海外知識を学ぶことが多い「誤訳御免!」ブログで、外国人から見た「最高の日本土産は?」という文章が紹介されている。
http://goyaku.seesaa.net/article/109860812.html
・・・品物を選ぶにあたって、いくつか基本的な原則がある。イギリスでも買える品物を持ち帰っても意味がない。(略)たとえば、ぼくはよく無印良品の名刺入れを友人に持って帰ってあげていた。ぼくの考えでは、一流のデザインの名刺入れだ。すると、この名刺入れはロンドンのMUJIですごく売れ筋の品で・・・・
重いものも原則として除外である。ぼくはぜひマッサージ椅子を持ち帰りたいと思っているのだが、残念ながら、スーツケースに入るサイズのものをまだ見つけることができないでいる。
HAHHAHA、小粋なブリティッシュ・ジョークですネ。
まあ、そんなのどうでもいいんだが
ぼくは味噌汁ではなく、きゅうりを切り、味噌をつけて食べるところを実演してやる。これほど安上がりで健康的、かつ美味しい軽食はそうざらにあるものでもないだろう。
腐りやすい品物もダメだ。したがって枝豆は除外である。━━━腐りやすい点を除けば、ぜひスーツケースの中に入れたい一品なのだが。枝豆を口にした外国人はたいてい、たちまちのうちに枝豆のファンになる。ぼくは以前、イギリスに最終的に帰国することとなったら、どれほど枝豆を恋しく思うことだろうとよく心配したものだった。しかし、聞くところによると、いまではロンドンでも枝豆を買えるそうだ。何と「エダマメ」という名で呼ばれているらしい。
にもあるように、そもそも大豆を成熟する前に収穫したのが枝豆ではないか。それだけだ。
たしかに中国原産の豆ではあるだろうが、アメリカ、カナダなどが最大の生産国になって久しい。
だいたい、連作障害にはやや弱いが寄生した根粒菌が空中の窒素をかもし、いや固定し、どんなやせ地でもつくれる、初心者向けの農作物だよあれって。イギリスじゃ気候的に育たない?そんなことないと思うけど。
こういうものが、外国ではほとんど食べられていないとはねえ。
ま、ようやっと英国の都会では定着しつつあるのはご同慶のいたりだが、まだ前途遼遠だ。
なんといいますかね、いかに食文化というのは保守的なものであるか、ローカルな食文化がいかに美味くてお手軽で作りやすくても、メジャーになるのは一苦労かってことですね。
あちらのブロガーは今ごろ、日本人のブログを読んで「日本にはフィッシュ・アンド・チップスの店が無いんだって!信じられない」と書いているかもしれない。
この作品では「僕はフランス人だが、フィッシュ&チップスは美味かった」という話になっている。
これはもちろん、イギリス人が自分の口で「ウマイ」といってもだれも信じないからですね(笑)
掲示板だったら「英国人自演乙」とか言われる。
ことほど左様に食文化は保守的だ。
それでもケバブとかキムチとか、いろんなものが定着してきたし、今もしつつある。
日本は移民が少ないのに、広がっていく速度はまあ速いほうだと思う。その無節操さと、グローバリズムには感謝する。
なんで枝豆一つからこんな話を・・・他の書くべきことは多々あったのに、いつもよその掲示板を見ては流されるなぁ。