BBCニュース - イギリス外務省の「ネズミ捕り長官」、田舎で引退 公式書簡で発表https://t.co/Kl977DXWAD
— BBC News Japan (@bbcnewsjapan) 2020年8月8日
イギリス外務省の「ネズミ捕り長官」、猫の「パーマストン」が7日、「公務」から引退して田舎で「目立たずゆっくり暮らす」ことにしたと「公式書簡」で発表した。
外務次官に宛てたこの書簡でパーマストンは、自分がすでにロンドンの官庁街ホワイトホールを離れて、今では田舎で木登りや野原のパトロールに精を出していると明らかにした。引退先の詳細は明らかにされていない。
書簡ではさらに、かつては外務省でネズミを捕るほか、「寝るふりをしながら外国高官の会話を盗み聞き」していた自分が引退してしまうのは、「この国の情報収集に大きな損失となる」だろうが、自分も年をとったので、外交の公務から引退して自分のための時間を楽しもうと思うと書かれている。
イギリス外務省のねこ。引退。
さらりとかかれているが、これは要はマイクロフト・ホームズと同じ地位にあったということだ。
……「僕はあの頃、君の事はよく知らなかった。重要な国事について話すときは慎重でなければならないからね。兄が英国政府の下で働いていると考えるのは正解だ。もし兄が時には英国政府そのものだと考えるなら、それもある意味で正解だ」
「まさか!」
「驚くだろうと思ったよ。マイクロフトは年450ポンドの給料で下級職にとどまり、どんな野心もなく、勲章も称号も受けないだろう。しかしこの国で最も欠くことのできない男なのだ」
(略)
「……兄はさまざまなの部署からそれに関してそれぞれの助言を受け取ることが出来る。しかしマイクロフトだけが、それらすべてを明確に理解することができ、直ちにそれぞれの要素が互いにどう影響し合うかを指摘できる。政府は兄を、便利で手っ取り早い手段として使い始めた。今ではなくてはならないものになっている。兄の偉大な頭脳の中では、全てが整頓されていて瞬間的に取り出すことが出来る。何度となく、兄の意見で国策が左右されてきた。
で、あるから、この「引退」も、額面通りに受け取ってはならない。
…もし全世界が僕が死んだものと確信すれば、こいつらは自由に振舞うだろう。奴らはすぐに本性を現し、いずれ僕が始末することができるはずだ。その時こそ、僕がまだこの地上にいることを公表する時だ。
221b.jp
この「死」を「引退」に置き換えれば足りる。
とりあえずBBCのテレビを注目したい。「ドナウの動物園ではライオンの檻に‥‥」