22日の東京新聞において、エストニアでソ連の対独戦争勝利記念碑を撤去する、という記事に載っていた。
あはははは。 まあ、理屈としては正しいわな。
今、レーニン・スターリン体制の残酷さがヒトラーナチス体制のそれに匹敵するトータリタリアニズム(全体主義体制)であるという議論は十分な説得力を持つわけです。
んで、ドイツとか多くの国で、「ハーケンクロイツ」というシンボルは禁止されているのだから、ハンマーと鎌のシンボルを禁止するのも「たたかう民主主義」の理屈を肯定するなら、肯定できちゃうわけだ。
かくいう俺はあのデザインが、ラシアンズやニコリ・ボルコフ以来好きで、いくつかグッズを持っているんだけど。
ウィキペディア
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%8E%8C%E3%81%A8%E6%A7%8C
鎌と槌に対する反発
冷戦下、旧ソ連と共産主義政権によって抑圧されてきた東ヨーロッパの一部では「赤い星」および「鎌と槌」など共産主義のシンボルに対する忌避感情も強い。このため、EUにおいてドイツ国内同様ハーケンクロイツなどナチスのシンボルを禁止しようという提案がなされたとき、東欧のいくつかの国は同様に共産主義の諸シンボルを公の場で使用することも禁止しようと提案したことがある(ヴィタウタス・ランズベルギス参照)。西欧各国の共産党やロシアの反発が強かったほか、ハーケンクロイツ禁止の提案自体が盛り上がらず、結局、共産主義シンボルの禁止提案も実現しなかった。
http://www.sankei.co.jp/kokusai/europe/070118/erp070118000.htm
【ベルリン=黒沢潤】欧州連合(EU)内で、ナチス・ドイツによる第2次大戦中のホロコースト(ユダヤ人大虐殺)の事実を否定したり、ナチスのシンボルである「カギ十字」を公の場で掲げたりすることを禁止しようという動きが出ている。一部の加盟国は「言論の自由」が制限されるとして反対姿勢を示しているほか、カギ十字を「平和」の象徴とするヒンズー団体も猛反発しており、法整備までには紆余(うよ)曲折がありそうだ。
この動きは、EU議長国のドイツが主導しているもので、15日のEU会合で正式に提唱された。
(中略)
2年前にEU議長国だったルクセンブルクは加盟国に対し、ドイツと同様の働きかけをしたが、ベルルスコーニ・イタリア右派政権によって阻止された経緯がある。
「言論の自由」制限だけが反対の理由ではない。冷戦崩壊前、旧ソ連の衛星国だった東欧のEU加盟国は、ナチスのシンボルだけでなく、共産主義のシンボルも禁止すべきだと主張している。
EUのこうした動きは英国やオランダなど5カ国に拠点を持つヒンズー団体から猛反発を招いている。同宗教にとってカギ十字は5000年も前から「平和」を象徴するもので、団体幹部は「ヒンズー教の結婚式でカギ十字は最大の敬意が払われる。(米国の黒人差別主義者グループ)KKKが火を付けた十字架を持ち歩くからといって、十字架を禁止するつもりか」と憤慨している。
■ホロコースト否定禁止の動きに対するEU内の各国の立場
<法整備国>ドイツ、オーストリア、フランス、スペイン、ベルギー
(2007/01/18 02:33)
47ニュース 保存用
旧ソ連のシンボル禁止に エストニア、ロは反発
http://www.47news.jp/CN/200612/CN2006120101000401.html
【モスクワ1日共同】タリンからの報道によると、エストニア政府は11月30日、ナチス・ドイツのかぎ十字の紋章と同様に、旧ソ連のシンボルの「鎌と槌」を公共の場所で表示することを禁止する改正法案を了承し、議会に承認を求めた。 連立政権与党が大勢を占める議会で法案が承認されるのは確実な情勢。 ロシア政府はこれに対し「旧ソ連のシンボルをナチスと同等に扱うことに憤慨する」と強く反発。旧ソ連による併合の歴史問題が原因で、国境画定などでいまだに対立を続けているエストニアとロシアにとって、旧ソ連のシンボル禁止措置は新たな火種となりそうだ。 法案は「旧ソ連のシンボルを表示することは、併合時代につながるあつれきを生じさせる」と指摘。アンシプ首相は、議会が法案を承認すれば、タリン中心部にある旧ソ連軍兵士の銅像を撤去すると表明している。 ロシア外務省のカムイニン情報局長は「エストニア政府はこれまでも執拗にロシアとの関係を悪化させるような挑発行動を続けている」と批判。さらに「欧州をファシズムから救ったソ連の人々をナチスと一括して扱うのは冒☆行為だ」と激しく抗議している。 (注)☆はサンズイに贖のツクリ