INVISIBLE Dojo. ーQUIET & COLORFUL PLACE-

John 8:32 Then you will know the truth, and the truth will set you free."  複数ブログの過去記事を移管し、管理の委託を受けています/※場合により、語る対象の「ネタバレ」も在ります。ご了承ください 

梶原一騎・真樹日佐夫伝説(「直撃! 強くなりたい道」より・その3)

せっかく本の山から引っ張り出してきたこの本なので、もう少し続けよう。
ここでは、大槻ケンヂ真樹道場の主催者でも有る、真樹日佐夫先生の対談があるのだが、真樹先生も、多少「道場は近代化しなければいけない」と述べている。

真樹 「だけど、本当に強くしようと思ったら、もうちょっと合理的に教えないとだめだということが、最近の道場主にも分かってきたわけよ。精神性だけじゃだめだよね。(略)普通の人間が100持っていたとしたら120引き出してやれる環境、100持っているのを70か60に萎縮させちゃうというのが、まあ、昔の極真会なんかはあったけどね。たまに下のやつがパーンと蹴ると、逆上して黒帯が道場中、追っかけまわしてさ」


大槻 「え? ちょっと待ってください、黒帯が・・・」


真樹 「だから貰うわけだ、後輩の蹴りなり突きなりをね。そうすると道場中追っかけまわして、飛び乗って、相手が参りましたと言っているのに勘弁しない。彼らにしてみれば、いつ追い越されるかと言う、要するに強迫観念があるわけだから、わからないではないね。(略)ひとつの道場の中に強くなるために入ってくるんだが、その中に強くさせちゃいけないという雰囲気があった。(略)
だから外人が入ってきたら、すぐ最初から徹底的に叩いてやれとか。」

と、合理的指導の必要性を説く真樹先生だが、大槻ケンヂが即座に
しかし、これをいうとミもフタもないんですが、もともと空手道場に入るとボコボコにされるというイメージができたのは、真樹先生と梶原一騎先生の影響であると思うんですが(笑)
と突っ込んでいる。

極真創世記の、今聞くとどうしてもギャグにしか聞こえないような無茶苦茶な猛稽古ぶりや暴れっぷりは、もう入手困難なダブルクロス社の「極真魂とは何か?」「大山倍達とは何か?」に詳しいのだが(文庫化望む!)、まあ逆に「100の力を70か60に萎縮させようとして、それでもなお強いヤツこそ真のつわものだ」という考え方も出来るね。


これが個人的には、この問題意識につながっている。
http://d.hatena.ne.jp/gryphon/20040913#p3

そういえば、パンクラスに入団した「甲子園球児の練習生」はどうなったんだろうか。
パンクラスの尾崎社長、昔は真樹道場の練習生だったし・・・