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John 8:32 Then you will know the truth, and the truth will set you free."  複数ブログの過去記事を移管し、管理の委託を受けています 

ベネズエラ・チャベス大統領の改憲案失敗。これを奇貨とすべし

http://news.google.co.jp/nwshp?oe=UTF-8&hl=ja&tab=wn&q=%E3%83%99%E3%83%8D%E3%82%BA%E3%82%A8%E3%83%A9
からいろいろ。

・・・南米ベネズエラで二日投開票された憲法改正国民投票で、選挙管理当局は三日未明(日本時間三日午後)、暫定集計(開票率88%)を公表。反対票が50・70%と、賛成票の49・29%をわずかに上回り、過半数を占めた。改憲案が否決されるのが確実になったことを受け、チャベス大統領は「これ以上開票しても変わらない。結果を尊重する」と敗北を認めた

 [ニューヨーク 3日 ロイター] 3日の新興国債券市場は、ベネズエラの大統領権限強化の是非を問う国民投票が僅差で否決されたことを受け、同国のソブリン債価格が急伸した。他の新興国債券価格も小幅高となったが、新興国債券市場全般は、米債相場が急上昇したためスプレッドが拡大した。

改憲案は(1)大統領の任期を6年から7年に延長、1回に限られる再選を無制限に(2)中央銀行の政府管理(3)非常事態宣言の簡素化など、独裁色の濃い条項が並んでいた。


以前、毎日新聞のコラムだったかな?チャベスが自身に批判的なテレビ局(旧資本系ではある)を閉鎖に追い込んだことを受け「案外、チャベス支持の庶民たちが楽しみにしてたドラマが見られなくなる、といった理由で大統領にさめてしまうかもしれない」と書いていた。
それを読んだときは「ハハハ、面白い議論だけど、ベネズエラの人たちももっと根本的な理由で支持不支持が分かれているんでしょ。その構図はそう変わらないと思うなあ」と思ってた。だが、案外そうなのかも。

今回の否決で思ったのは、やっぱり信任投票とか国民投票とか定期的な選挙は、体制が権威付けに利用しようが何であろうが、存在することで権力にとっては掣肘になるんだなあということ。
あとまあ、僅差の中で「結果を尊重」するチャベス型政治は方向性が怪しくなっているものの、まだポイント・オブ・ノーリターンを超えておらず、うまく引き返すことも可能な地点にいるということ。

そして、日本に伝わるテレビだと、本当に大統領に身も心もささげているような熱狂的な支持者が映りがちだけど、本当の支持者は行き過ぎだと思ったらちゃんとそっぽを向く、批判精神もある”大衆”だということ。
これは逆に、チャベスの弱みではなく強みであると思うのだが。

それにしても、ベネズエラはマクロ的には原油高でさらに潤ってると思うのだが例によって精油がうまくいかないのかな。にしても、経済改革はそっちのほうにいったらアカン!って方向の気がするんだが。貧困対策と経済自由化を一緒に進める方法もあるんじゃないすか。

ベネズエラの経済政策について、かなり高名で、けっこう反ブッシュ的なリベラル経済学者が書いた記事を読売新聞で読んだことがある。

難しいこと言っても、読者(「大統領」だったかも)は分からないだろうから簡単に言う。
金の卵を産むガチョウを、肉が欲しいといって首絞めてどうする!!

というような一節があった。

この問題の中で、こんな人間ドラマがあったのだ。

結果が出る前の記事だが、紹介するの忘れてたね。

http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/world/america/105858/

最大の不安材料は、2002年のクーデター未遂事件の際に、チャベス氏救出の先頭に立った側近中の側近、バドゥエル前国防相の離反。軍に強い影響力を保持しているとされるバドゥエル氏は、今回の憲法改正案を「クーデター」と批判し反対投票を呼びかけており、これがチャベス大統領の苦戦の大きな原因になっているとみられる。

チャベスのカリスマの大きな源泉として、アメリカが背後にいたとも言われる2002年クーデター未遂で、一度は身体も拘束され、別の大統領が宣誓するところまで行きながら、そのクーデターを国民の支持を受けて劇的に鎮圧、復活したことがある。
カストロ金大中、小粒ながら小泉純一郎もそうだが、ドラマチックな逆転劇の主役は、その後のパワーも生むのだ。
その救出を行った側近軍人が離反していたとはね。

えーとキルヒアイスねたにしましょうか、ロイエンタールねたにしましょうか(笑)。