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John 8:32 Then you will know the truth, and the truth will set you free."  複数ブログの過去記事を移管し、管理の委託を受けています/※場合により、語る対象の「ネタバレ」も在ります。ご了承ください 

イラン大統領選、ふたたび動く。保守派分裂へ

オバマ大統領による中南米との和解はそれなりに進んだ。
このことをもう少し書きたかったけど、一時産品価格の低迷で、南米左派政権も行き詰っており、オバマ政権が変わったという機会をとらえての「和解」は、双方が労せずして成果をアピールできるもので、このタイミングでぱっと乗っかれた人は得して、乗っかれなかったところは損すると思う。

これはイランでも同じで、大統領選挙に向けて「この時期にアメリカと和解したほうがいいんじゃね?」「もう保守派はやりすぎじゃね?」という感じになって、ハト派というか改革派が現職を破るんじゃないかな?と思っていた。
だが、この前の国際会議で米や欧州を次々と退席させた、アハメジャディド大統領の発言は国内では大受け、大喝采らしい。

20日のアフマディネジャドイラン大統領の演説の主な内容は次の通り。


 人種差別的な国家を設立するため、パレスチナの占領地に欧州や米国などから移民が送られた。欧州での悲惨な人種差別の代償として、パレスチナに最も残酷で抑圧的な人種差別的な政権が作られた。パレスチナ自治区ガザ地区での市民への攻撃や暴力、爆撃を世界の目覚めた市民が非難している一方で、多くの西側諸国と米国が人種差別的な大量虐殺の加害者を擁護していることは全く残念だ。


実はイランは宗教原理主義でもあるけど、相当中東の中では近代国家的なナショナリズム意識も発達していて、そちらでも相当に国民が団結するらしいんだよね。

じゃあやっぱり保守派勝利か・・・と思いきや、保守派に新しい候補が出馬表明。

テヘラン=吉武祐】今年6月のイラン大統領選に革命防衛隊の元司令官、モフセン・レザイ氏が立候補する意向を表明した。国営イラン通信などが22日、報じた。保守派からはアフマディネジャド大統領の再選出馬が確実視されているが、正式な立候補表明はレザイ氏が初めて。

 レザイ氏は、イラン・イラク戦争(80〜88年)時からイランの精鋭部隊、革命防衛隊の司令官を長年務め、その後政界に転じた保守派の有力者。現政権の経済政策に不満を持つとされる。


当て馬説もあるが、どうも予測がつかないです。他の中東諸国と違って、なまじ実質的な選挙があるからなあ。