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John 8:32 Then you will know the truth, and the truth will set you free."  複数ブログの過去記事を移管し、管理の委託を受けています/※場合により、語る対象の「ネタバレ」も在ります。ご了承ください 

志田幹が引退。6.1後楽園で引退セレモニー

http://www.pancrase.co.jp/rls/2008/0513.html

この階級の中で、確実に上位層に入る人材だったし、実際に戦跡を見ると山本篤、山崎剛らを下し、現修斗世界王者門脇英基と引き分けるなどの爪あとを残している。今、日本の二大メジャーも軽量級を正式な階級として区分けする機運があり、世界でも戦う場ができた矢先の引退は残念だが、時代のタイミングとわずかにズレてしまったというべきか。試合数自体は少ないが、もともと半分アマから、脱サラでフルタイムファイターになった経歴で、年齢は現在34歳と決して若くない。

実はもともと2年で戦いつくす予定だった。だが。

パンクラス選手の人となりを知るには2006年まで発行されていた「HYBRID NEWS」が一番。
インタビュアーが非常にすぐれた腕を見せていた名物企画だったが。

志田が登場したこの号をあらためて読み直すといいかもしれない。

http://www.pancrase.co.jp/data/news/2005/0731/index.html

●そろそろ一年たちますね?(※質問時期は2006年7月)
志田幹:そうですね、7月末でやめたので。


●どうでした、この一年は?まず最初、朝起きて「今日は会社行かなくていい」っていうときの気持ちは?
志田幹:あー、逆に『辞めたからには練習しなければいけない』っていう切迫した感じが強くて。社会人って時間拘束されて、なんだかんだいって忙しいじゃないですか。その時間の拘束が…なくなっちゃうと、人間すごくおかしく、不安定な感じがして。朝起きたら走りにいかなきゃならないとか、すごく強迫観念にかられてましたね、はじめ。


●(注:カメラマンに)最初フリーになったときって、やっぱりそうだった?
カメラマン いや…僕はまず遊びにいっちゃいましたね(笑い)。


●はぁ〜ん、勤めを辞めると誰もが同じように感じるわけではないんですね(笑い)。
志田幹:そうみたいですね(笑い)。


●志田選手は会社を辞めるって判断は…もしかして、『今いくらいくら貯まってるから、あと何年は好きなことができる』という計算をしたわけですか?
志田幹:んー、それも当然ありますね。あとひとつは、去年の4月に左腕を練習で脱臼しちゃったんですよ。で、そのときに、もう、いつケガしてこれ(格闘技)できなくなるかなって考えるとこまできてたんですよ。で、4月までは僕の中で『なんか中途半端かなって』思ってて。やっぱり、吉朗君にも負けちゃって、その後ちょこちょこ勝ってはいたけど、この中途半端なままで終わるのはイヤだなというのがあって。いろんな複雑な気持ちが入り交じりつつ自分の貯金を見たら『うーん、格闘技だけやってもいいんじゃないかな』と思って。『やっちゃえ!』と


●へー、期限は?
志田幹:2年ですね、そのとき考えたのは。あと1年ちょっとですね。


こういう選手人生も、あっていい。
最後の試合が、おそらく今後名を上げるだろうマルトン・サンドロと正面衝突して完全玉砕したことも踏ん切りになったのかもしれない。考えてみれば試合内容に関しても、最近はほとんどハズレが無かった。


ただ、主戦場の某団体が、生活に不安の無いぐらいこの”喧嘩商売”で稼ぎ、貯めることができたら引退時期も違っていたのではないか…とも思わせる。菊地昭引退もあったが、中小団体が主戦場の選手の「底上げ」はやはりままならないものなのだろうか。


彼はたぶん、再びメインの生活は社会人として、ということになると思う。
なぜならこう本人が言っているから。

●今は『闘う脱サラ』で(笑い)。再就職のアテというのはあるんですか?
志田幹:いや、ないですね。就職雑誌とか見て応募するしかないですね。


●やっぱり思い切りがいいですよね。志田選手、社会人経験されてるからかもしれないですけど、すごいマトモな方という印象あったんですが、やっぱおかしいですね(笑い)。
志田幹:おかしくないですよぉ!僕、すっごいまともだと思ってるんですけど。


●だって、会社辞めて格闘技やっちゃうんですよ?
志田幹:そら、おかしいですね(笑い)。うん、間違いなくおかしい。でもまぁ、人間的にはまともなんで(笑い)、なんてんですか、再就職先が…『見つからないだろう、この人は』って人いるじゃないですか(笑い)。格闘家の中で。『この人はちょっと、社会の中にはとけ込めないかな』って(笑い)。


●『この世界があってよかった』っていう人ですね(笑い)。
志田幹:そうそう。そういうのじゃないですね。どっちかというと、いろんなところに適応できる感じはするんですけど。そういう意味では突出してないですから。キャラが立ってないですね(笑い)。


太字部分該当例↓
http://city.dokyun.jp/DK.php?ci=65401


また「ヒカルオチ」になってしまった。