なーんか、朝のワイドショーとか見てたら、ちょっと騒ぎすぎですナ。
みんな、冥王星が小さいこととか、軌道も普通の惑星とはやや異なること、約半分の大きさの衛星があることはとっくに知ってたでしょ?
さもありなん、の世界じゃないですか。
わざわざ冥王星の発見者、トンボーの未亡人にまで電話して残念ですか、とか聞くんじゃない。
科学というのは、先人の業績が間違いであっても(今回は間違いでもなんでもないが)、それをひとつの糧として進んでいくもんじゃないか。
ある有名な科学者がこう言った。
「もし、私が普通の人よりやや遠くを見通せたとしたら、それは巨人(=先人の業績)に肩車されていたからです」
ま、それはそれとしてだ。
松本零士も「残念だ、太陽系の最果ての星というロマンが崩れる」とTVで言ってた。
・・・海賊旗を宇宙空間にはためかせた人が、いまさら現実の科学を気にするな(笑)。
アレはなにか、ちゃんと科学的エクスキューズがあるのかな?
実は「宇宙戦艦ヤマト」のSF考証には豊田有恒が参加していて、後年「いきなり冥王星に海があって、そこで海戦が行われるというストーリーが来てひっくり返った。必死で『液体窒素の海』という設定をひねり出した」と回想している。
(「あなたもSF作家になれるわけではない」より。後年、この本は改題されていたはず)
あと、一部から「ロマンをいうなら「DAKARA」のCMにメーテルを出すな」との声を聞いている(笑)。小生は未見なのでどういうCMなのか。イメージが壊れるようなものなのか?