おなじみ「中東TODAY」
http://www.tkfd.or.jp/blog/sasaki/2009/05/no_586.html
アメリカなら大衆が集まるところ、音楽とダンスはつきものなのだが、イランの場合はそうはいかない。しかし、ミル・フセイン・ムサヴィ候補の妻、ラフナ・バルヴァルド女史の人気は、ミシェル女史のそれにも劣らないようだ。
彼女の演説会には、イランの女性や若者が押し掛け、大盛況だということだ。先日、イランの首都テヘランのアザデ・ホール((フリーダム・ホール)で開催された集会には、12000人の群衆が押しかけ、まるで人気歌手のコンサートのような、盛り上がりを見せたということだ。
他方、現役のアハマド・ネジャド大統領の側はと言えば、ハメネイ師が間接的に、支持表明をしたものの、保守派のなかでは、意見が割れているようだ。
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これ以外にも、他の候補の優位説も流れたが、現状ではどうやら、ミル・フセイン・ムサヴィ氏とアハマド・ネジャド氏の、一騎打ちになるのではないか。アハマド・ネジャド大統領支持者は、地方都市部が主であり、ミル・フセイン・ムサヴィ氏の支持は、大都市が中心なのかもしれない。
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アハマド・ネジャド大統領は、人気を高めることを目的としたのか、再選されればオバマ大統領と、直接会って話し合いたいという、ソフトな発言をし始めている。加えて、アフガニスタン問題で、アメリカにアドバイスする、意思のあることも口にしている。
もし改革派がイランで勝利したら、間接的な「オバマ共鳴現象」かもしれない。
「相手がソフトになった、俺たちもソフトになってもいいんじゃないか」という。これは一定の「世論」があってこそだが。
しかし、夫人の人気が票に直結するとかいう選挙戦、やっぱり中東ではトルコとかを除いてはあんまり聞かないだろう。