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John 8:32 Then you will know the truth, and the truth will set you free."  複数ブログの過去記事を移管し、管理の委託を受けています/※場合により、語る対象の「ネタバレ」も在ります。ご了承ください 

山本KID徳郁vsハニ・ヤヒーラ。改心谷P、シリアスな敵ぶつける

というわけで、12月前に次々とカードが決まっていきます。それも、それなりに練られたカードが。
いいのか諸君、それで。
12月29日とか12月30日とかにバタバタとカードが決まったり、それが取り消しになったり、どっかのホテルでPRIDEは実質わしらがやってるんやの人たちが、私はゴミですかの人たちと色々と話し合いをするのこそ年末の正しいあり方じゃないのかね(笑)


ま、それはそれとして、今回決まったこのカードはほんとにいいカードだと思いますわ。
GONKAKU最新号で、実はKIDはこういっている

アメリカはけっこう(60kg台選手が)いるじゃないですか。WECとか。」

−−ハニ・ヤヒーラとかチェイス・ビービーとか。ビービーは今のWEC王者です。

「じゃあその選手とやりたいな。ヤヒーラはHERO'Sにも何回か出ていた選手ですよね。61kgまで落ちるんだ」


ただ、こういう発言をしていても、ヤヒーラとかとやることがあっても、まだまだ将来の話だろうと思っていましたね。海外にこの発言紹介しておけばスクープだったかな。

この前のビビアーノ戦で、寝技になったら(ってそこまでが大変なのだが)KIDはやはり柔術のバリバリよりかは劣ると分かった。そこで連続で、ヤヒーラだ。JZ.カルバンには敗れたものの、あれだって「出会い頭のフロントチョークというのは交通事故に近い」という見方も出来る。

60kg台の体重の話を、最近いうようになったことで、理屈としては正論ながら「HERO'Sに次々出てくる海外の強豪たちや高谷裕之と戦いたくないから、保身の後付の理屈なんじゃねーの?」という声もささやかれていた。
そこで体重をあわせ、HERO'Sにも今まで登場していた強豪ヤヒーラと闘うというのは、そんな声を一挙に払拭する重みがある。少なくとも自分はヤヒーラをそれぐらい買っている。

「僕はスターを作り出す」「ボクなら、ミルコをあんなふうには負けさせなかったなあ」とか言っちゃう、スターファクトリー会長の谷川貞治氏だが、そのスカウターでギリギリ見極めた末のKIDの獲物なのか、それとももうKIDには計算なんて不要という信頼性があるのか、はたまた単純にスカウターが故障しているのか(笑)効いてる効いてる。

でも、何にせよ結果としていいカードです。感謝。館長も檻の中から見守ってるぞ。

柔術界からの刺客!!

いや、オトナになってあり得ないってことは分かるけど、どうしてもこういうとき、
豪華な会議室にお金持ちそうな人々が集まって、
「強力な刺客を送り込み、タイガーをつぶせ!!」
と相談した、プロレススーパースター列伝タイガーマスク篇の、「メキシコプロモーター秘密会議」を思い出してさ(一部の人笑)。

結局「タイガーのカラテにカラテで対抗できる人材」
として白羽の矢が立ったのがウルトラマンだったという(笑)
ああ、あのコマあとで画像化しよう。

というわけで、みなさんも脳内で、ブラジル柔術家秘密会議で「KIDを葬り去る人材」として白羽の矢が立ったのがハニ・ヤヒーラだったというストーリーを作っておいてください。

意外やWECは柔軟。ヤヒーラはそこから貸し出し

http://gbring.com/sokuho/news/2007_11/1129_k-1_02.htm

またこの場を借りてヤヒーラを貸していただいたWECのスコット・アダムス氏に感謝を述べたいと思います」


http://blog.livedoor.jp/suck_me_disco/archives/51154037.html

・・・WEC側には筋を通して貸してもらったというから驚きです。UFCとは趣が違うのかもしれませんが、徹底した独占契約と排他主義を貫くと思っていただけに「ヤヒーラを貸した」という事実には仰天してしまいました。
これを機にMMAの大連立、融和路線は海外にも及ぶのか・・・

俺も驚いた。
だが、これも例によって預金額がパンパンに膨らんだ「KID銀行」から、王者以外の実力派が金を引き出せるかもしれない、という期待を背景にみると、WECが善意ばかりで貸してくれたとも思えなくなる。

それもひっくるめて、やっぱりいい試合ですねえ。
すごいすごーい、と初期の谷川流行語で〆ておきます。

小泉・竹中構造改革の「現場指揮官」語る(諸君!12月号より)

まったく愚かな話ではあるが、今月前半にこのインタビュー記事を読んで「むちゃくちゃ面白い!紹介せねば!」とずっとパソコンの前に置いていたのだが、どうもそのまま忙しさに紛れて書けなかった。
そしたら本日は11月30日、このブログを読んだ人のだれかが本屋に行ってページをめくろうと思っても次の12月1日にはもう諸君!は次号が出ているんだよ。
まことに申し訳ないが、今日の間に書店をのぞくか、またはたいていこの雑誌は図書館にもあるからそこで読んで欲しい。

それは元内閣参事官高橋洋一氏のインタビューだ。

高橋氏というのはこの記事によると大蔵官僚から竹中平蔵の補佐官、内閣参事官となった人で構造改革の中で、いわば実際の戦地で砲煙弾雨の中、軍団の指揮を取ったような人なのである。
大所高所から、構造改革の罪、または功を語る記事や主張は多いが、現場の中でどんな議論があり、どんな攻防があったのかを知る機会はめったに無いから興味は尽きない。


特に自分が注目したのは、高橋氏が猪瀬直樹の知恵袋となって、道路公団民営化に関わった経緯だ。猪瀬の道路改革論・・・「日本国の研究」から続く一連の著作・・・は、自分にとっては官僚が都合の悪いことを、ある”トリック”を元に隠したりミスリードしたりする(全くの嘘データは出せないというルールもある)。それを民営推進側が見破っていく、という「上質のミステリー」として楽しんだ。
その、「トリック」と「暴く筋道」を実務的に見立てたのは、実は高橋氏だったというのだ。

たとえば道路公団は「債務超過」か「資産超過」かという、正反対の議論がなされた。
そこで高橋氏は「少なく見積もっても2,3兆円の資産超過です」と結論した。それはどういう計算に基づくもので、債務超過説の計算とどう違っていたのか? それは実際に読んで欲しい。けっこう単純だが、効果的なトリックだ。

また、これとは別に

国交省が錦の御旗にしていた5000本もある路線ごとの需要予測の方程式の誤りを指摘したときは、「どうして猪瀬さんが、道路需要のモデル式なんか知ってるの?」と不思議がっていたみたい(笑)。あとになって私が手伝っていると気付いたみたいですけど。

とも回想している。猪瀬はいばりんぼだから黙ってたのかもしれんが(笑)、こういう人を見つけて交流し、協力を仰いだこと自体がすごいんだよな。

この後もなんだかんだ、デフレ解消論や郵政民営化闘争が続き、また財務省が本当に怒ったのは「財政融資資金特別会計から一般会計に拠出する」という話だったんだという。何のことかよく分からんが。

最終的に高橋氏を、某財務省高官は名指しで

「高橋は三回殺しても殺し足りない」

と罵倒したという。いや、かっこいい台詞だなあ。あとで何かに使いたいや俺も。
そしてこれは、実は言われた高橋氏にとってもさらにかっこいいというか、財務省高官からここまで言われたというのは皮肉抜きで”勲章”だと思う。
そして、安倍政権の挫折で、高橋氏は官の世界にも当然戻れず、去っていくことになる。
面白いことに、実は彼は数学畑から経済学、財務省の世界に入ってきた人でアメリカ留学経験の長い、異色官僚だったらしい。面白いときに、歴史は面白い人を得たものだ。


もちろん、これは高橋氏という人をまるっきり知らなかった素人が、インタビューを読んで「おお高橋おもしれーな」と無責任に感心しただけ。「殺し足りない」とまで批判する側には、高橋氏がけしからんというロジック、反論があるのだろう。それなら、それをぜひ読んでみたいので出てきやがれ、だ。
インフレ論にしてもその通り。

なんと、このインタビューは20ページものスペースをとって掲載されている。

諸君 ! 2007年 12月号 [雑誌]

諸君 ! 2007年 12月号 [雑誌]

本日深夜の朝生は「検察論」。”TBSキラー”郷原信郎が登場!!

http://www.tv-asahi.co.jp/asanama/

11月のテーマ・パネリスト

 多くの国民は昨年出版された佐藤優氏の『国家の罠』で“国策捜査”という言葉を知り、今年出版された田中森一氏の『反転・闇社会の守護神と呼ばれて』で検察とは、なかでも地検特捜部とはどういうものであるか、その一端を垣間見ることができました。かつては、検察は社会正義を追及する“正義の味方”としてある種畏敬の念を持ってその存在を認められ、犯罪検挙率の高さ、世界一治安の良い国といわれる刑事司法の中心的存在でありました。しかし最近はこれまでの「検察=正義」とした見方を疑問視し、「検察のおごり」、「検察のモラルハザード」、「検察の制度疲労」、「正義の罠」等々と指摘する声もあります。
 また、戦後日本の成長、発展とともにその存在を発揮してきた「地検特捜部」は、時代の推移の中で、政治家の汚職、脱税事件、金融・経済事件、談合事件など集中的に捜査をし、その事件解明を求められてきましたが、そもそも法務省所管の一行政機関であることから正義の追及には限界があるとされ、またその捜査手法も時として批判の対象にもなりました。
 「リクルート事件」からまもなく20年が過ぎようとしていますが、最近の「ライブドア事件」に至るまで、地検特捜部がマスコミ、世論の支持と期待を受けて扱ってきた事件は枚挙にいとまがありませんが、その成果や問題点を冷静に検証し教訓とすることが肝要かと思われます。
 そこで今回の「朝まで生テレビ」では、司法制度改革が叫ばれ、09年より裁判員制度が実施されようとしている現在、あえて“検察の正義”とその問題点をテーマに各方面の関係者の方々にご参加いただき討論してみたいと思います。

司会: 田原 総一朗
進行: 渡辺宜嗣長野智子
パネリスト: 大谷昭宏(ジャーナリスト)
小沢遼子(評論家)
郷原信郎桐蔭横浜大学法科大学院教授、元東京地検検事)
鈴木宗男新党大地代表、衆議院議員、一審実刑:控訴中)
土本武司白鴎大学法科大学院院長、元最高検察庁検事)
永野義一 (神奈川大学専任教員、元最高検検事)
中山信一(鹿児島県議、志布志市冤罪事件被害者)
平沢勝栄自民党衆議院議員、元警察官僚)
宮崎学(作家)
村岡兼造(元衆議院議員日歯連1億円ヤミ金献金事件:上告中)
鷲見一雄(司法ジャーナル代表取締役


魚住昭は出ないようだね。「TBSが最も恐れる男」郷原信郎が登場するなら「朝ズバッ!」批判も聞きたいところだ。

「のだめカンタービレ」終え、2年半ぶりの「BSマンガ夜話」終了

最後の繰り返し

『番組放送後に、レギュラーメンバーのブログやHPを巡回するのはお約束の作業です。』
いしかわじゅん
 http://ishikawajun.com/
夏目房之介
 http://blogs.itmedia.co.jp/natsume/
岡田斗司夫
 http://putikuri.way-nifty.com/

(岡田氏のだけ夜話の話題は無し)

今回の「のだめ」だけはリアルタイムで視聴できました。
のだめは絵、お話的に少女漫画の異端か正統か、音楽を絵で描写するには(=強さを絵で語る、格闘技漫画の手法は?)
ヨーロッパ篇は、日本篇より質が落ちるのか・・・などの議論はそれぞれヒトコト書きたいですし、またあの話から派生した独自の議論もしたいところですが、既に大幅にブログに割ける時間をオーバーしたので強制終了。
今、ちょっと休んだので書いておこう

のだめって「少女漫画でありえないキャラ」か

この作者は私、「平成よっぱらい研究所」で知ったんだ。だから基本的に「西原理恵子」というジャンル(もう1ジャンルだろ、あれは)だと思っていたから、少女漫画じゃないことは前提だったんだよね。
ただ「GREEN」とかをのだめ後に読んだら、けっこうフツーっぽかった。
西原理恵子を1ジャンルとすると、ホンネ、辛辣であり、自分を主人公とするエッセイ漫画だから「ハハハ、あたしゃXXXですね」と、自分に負の要素をつければつけるほどそれがギャグになるから、みんなこぞって負の要素を描く。そうすると、たとえば「部屋の中が汚いヒロイン」とかもいつしか漫画的にオッケーになった・・・のかなと。
ただ、少女漫画にだってたくさんエッセイ漫画があったわけで、こっちはそちらの系譜は全然分からないからね。西原はよく考えたら少女漫画の経歴ないんだし。
やっぱり、少女漫画家のエッセイはもう少しお上品で、のだめや「平成よっぱらい研究所」のほうが例外だったんだろうか。



【メモ】PRIDEテーマ曲は、本当に会場で使えないのか?(法律的疑問)

音を文字と絵で表現するには

「コマ割り」が重要だという指摘は言われないと気付かなかった。自分は台詞やストーリー展開はけっこう注意深く読み込んでいる(?)ほうだと思うけど、コマわりによって生まれる効果とかは無意識に享受するのみで、意識的に分析したことはなかったなあ、と改めて思う。他の人はけっこう、コマ割りが気になったりするのかな。

豪華な顔ぶれで「ITとジャーナリズム」語る無料イベント

http://d.hatena.ne.jp/gatonews/20071129/1196357682

12月3日18時30分から毎日新聞社地下・毎日ホールで開かれる「第21回毎日新聞社編集綱領制定記念のつどい」にパネリストとして出席・・・・一般の方でも参加できる(先着200人)とのことですので、関心がある方は同労組にお問い合わせください。

イベントのテーマは「ネット社会の情報と言論〜新聞ジャーナリズムの将来」。パネリストは、ジャーナリストの佐々木俊尚さん、東大大学院情報学環の林香里准教授、コーディネーターは上智大学の橋場義之教授です。


ああ、これ身に行きてえや。
「ガ島通信」作者と佐々木俊尚を一緒にブッキングするなんて、チャンピオンカーニバルじゃなくてグランド・チャンピオン・カーニバル級の豪華さだ(さて、この喩えが分かる読者は何人いるでしょう?)