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John 8:32 Then you will know the truth, and the truth will set you free."  複数ブログの過去記事を移管し、管理の委託を受けています/※場合により、語る対象の「ネタバレ」も在ります。ご了承ください 

「へうげもの」で明智光秀が、織田信長暗殺へ

週刊モーニングの最新号は本日発売だが、まだ見ていないので先週までのお話。


今回の光秀叛乱は、同作品の既定路線どおり「古典秩序と伝統を尊重、体現する光秀が、それを完膚なきまでに破壊しようとする信長に待ったをかける」という動機ということで描かれるようです。それに「功績ある家臣を容赦なく粛清し、酷使して振り回す信長に、虐げられた彼らの右代表として立ち向かう」という部分も加味されている。

へうげものでは、徳川家康三河武士のキャラクターが「美にまったく興味がなく、趣向を凝らした数奇には『贅沢だ』と怒り出す田舎者」という設定で、やや類型的なのでは?との声もあるが、私は各自の美に対するスタンスは、少なくとも前半ではやや「型」として各自に割りふったほうが分かりやすいと思うんだよね。
それが今後、微妙に揺らいでもいいし、その役割を担った人たちが相打ってもいいし。


さて話がそれた。
実は明智光秀が、なんで信長に叛乱を起こしたの?という点には全く定説が無い。
なにしろ400年以上前の話、「真相が分からないことは、はっきり分かる」と言ってもいいわけで、その分奔放なる想像力を働かせることが出来る。


信長のいじめ、乱暴説というのは、江戸期の創作らしい。
最近は「朝廷黒幕説」というのが人気を集めているよね(井沢元彦とか)。
その他、十数の諸説があるらしい。

最近、どっかの新書から、鈴木真哉という人が「本能寺の謎をとく」みたいな本を出していた。この人は「鉄砲と日本人」という話題作で、「長篠合戦で一般に流布されているイメージは大間違い」などを論じ評判を得た。


鉄砲と日本人―「鉄砲神話」が隠してきたこと

鉄砲と日本人―「鉄砲神話」が隠してきたこと

反面、けっこう批判も反論も呼んでいるようだが、自分としては結構、真哉ビリーバーといってもいい。

ただし最新作の本能寺論は「あんまり陰謀史観で面白く作りなさんな。明智光秀も、戦国武将の雄として相当にしたたかで野心的であり、その野心的な武将が天下を狙ったっておかしくないだろう」という「正論」でやや肩透かし。

信長は謀略で殺されたのか―本能寺の変・謀略説を嗤う 新書y 鈴木眞哉 

http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/search-handle-url/index=books-jp&field-author=%E7%9C%9E%E5%93%89%2C%20%E9%88%B4%E6%9C%A8/503-6024855-5975124


へうげもの」の「常識人光秀が、常識破りの天才信長に耐えられず・・・」という、モーツァルトサリエリ的(こっちも結構フィクション)な読みは、元は司馬遼太郎国盗り物語」でいいんだろうか?



実は「常識人の『すいません、私らついていけません』という、常識を代表しての異形の”天才”への叛乱」ということなら、史実としてももっとありうるのは、


     足利尊氏後醍醐天皇


の関係だと思うのだが、いかがでしょうか。

異形の王権 (平凡社ライブラリー)

異形の王権 (平凡社ライブラリー)


さらに小さいとこでいえば、角川春樹角川歴彦・・・・いやいや、じつはこの二人は、二人とも天才(天災)だ。これもいずれ紹介しよう。

そういえばハルキさん、「男たちの大和」の首尾よくの大ヒットでますます意気軒昂、次回作はオールモンゴルロケの「ジンギスカン」なんだそうで。



本当は、けっこうこちらも盛り上がっている、へうげものとあわせての「漫画雑誌の戦国三本の矢」(俺が勝手に命名)である


センゴク
「風魔伝ハヤテ」


のことにも触れたいのだが、その余裕は無いのでここにて読みきり。