本日深夜、ファミリー劇場でビュコックが戦死するエピソードの前編が放送される
2009 年 06 月 10 日 (水)
深夜 0:30 #71 「マル・アデッタ星域の会戦(前編)」
のを受けて・・・と同時に、思いつきで企画した。
これが後付で第2回。【】も含めた【敗将列伝】で検索してください。
といっても、単に http://www.hisakawa.net/ginei/fp_fl_005_Bucock.html を丸写しするだけだけど
<まったく内容を知らない人のための一口場面解説。>
宇宙を舞台に「銀河帝国」と民主国家「自由惑星同盟」が長く戦争を続ける世界。帝国に、ある時出現した英雄的な新皇帝(カイザー)のラインハルトが、腐敗し弱体化した同盟を圧倒し、滅ぼすために圧倒的戦力で遠征する。
皇帝が唯一恐れる敵国の軍事的天才ヤン・ウェンリーは、同国政府から既に追われる身となり、戦闘には参加できず、同盟の滅亡は必至だ。既に退役していた老将ビュコックは、祖国を守るために残存兵力をかき集め防衛するが、艦隊は壊滅した。
勇敢な敵将を殺すには惜しいと、皇帝は降伏勧告を送るが、返信の映像に載った共和国家の老将軍の最後の言葉は・・・・
カイザー・ラインハルト陛下、わしは貴方の才能と器量を高く評価しているつもりだ。孫を持つなら、貴方のような人物を持ちたいものだ。
――だが、貴方の臣下にはなれん。
ヤン・ウェンリーも、貴方の友人にはなれるが、やはり臣下にはなれん。他人事だが保証してもよいくらいさ。
なぜなら、偉そうに言わせてもらえば、民主主義とは、「対等の友人をつくる思想」であって、「主従をつくる思想」ではないからだ。
わしはよい友人が欲しいし、誰かにとってよい友人でありたいと思う。だが、よい主君もよい臣下も持ちたいとは思わない。
だからこそ、貴方とわしは同じ旗をあおぐことはできなかったのだ。ご厚意には感謝するが、いまさら貴方にこの老体は必要あるまい――」
この後、一斉射撃を受けビュコック艦隊は壊滅した。
ラインハルトは同盟首都を目指し、全艦隊に進撃の再開と、あとひとつの命令を伝達する。
「ここを通過するものは全員、敬礼せよ−−−−−−」