http://www.nikkei.co.jp/news/main/20050513AT1E1300513052005.html
総務相、郵政担当幹部の交代表明・「介入の感じない」
麻生太郎総務相は13日の閣議後の記者会見で、総務省で郵政問題を担当する松井浩総務審議官と清水英雄郵政行政局長の両氏を郵政民営化法案の審議入りを前に入れ替える方針を正式に認めた。「人心を一新した方が審議しやすいし、本人も納得している」と語った。首相官邸側が交代を求めたものだが、人事介入だとの見方が出ていることに関しては「介入という感じではない」と否定した。
ここで取り上げることが多い山本七平氏の著作に「『派閥』の研究」というものがある。
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その背景には、(当時)日本独自の、ひとつの選挙区に一党から複数の候補が立つ(過半数を狙うには立たざるを得ない)「中選挙区制」があり、もしこれが小選挙区制に変わると、必然的に首相、党首や党幹事長という「表の権力」が次第に力を得るようになり良くも悪くも派閥はなくなるであろう、と結論付けた。
森嘉朗首相は完全に竹下派に牛耳られていたし、小泉以降どう変わるのかもわからないが、郵政改革問題のニュースを見るとこの話をふと思い出す。
でも、官僚機構のほうまで手をつけるとは思わなかった。霞ヶ関の反撃があるかも。