena.ne.jp/gryphon/20160124/p2

他の資料へのリンク

2013年3月30日開催 文化情報資源政策研究会シンポジウム 記録
パネルディスカッション(吉見俊哉・松岡資明・福井健策・藤原通孝・生貝直人): http://wp.me/p3yIEB-21 @wordpressdotcomさんから
  
国会図書館:「放送アーカイブ」計画 議員「文化資産、保存・公開を」/局側「著作権を不当に制限」 毎日新聞 2012年07月20日 東京夕刊 - YUM.archive: higher resolution remaster http://higher-resolution.blog.jp/archives/12443744.html
 
毎日新聞社「放送アーカイブ構想は報道圧力になりかねません」 - Togetterまとめ http://togetter.com/li/843672

同じ映像の「写真」でさえも世界的にこう保護されているのにおまえらと来たら。


思えば、こういうラジオ図書館・映像図書館を作ろうという勢力と、それに待ったをかける勢力との構図は、簡単にいえば「文明と野蛮の戦い」((C)福沢諭吉)である。人間の知の営み、知の遺産と後世に残そうとする文明側と、そんな必要はねーぜ、それは金儲けの手段であって、ゼニにならねえならそれがずっと誰にも参照されなくたってかまわねーやヒャッハー、という野蛮側と。
 
(ここまで意図的に破壊しているわけではないが)


書いてみたら、TBSラジオポッドキャストクラウドサービス移行とは直接ダイレクトでつながってるわけじゃないんだけど(笑)、イメージ?として、ポッドキャストも何もないところに、こじんまりとした施設に赴いてヘッドホンをすれば、あの日のラジオ放送がそのまま耳に…というのはちょっと印象的なので、この際に再論した。


というか、上の国会の議論って、ちゃんと進んだりしてるの??