山口日昇-柳沢忠之の対談本。「小さい紙プロ」の立ち上げ2人が本格的にくっちゃべったものです。
なんだかんだ言っても、直接ブックマートに持ち込んでいたミニコミが、ミルコをカラー表紙に載せて毎月著名格闘家のインタビューを載せて発行されている。
ここ10年でまれにみる(唯一の?)出版成功物語ではないか。そこは評価せねばならないはず。
しかし内容は散漫にすぎる。
へんなキーワードを持ち出してその定義の説明に何ページも使うな(笑)。あと、章ごとに分裂的な話で統一性がないのはつらい。
なにより、柳沢氏を呼んだのならドロドロとした業界の裏話を語らせるべきではないか(笑)。
でも柳沢氏が「K-1やPRIDEはこれから『競技』という部分を軸足にしていかないと」というのは笑えるわけだが。