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John 8:32 Then you will know the truth, and the truth will set you free."  複数ブログの過去記事を移管し、管理の委託を受けています/※場合により、語る対象の「ネタバレ」も在ります。ご了承ください 

久々パックイン・ジャーナル(1/7放送)紹介。上海機密強要問題で(今回はヒドイよ)。

久々に「愛川欽也パックイン・ジャーナル」を紹介する。
本来は、年末から続く田岡元帥田岡俊次氏)の「中国は軍拡していない」という論をもう少しまともに取り上げたかったのだが、それより面白いものが出てきたのでこっちを紹介する。
この番組は、最初に読者の手紙を取り上げるのだが、その内容が今回はすごい訳である。
めんどくさいことこの上ないのだが、今回は全文紹介しますよ。

「中国上海の日本総領事館男性館員が2004年5月、「中国側から外交機密に関する情報提供を強要された」とする遺書を残して自殺した。この問題で 外務省が今年正月早々に「その死亡の背景には現地の中国側公安当局関係者による遺憾な行為があった」などとする声明をわざわざ発表した。
女性問題であったのかどうかわからないが、そもそも自殺は強制的に毒を飲まされたのでなければ、それはきわめて個人の心的要因によるものである。
このようなことで日中両国政府が外交声明で非難しあう事態は、他所の国では見られないきわめて次元の低い、お粗末な外交だ。
そのような遺憾な行為が中国側に 何回もあったのだとしたら、館員が思いつめて自殺する前になぜ日本に召還するなどの措置をとらないのかわけが分からない。
いずれにしろ、小泉首相、外務省はいったい何をしているのか。おそまつすぎる。(千葉県・70歳男性)」

いつも思うんだが、この番組に来てるメールだって一通二通じゃないはずなのに、なんかいつも物凄い内容のものが紹介されている。手紙をチョイスする構成作家がアホなんだろうな、ということだが、案の定、役立たずそのもののメンバーである横尾ナニガシ(聞いたことないでしょ?この無名人)が構成作家なのだ。

それはさておき、
その後のコメンテーターのこの問題に関する発言も、まさにお粗末すぎる。

田岡元帥
「1年半くらい前の事件なんです。外務省は急に抗議したんですけど、本来なら発生後に抗議しないとだめなんで」「1年半たって抗議するというのはね」「外務省の不祥事なんです、基本的には」


さて。まず事実関係として、こういう情報もある
http://www.asahi.com/international/update/0102/014.html

外務省は1日、中国・上海の日本総領事館員の自殺について中国側に反論するコメントを発表した。・・・外務省は反論のコメントで・・・と改めて指摘。04年5月の事件発生直後から中国側に事実関係の究明を求め、厳重な抗議をしていると強調した。


まあ、これも情報すら官邸に上げなかった外務省のことだから、ごくおずおずとしたものだったり、実際にはやってなかった可能性も確かにある。しかしこのような声明が存在する以上、「当時抗議したという外務省の主張はウソ」と証明しなければしょうがないでしょ。
ひょっとして元帥閣下、1日の外務省声明の存在を知らなかったのではないか。


また、田岡氏といえばよく条約問題を持ち出す条約オタクなのに、中国の行為はウィーン条約違反か否かは触れてないんだよな今回。また彼が言うように「外務省の不祥事」「公務員の非行だからプライバシーではない」だとしたら、週刊文春の調査報道はますます価値の高いスクープだったということになるではないか(笑)


ところが他の面々はだ(続く)。

川村晃嗣
「週刊誌今の時点でなぜ出たかというと・・・日本の公安とかがリークしてるわけですよ週刊誌に。たとえば谷垣さんの中国の話もそうですけど・・・今回明らかなのはリークです」
「これは日中間でキチっと話がついた話なんですよ。やり取りが終わってる話を、ある意味では週刊誌を利用したと。谷垣さんだって18年前の話・・・首相候補に関するある意味では攻撃ですから」

横尾「谷垣つぶしでしょ、はっきり言って」


下村満子
「リークした側の意図に週刊誌がのせられた・・・反中国的な世論を・・・」
「私は週刊誌にも・・特定の名前は出しませんけど・・・そっちのほうのことを書いて中国バッシングを・・・背後にどうも何かいるような気がしてしょうがない・・・」


愛川欽也
「対中プロパガンダに聞こえちゃう」


ちょっと待て・・・言論人の集団自殺現場かここは。みな、かくかくたる実績がある筈なのだが。

いいかい、これは右・左あてはまらない原則だけどね。
権力内部の情報をジャーナリズムがつかみ、暴くとき、その契機として、内部の権力闘争や不満分子の私怨によるリークがきっかけなんてことは枚挙にいとまのないはなしだ。
それを元に、文春だろうが朝日だろうがNYタイムズだろうが、取材と報道がなされる。

その報道を、リークだリークだと言ったところで遠吠えにしかならんのだよ。
もし「リークだ、意図的なものを感じる」のたぐいが通用するなら、昨年ディープ・スロートは政権内部のリーク屋だったことが歴史の事実として確定したウォーターゲート事件も同様だろうし、谷垣スキャンダルが特定政治家への攻撃だ、谷垣潰しだというのなら、結局うやむやで終わったNHK問題は「朝日新聞安倍晋三つぶし」となる(笑)。
確認すると、仮にあれがそのとおり、朝日の安倍への反感が原動力、意図だとしても、事実さえ抑えていたなら一向に差し支えないのである。


今回、下村満子は「私は以前から知ってましたよ」とも言っていた。今は報道の世界から身を引いてビジネスの世界にいる人間だからとがめないが、そりゃ「角栄番症候群」ってやつでね。知っていて報道しないなら、知らずに抜かれたよりタチが悪いのさ。

川村、下村、田畑氏に聞きたいのは、元・現ジャーナリストとして「結局あなたはこれが報道されるべきものだったと思うのか、報道されるべきではなかったと思うのか?」ということである。おそらく、答えられまい。

さすがにトップ屋、また談合・公費乱用事件の(リークに基づいた)取材でジャーナリズム史に名を残す田岡氏(実は田岡氏、軍事問題よりこっちの方の実績のほうがずっと大きい)は、彼らとは一線を画し、因縁浅からぬ週刊文春の姿勢そのものは弁護していた。


あとひとつの談合問題も面白い話だったんだけどな。あとで書こう。


しかし、ただでさえエントリ作成が追いつかないのに、余計な話題を増やすなよキンキン(逆切れ)。




最近「巻頭は格闘技ネタじゃないと。さらっと書いて本題に」
「最初のエントリを書きすぎてしまった。疲れたんで残りは後回しだ」(そのまま尻切れトンボ)のパターンばっか・・・



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