まことに痛ましい事件だ。
先日映画「レディ・ジョーカー」を観たわけですけど、これのひとつのからくりは身代金や裏取引のカネもさることながら企業テロで乱高下する株価を利用し、犯人の周辺が儲けるという方法ですね。
当然、犯人は始めたり終わらせたりする時期を知っているんだから。
(モデルのグリコ・森永事件もそうだとする説が根強い)
今回の事件はリスクは高いし、放火は独特の犯罪者傾向があるから、株価がどうこうってことがあるとは思えない(今回の最新の放火事件は、模倣犯なのかもしれない)けど、ドンキの株価は実際にストップ安だ。
今後そんな動機の企業テロ、しかも一般消費者が出入りする場所でやられたらと思うと戦慄する。
しかしドン・キホーテのスタイルが火災のときの脱出がしにくいのは事実だろうが、ある種のリスクとあの方法で得られる消費者のメリットはきちんと比較考量する必要があるのでは。
映画館はひところまでずっと非常灯を点けていねばならず、たいへんな悪評を呼んでいたことも思い出す。