http://d.hatena.ne.jp/tikani_nemuru_M/20090518
2009-05-18 青少年の健全育成のために 「悪書」追放を全力で支持する
のエントリが数日前、ホットエントリになっていた。
簡単にいうと、「ぼくらの七日間戦争」が内容がよろしからざるを理由に撤去された、という噂(真偽は不明)をもとに、じゃあ石原慎太郎の「太陽の季節」は?というのを逆説で書いたというお話。
「太陽の季節」はそもそも当時からモラル的にけしからん、という声があったのだからそれを問題視することは当然可能で、ついでにいうと石原慎太郎はもっと一般的なモラルからかけ離れた「完全なる遊戯」という作品もある、らしい。
で、読んでいて思ったのは、「面白いな、呉智英流だな」という感想。
あちらが呉智英の読者かはしらんが、あの人は20年近く、こういう論法を駆使してメシを食っていたからな(笑)。
で、ブログのネタにしやすいよう、呉智英が書いていた「じゃあ、●●●はいいの?」というやつをまとめておこう。
■原爆や核兵器を「衝撃的」とか「凄いパワー」の比喩に使うのはけしからん ←/じゃあ水着の「ビキニ」は?
■レイプやセクハラを軽く扱ったりする表現はよくない ←/じゃあ「好色一代男」は? ブランド「オールドパー」は?
■屠畜を残酷、非道の比喩で扱うのはおかしい ←/じゃあ反戦歌「ドナドナ」は? 大江健三郎「沖縄ノート」は?
■障害を比喩にした表現はよくない ←/じゃあ「ダンベル」・・・和訳「鉄唖鈴」は?
もっとあったようだが、とりあえずこんなところだ。必要なときに適宜お使いください。