中国の地震、やはり阪神大震災の再現のように、日を追うごとにどんどん死者数の見込みが増えている。救援活動も、怠慢があるわけではないようだが効率的であるともとてもいえないようだ。
しかし、それにしたって、中国4000年だか3000年だかの歴史の中でも最大級に近い大地震が、よりによって近代史に確実にその事跡が刻まれる、オリンピック開幕の直前に発生する、などというのはあまりに間が悪い。
これに関しては体制の違いとかを別にして、地震のリスクというものを同じく持っている日本（東京五輪誘致にだって悪影響あるよきっと）としては、同情に堪えない。
ああ「よりによって国民投票の時に、最大級のサイクロンが来た」国もあるっけ。
なんにせよ、自然災害は本当に、世の中の人為、都合を無視して発生する。
ここにだって明日、大災害が発生してもおかしくない。
にしても、あまりにも悲惨だ。
中国地震の独自リスク…デマ流言と天人相関説と
中国は無神論唯物論の国でもあるが、儒教の国でもある。
ここの教えに「天災は為政者の行いが悪いがゆえに起こる」というムチャな迷信…「金枝篇」の変形のような民俗がある。
さすがに、それを頭から信じる人も、もう少ないだろうけど、問題はそれが潜在意識というか、無意識の風潮にどれだけ反映されてしまうか。
そしてデマ
デマとは重要性×曖昧さによって拡大する・・・とかなんとかの公式があって忘れちゃったが、あそこの特殊事情がある。
なんだかんだといっても、比較すれば日本ではメディアに自由があり、大手メディアには一定の信頼性がある。その上で２ちゃんねるやブログがある。
だが、もしメディアが（今以上に）がっちりとタブー、検閲、自主規制、公式発表のそのままの報道…があり、その上で２ちゃんねるやブログが、こちらも規制はされるものの、数の多さなどで把握できず、こちらにこそ自由度が高い、といった状況があったらどうだろう。
２ちゃんねるやブログの曖昧な噂や陰謀論は、パワーも速度も増していくのではないか。
そんな状況に、中国が陥る可能性はないのか。
北朝鮮のごとき完全統制独裁メディアとは違った、へんてこな部分自由＝野放し状態プラスIT革命の恩恵の中で、歴史上まれなる大災害が起きた時、デマとはどう広まり、どの程度の影響を与えるのか。
ひょっとしたら人類史上初の事例なのかもしれない。
