中東TODAY
http://www.tkfd.or.jp/blog/sasaki/2009/04/no_568.html
…私の両隣はイスラエル人だったが、彼らは二つのことを挙げて、日本のイスラエルに対する対応が、変わるのではないかという不安を述べた。そのひとつは、国連でのアハマド・ネジャド・イラン大統領の演説時に、何故日本代表は他の欧米代表と共に、席を立たなかったのか、という点だった。
この質問に対して、私は「日本代表は居眠りしていたのだろう。」と答えたあと、日本がイランの石油ガスに依存する量が、多いことを付け加えた。
続いて、イスラエルの人たちが質問してきたのは、麻生総理のイラン訪問の話だった。「何故いまの時期に、麻生総理がイランを訪問するのか、その目的は何か、、。」というものだった。
私はこのニュースを知らなかったので、正確に答えることは出来なかったが、イランの日本に対する期待が大きいことから、日本はイランとイスラエルとの緊張を、緩和する仲介が出来るのではないか、日本は核被災経験を持つ国であることから、イランが核兵器開発をしているのであれば、イランに対し交換条件を提示し、それを断念さるよう説得が出来る、唯一の国家ではないかと答えた。
イスラエルの人が、私の説明に何処まで納得できたかは分からない。(略)
ここで何度も書いたけど、イランという國はシステム的には曲がりなりにも、少なくとも中東の中では比較的民意を反映するプロセスがある。
しかしというべきか、それゆえというべきか、今の大統領は過激な発言をする保守派ナショナリストとして知られる。
日本は比較的イランとは良好な関係が続き、「孤立させるより関与と対話を」とか「日本が仲介役を」という言葉は耳に心地よいし、実際のところ上の民主度もあって、自分もイランに正直、悪い印象はあまりない。
しかし、この前の会議の発言のような問題に関して、日本は他の西側やイスラエルとの関係もさることながら、主体的に「大統領の発言は非難されるべき人種差別的発言、反ユダヤ発言なのか?」「それともイスラエルの体制批判にとどまるのか?」ということを判断しなきゃならない。この前の発言、正確なテキストを読んでいるわけではないが、退席”しない”という判断は正しかったんだろうか。
そういえば核問題でも、国際的な連携の話や核拡散防止の話はよく聞くが、純粋な反核の立場から、イラン自体に強く抗議活動をするような、例えば平和団体の動きは日本ではまだあまり聞かない。
http://mainichi.jp/select/world/news/20090422ddm007030112000c.html
20日のアフマディネジャド・イラン大統領の演説の主な内容は次の通り。
人種差別的な国家を設立するため、パレスチナの占領地に欧州や米国などから移民が送られた。欧州での悲惨な人種差別の代償として、パレスチナに最も残酷で抑圧的な人種差別的な政権が作られた。パレスチナ自治区ガザ地区での市民への攻撃や暴力、爆撃を世界の目覚めた市民が非難している一方で、多くの西側諸国と米国が人種差別的な大量虐殺の加害者を擁護していることは全く残念だ。
これはもっと詳しい。なんだろうこのメディア?イランの日本向けメディア?
http://japanese.irib.ir/index.php?option=com_content&task=view&id=6954&Itemid=56