この本も、内容のほとんどが今までどこかで聴いていたことがある。
しかし、これはまあ聴いてる俺たちが特殊なんだ(笑)。まとめて読むとやはり面白い。
シャムロックが旗揚げ時、最初にギャラを聞いてきたというのはおもろい。そして、セメントでやっていい、勝っていいんだと聴いて喜んだというのも、シャムの視点から見たいところだ。
あと、船木はみんなが応援してくれれば嬉しい、勝てば嬉しい、ファンが憧れてくれれば嬉しいという単純な性質ではないようだ。
よくも悪くも感情移入をどこかで跳ね返すような、ネガティブな自我があり、それが彩りを与えていた(反発も買うだろうがな)という点をあらためて感じた。
書き足りないと思ったのは、いろんな海外選手、団体との交渉。
それから、最終章の現在の団体、選手への苦言は「自分達の技術は、根本的に欠落してたり、足りない部分があったんではないか?」という自省なしでは説得力が半減だ。
鈴木の出稽古制限例もあるように、第一世代はまだ本当の意味で自分たちの技術を疑っていないように思えるのが不安だ・・・
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