INVISIBLE Dojo. ーQUIET & COLORFUL PLACE-

John 8:32 Then you will know the truth, and the truth will set you free."  複数ブログの過去記事を移管し、管理の委託を受けています/※場合により、語る対象の「ネタバレ」も在ります。ご了承ください 

Dynamite! ホイス・グレイシーの黄昏と、所英男の「位打ち」。

この試合が、相対的に放送時間の短いDynamite!でフルに放送されたというのは感慨深い。
体重差を考慮すれば、所選手が大健闘、大殊勲であったことはいうまでもないのだが、純粋に動き、展開でいうなら(ホイスの責任だが)グレイシー流の「セルフ・ディフェンス」による動きの少ないものだった。
それを、あれだけ長く放送しようとシビアな樋口潮氏に決断させたのは、「ホイスにこうなることが凄いことだとお茶の間にも伝わるはず!」というより「所君はもう、そのキャラクターで数字が取れる!」という計算だったと思う。
そして、それはさらにすごいことだ。
ブログのコメント欄もますます盛況で、一部の格闘ファンの中には、あまりに対アイドル的な視線の書き込みに反発もあるようだが、私は之でぜんぜん問題ないと思う。
この中から、まかり間違って今成正和選手や佐藤光留選手に流れる女性ファンだっているかもしれないではないか。
http://blog.livedoor.jp/zst_tokoro/


にしても、題名には「ホイスの黄昏」と書いたが実際には黄昏を通り越し、いよいよ日没になりかけたという寂しさはある。そりゃそうだ。テロップで見ると39歳だもんな。
「高齢だけどがんばってるなあ!」といつも言われるムリーロ・ブスタマンチマリオ・スペーヒー、ランディ・クートアとほぼ同世代に属するのだ。思えば1993年のUFCを起点とする総合格闘技の歴史も昨年ですでに干支が一回りした。
時の流れは、かくのごとく。

ついでに、第二回KOKにあの年齢で出てきた、1961年生まれのヴォルク・ハンのすごさもあらためて思い返す。


さて所英男、ますますHERO'Sに欠かせない存在になってしまったわけですが。
いくら「ホームリングはZSTです」と本人が言っても、できることとできないことがある。
今後HERO'Sがどんなペースで大会を打つようになるのか知らないが、MAXのてこ入れ総合だってあるだろうし、ZST所英男がどういう形で登場するのかむつかしいねえ。
グラップリングマッチを定番とするのも、この際アリかな?


【註】タイトルの「位打ち」とは朝廷が源義経にやったような仕掛けで、どんどん位を授け、地位を高めることで結果的に本人やその人の属する組織をガタガタにすることです。

バブル復活なら「イカ天」も復活するか?

いま、景気回復がいよいよ鮮明になってきましたね。
株価も上がり調子が続き、今や「目をつぶって買ったって儲かるんじゃないか?」という雰囲気が蔓延してる。なんか今回も、当の自分は横目で「あがるなあ上がるなあ」と言いながら終わりそうですが。ユークス株を買って総会へ!そして新日本プロレスのアレコレを追及!という話も実現するやらしないやら。


さて、それはともかく、深夜番組を見ていたら「イカ天」の中の人気曲が一枚のCDになったそうだね。CMで流れる音楽は、この番組をあまり見ていない自分でも多くを知っていたよ。

30-35 vol.7 「イカ天」特集

30-35 vol.7 「イカ天」特集

この番組とバブル景気がどの程度重なってたかはあいまいなのだが、何となーく時代を象徴してた部分はやっぱりあったと思う。というか、やっぱりどこの馬の骨、犬の骨かわからないバンドと契約して育てるというのは金銭的余裕がないとできないんじゃないかな。


で、バンド人口や、バンドに憧れチャレンジする若者というのも決して減ってはいないはずだ。じゃあ、「イカ天」のフォーマットは、もう一回パクリっつうかリバイバルしても十分通用するんじゃないかなあ、とシロート的に思いつきました。
ひょっとしてもうどっかで同系列の番組やってるかもしれないけど、まあ知らんからな。
司会にもう一回、相原勇(あらためナントカ)を引っ張り出したらイタくていいんだが。

ほんとにどこ行ったんだろう。
エンタメ・プロレスでいくんなら、曙プロレス路線にからんで再登場したら面白いのに。

【補足】念のためにこれを書いたあと検索したら、相原勇は改名もしておらず「相原勇」のままだった。おまけにそれなりに今でも活躍している。http://www.sweet.jp/aihara/


株といえば

今年の正月、昔の友人と新年会をしたら、ネット売買で単位株(1株)だけ某カラオケチェーンの株を所有しているやつがおり、そいつは株主優待券で会費を払っていました。
これだけで、ちょっとした配当や値上がりに匹敵する儲けになる(笑)。
勝ち組はここが違う。(なのか?)

でもまあ、ほんとに優待券を視野に入れると株というのもそれなりにオトクだ。

「日本オタク大賞」続報。チケット発売中?

相変わらずロフトプラスワン公式サイトでの情報などはないが、1/3付のエントリに、引用元からコメントをいただいた。

eg@始めまして
『1/4から発売で、開始は1/31ですね。』

引用元では、別の人も確認している。
でも毎年大人気なので、もう売り切れたかな?
まあどっちみち行けないだろうが、いい投機対象?なのに(笑) 

ちなみに今年の賞は何になるかな。漫画は「ホーリーランド」や「餓狼伝」になるわけもないし、賞の趣旨的には「げんしけん」あたりでありましょうか。

映画はキングコング宇宙戦争か、スター・ウォーズ完結編か。
ゲームは「おいでよ どうぶつの森」かな?当然おれはやっていないが評判は聞く聞く。
聞いても内容が把握できないのが旧世代だなあ。


ああ、そうだ、格闘技はすでに俺賞を発表したが、他のジャンルでもまた「賞」をでっちあげるつもりだったんだっけ。1月中の課題だ。

久々パックイン・ジャーナル(1/7放送)紹介。上海機密強要問題で(今回はヒドイよ)。

久々に「愛川欽也パックイン・ジャーナル」を紹介する。
本来は、年末から続く田岡元帥田岡俊次氏)の「中国は軍拡していない」という論をもう少しまともに取り上げたかったのだが、それより面白いものが出てきたのでこっちを紹介する。
この番組は、最初に読者の手紙を取り上げるのだが、その内容が今回はすごい訳である。
めんどくさいことこの上ないのだが、今回は全文紹介しますよ。

「中国上海の日本総領事館男性館員が2004年5月、「中国側から外交機密に関する情報提供を強要された」とする遺書を残して自殺した。この問題で 外務省が今年正月早々に「その死亡の背景には現地の中国側公安当局関係者による遺憾な行為があった」などとする声明をわざわざ発表した。
女性問題であったのかどうかわからないが、そもそも自殺は強制的に毒を飲まされたのでなければ、それはきわめて個人の心的要因によるものである。
このようなことで日中両国政府が外交声明で非難しあう事態は、他所の国では見られないきわめて次元の低い、お粗末な外交だ。
そのような遺憾な行為が中国側に 何回もあったのだとしたら、館員が思いつめて自殺する前になぜ日本に召還するなどの措置をとらないのかわけが分からない。
いずれにしろ、小泉首相、外務省はいったい何をしているのか。おそまつすぎる。(千葉県・70歳男性)」

いつも思うんだが、この番組に来てるメールだって一通二通じゃないはずなのに、なんかいつも物凄い内容のものが紹介されている。手紙をチョイスする構成作家がアホなんだろうな、ということだが、案の定、役立たずそのもののメンバーである横尾ナニガシ(聞いたことないでしょ?この無名人)が構成作家なのだ。

それはさておき、
その後のコメンテーターのこの問題に関する発言も、まさにお粗末すぎる。

田岡元帥
「1年半くらい前の事件なんです。外務省は急に抗議したんですけど、本来なら発生後に抗議しないとだめなんで」「1年半たって抗議するというのはね」「外務省の不祥事なんです、基本的には」


さて。まず事実関係として、こういう情報もある
http://www.asahi.com/international/update/0102/014.html

外務省は1日、中国・上海の日本総領事館員の自殺について中国側に反論するコメントを発表した。・・・外務省は反論のコメントで・・・と改めて指摘。04年5月の事件発生直後から中国側に事実関係の究明を求め、厳重な抗議をしていると強調した。


まあ、これも情報すら官邸に上げなかった外務省のことだから、ごくおずおずとしたものだったり、実際にはやってなかった可能性も確かにある。しかしこのような声明が存在する以上、「当時抗議したという外務省の主張はウソ」と証明しなければしょうがないでしょ。
ひょっとして元帥閣下、1日の外務省声明の存在を知らなかったのではないか。


また、田岡氏といえばよく条約問題を持ち出す条約オタクなのに、中国の行為はウィーン条約違反か否かは触れてないんだよな今回。また彼が言うように「外務省の不祥事」「公務員の非行だからプライバシーではない」だとしたら、週刊文春の調査報道はますます価値の高いスクープだったということになるではないか(笑)


ところが他の面々はだ(続く)。

川村晃嗣
「週刊誌今の時点でなぜ出たかというと・・・日本の公安とかがリークしてるわけですよ週刊誌に。たとえば谷垣さんの中国の話もそうですけど・・・今回明らかなのはリークです」
「これは日中間でキチっと話がついた話なんですよ。やり取りが終わってる話を、ある意味では週刊誌を利用したと。谷垣さんだって18年前の話・・・首相候補に関するある意味では攻撃ですから」

横尾「谷垣つぶしでしょ、はっきり言って」


下村満子
「リークした側の意図に週刊誌がのせられた・・・反中国的な世論を・・・」
「私は週刊誌にも・・特定の名前は出しませんけど・・・そっちのほうのことを書いて中国バッシングを・・・背後にどうも何かいるような気がしてしょうがない・・・」


愛川欽也
「対中プロパガンダに聞こえちゃう」


ちょっと待て・・・言論人の集団自殺現場かここは。みな、かくかくたる実績がある筈なのだが。

いいかい、これは右・左あてはまらない原則だけどね。
権力内部の情報をジャーナリズムがつかみ、暴くとき、その契機として、内部の権力闘争や不満分子の私怨によるリークがきっかけなんてことは枚挙にいとまのないはなしだ。
それを元に、文春だろうが朝日だろうがNYタイムズだろうが、取材と報道がなされる。

その報道を、リークだリークだと言ったところで遠吠えにしかならんのだよ。
もし「リークだ、意図的なものを感じる」のたぐいが通用するなら、昨年ディープ・スロートは政権内部のリーク屋だったことが歴史の事実として確定したウォーターゲート事件も同様だろうし、谷垣スキャンダルが特定政治家への攻撃だ、谷垣潰しだというのなら、結局うやむやで終わったNHK問題は「朝日新聞安倍晋三つぶし」となる(笑)。
確認すると、仮にあれがそのとおり、朝日の安倍への反感が原動力、意図だとしても、事実さえ抑えていたなら一向に差し支えないのである。


今回、下村満子は「私は以前から知ってましたよ」とも言っていた。今は報道の世界から身を引いてビジネスの世界にいる人間だからとがめないが、そりゃ「角栄番症候群」ってやつでね。知っていて報道しないなら、知らずに抜かれたよりタチが悪いのさ。

川村、下村、田畑氏に聞きたいのは、元・現ジャーナリストとして「結局あなたはこれが報道されるべきものだったと思うのか、報道されるべきではなかったと思うのか?」ということである。おそらく、答えられまい。

さすがにトップ屋、また談合・公費乱用事件の(リークに基づいた)取材でジャーナリズム史に名を残す田岡氏(実は田岡氏、軍事問題よりこっちの方の実績のほうがずっと大きい)は、彼らとは一線を画し、因縁浅からぬ週刊文春の姿勢そのものは弁護していた。


あとひとつの談合問題も面白い話だったんだけどな。あとで書こう。


しかし、ただでさえエントリ作成が追いつかないのに、余計な話題を増やすなよキンキン(逆切れ)。




最近「巻頭は格闘技ネタじゃないと。さらっと書いて本題に」
「最初のエントリを書きすぎてしまった。疲れたんで残りは後回しだ」(そのまま尻切れトンボ)のパターンばっか・・・



70万ヒットとなりました ありがとうございます。