「愛川欽也のパックイン・ジャーナル」では今回、田岡元帥は北朝鮮の「物理的対抗手段」という脅しを大いに喧伝して「大変だ」「経済制裁は戦争になる」「あそこで起きたら大戦争になる」と誤訓示されましたが・・・
おい元帥、
「北朝鮮なんてロクに飛行機も飛ばす軍艦も動かず、ぜんぜん軍事的には 怖くない。韓国の軍人も全然怖がって無いし、アメリカ軍が軍を韓国から 動かしているのも安心だからだ。 ひどい国ではあるが、怖い国ではない」
とあんたゆーてたやろ!!
あとひとつおまけ。
「経済制裁が成功した例は無い」というが、個人的には全面的屈服につながらない、という点では同意だ。しかし「国力を全く低下させることがなかった」例がどれほどあるんだい?だよ。
(日本単独での)経済制裁はボディ・ブロー。ふらつかせて突破口をつくればいいんである。
いや、それより問題なのは、1990-1991年、湾岸危機が湾岸戦争に発展しようというときにだ。
朝日新聞は開戦に反対の論調を取っていたが、このときの理由として
「経済制裁は成果を挙げているから見守るべきだ」
といってたぞコラ。あのときが田岡俊次氏の本格的電波デビュー(←ダブルミーニング)であったが、自社の経済制裁効果論をたしなめたという記憶は残念ながら無い。
・・・おいおい、見てたらさらにマズイ発言が。
放送開始後1時間8分のところで田岡俊次元帥、日本の経済制裁論を批判し
(日本は)「それから自閉症はもっと困るんで・・・」
(註:あとで聞きなおしてより正確に表記しました)
個人的にはこの種の言葉狩りは好きじゃないんだが、
ちょうど同じ軍事ヲタク仲間の石破さんが同様に批判されたんで、この際ご一緒に謝罪くださいな(笑)
http://www.mainichi-msn.co.jp/shakai/uchinoko/etc/20040317.html
http://www.mainichi-msn.co.jp/shakai/uchinoko/etc/20040319.html
あと、経済制裁は戦争と同じだ!!というのなら・・・
・南アフリカをアパルトヘイトを理由に経済制裁。日本も加わった(むしろ、生ぬるいとの批判あり)
・ミャンマーを軍事独裁を理由に経済制裁。日本も加わった(むしろ、生ぬるいとの批判あり)
で、あります。
さらに続くぜ。
「ノドンは100発程度打たれてもV2号の例からいって1発2-3人、200人程度だろう。
むしろ工作員が入って”いるかもしれない”(←元帥には珍しく弱気)けど、これは1000人ぐらいの死者はすぐにでる・・・」
いや、もともと工作員のテロってのは戦争法的に違法だと思うが、それはさておいて、これに対抗する方法として田岡元帥はいきなり「空中給油機を買え」「攻め込んで親日政権を樹立せよ」(つまり、それができないんだからあきらめろ、って意味)。
しかし、工作員のテロを防ぐなら国内治安対策の強化のほうが有益であって、例えば■■総■やその財源となっている○○○○○をXXXXXXすることじゃないですか。
それに触れないのは・・・たぶん俺が伏字にしたのと同じ理由だろうなあ(笑)
ちなみに経済制裁をめぐる日本要人の発言は
http://d.hatena.ne.jp/kikori2660/
が判りやすい。