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John 8:32 Then you will know the truth, and the truth will set you free."  複数ブログの過去記事を移管し、管理の委託を受けています/※場合により、語る対象の「ネタバレ」も在ります。ご了承ください 

RIZIN新イベント、U-NEXT史上最高のアクセスでサーバー落としたんだそうで。



過去最高の申し込みがトラブルにつながった。2日に行われたRIZIN LANDMARK大会で、開始前に配信映像が見られなくなる事故が発生。U-NEXTでの有料サイトで生配信を行う予定だったが、開始時刻の19時になってもつながらない状態が続いた。開始前に一気に申し込みのアクセスが集中したためで、試合は1時間遅れの午後8時にスタートとなり、一部見られない視聴者もいた。

【写真】萩原京平をバックから攻める朝倉未来

今大会は、有名アーティストのライブ配信など、U-NEXTのこれまでの記録をすべて塗り替える過去最高のアクセス数だったという。RIZIN榊原信行CEO(57)は大会後に「楽しみにしていたのに、1時間も遅れ、見られなかった人もいたので大変申し訳なかった。今後どうしていくか検討していきたい」と謝罪した上で「格闘技コンテンツや、RIZINの力を知った」と語った。

news.yahoo.co.jp

自分はリアルタイムでなく、後から見たのでこんなトラブルは…「高見の見物」だったね……マスター!もう一杯!! と、格闘技ネット井戸端会議の創成期読者じゃないと分からないギャグをまぜこみました。


実際、自分が直接の被害を受けなきゃ
「余りの人気とアクセス数でサーバーがパンク!」という騒動は、人気と勢いを示す格好の宣伝材料になる。ニュースの形で宣伝できるんだからありがたいもんだ。
U-NEXtの信頼度が落ちたかもだが(笑)。今回、RIZINランドマークとかの予定がないなら解約予定なんだが、その時に「ランドマークの配信でサーバーが落ちて不信感を持ったから」とか、理由に書いたるわ。



それはともかく。
だから、「生配信」じゃなくて、時間差で見たい人はいつの時間からでも最初からアクセス可能であることは、分散も促しいいことなんだよ。

これまでRIZINが公式サイトでやっていたネットライブは、「生配信しかない」ことで、やはり相当な損をしたんだよ。

ライブ感も大切だが「時間差」「いつでもどこでも」も重要なので、兼ね合いを模索して欲しい。


4試合はいずれも、楽しんでみたけれども、たとえばメインの試合で、やはり「両選手がUFCの同階級でトップ戦線に食い込む光景が想像できる」みたいな試合とはちょっとまた別物の要素の試合だと思った。
しかし、その要素でこうやって独立ミニ大会のイベントを成り立たせるだけの興味を惹かせたのだから、それだけでイー感じだと思いました。
渡部修斗今成正和の極めも、そのようなものだし、鈴木博昭も「打撃系から転向したMMAファイター同士のサバイバルマッチ」とかで路線を作れたら面白いんじゃなかろうか

「ルパン三世 カリオストロの城」(宮崎駿監督)が本日、BSトウェルビで放送…あっ、俺この作品未見だ!!

2021年10月3日放送
ルパン三世 カリオストロの城
番組概要
<テレビアニメ化50周年を記念して、デジタルリマスター版を放送!>
巨大な城が動き始める!影の軍団が襲ってくる!生きては還れぬ謎の古城でついにめぐり逢った最強の敵!

国営カジノから50億を盗み出すも、じつはゴート札と呼ばれる偽札を掴まされたと知ったルパンと次元はゴート札が発行されたカリオストロ公国へと向かう。その道すがら武装した男たちに追われるウェディング姿の少女を目撃、激しいカーチェイスの末少女クラリスの救出に成功するが僅かな隙に奪われてしまい……。ルパンたちはクラリスの残した指輪を手に要塞のようなカリオストロ伯爵の城へ潜入する。

www.twellv.co.jp


いま、上のあらすじを見ていて「へー、こんな話だったのか…」→「というか俺、この映画見たことないぞ!!」と気づいた!!

なんかあまりに有名作品なので、「見ていない」ことを、そもそも忘れてしまっていたぞ!!

というか、見た気になってた理由ははっきりわかる。
この本で、やたらと技法とかをいろいろ詳しく解説してたからだ!!(だがストーリーはわかんないというね)

岡田斗司夫ガイナックスは、いかにして数々の傑作を生みだしてきたのか? 各作品の舞台裏からテーマ、さらにはクリエイター論まで、すべてを詰め込んだ一冊。

「創作論」にして、「作品論」にして、「ビジネス書」にして、「歴史書」にして、「オタク論」にして、「伝説のエピソード集」にして、「思想書」にして、「心に火をつける本」にして、「雑学本」にして、「物語」にして、著者の集大成です。書いておきたいこと、書く価値があること、全部入ってます。だから、『遺言』です。――「たぶん、これまでの僕の本で一番面白い」(「はじめに」より)

なんか、古本価格高いな・・・・・・・


それはともかく、未見であったことに気づいたが、所用などこれあり、紹介しておきながら本人が見るかは未定。

本日「RIZINランドマーク」初開催。朝倉未来vs萩原京平で、4試合のミニ興行/U-NEXTが配信独占


RIZINランドマークって何なのか、ってざっくりいうと

ちいさいスタジオとか屋外とか、そういうところで数試合(今回は4試合)のコンパクトなイベントを行う。
つまり集客ゲート収入ではなく放送・配信収益を第一に想定する。

「スタジオRIZIN」と仮称されていたこのイベントは新型コロナウイルス感染症の拡大による緊急事態宣言などでさいたまスーパーアリーナといった大会場でも5000人の観客しか収容することができず、また昨年から続くこの状況が一向に改善される兆しがないことから、かねてから新たな興行形態としてプランニングされていたもの。このイベントについて榊原氏は「大会場の空き状況に左右されずに大会を開催できる」といった利点も挙げた

「LANDMARK」というネーミングについては、これまでイベントを行っていた会場から飛び出し、各地のシンボリックな場所=ランドマークで大会を行っていくことからのネーミング。10月大会は東京都内のシンボリックな場所で大会を行うという。
www.tokyoheadline.com

面白い試みだと思うが、ただまあ窮余の一策…ゲート収入が見込めればそうしたいに決まってるわけで、コロナ禍の中で考え出された”代替案”の面は大きいと思う。
で、開催日は緊急事態宣言解除翌日(笑)これは誰も責めようがないけど……

箱は小会場、収入はPPVで広く薄く全世界から……というプラン自体は結構あるんだけど、ゲート収入はあればあるほどありがたい。ある意味「空気を売ってる」みたいなもので、売れば売るほどもうかるのだからね。

それでも始まったら始まったなりに、特性を生かして成功させてほしい。

そして、今回は本当にスカパーとかと手を切り?U-NEXT独占契約!! ぐーぜん、無料キャンペーンが先日あって、まあしぶしぶ、あまり積極的でないけど会員になってたのです俺。

video.unext.jp
本日 18:30配信開始

  1. WEED presents RIZIN LANDMARK vol.1

朝倉未来vs萩原京平」 待望の対戦をU-NEXT独占配信!
3,800円
ポイント

見逃しあり
チケット販売期間 10月9日0:00まで

チケットを購入
ライブ開催日時
10月2日(土)
18:30 配信開始 / 19:00 開演予定
見逃し配信期間
見逃し配信準備完了次第〜10月9日 23:59
ご確認ください
ご利用の端末やネットワーク環境によっては、ライブ配信及び見逃し配信の視聴ができない場合があります。テスト動画が問題なく再生できるかを事前にご確認ください。
テスト動画再生
見どころ
格闘技 RIZIN の新たな時代を目撃せよー。
RIZIN LANDMARK(ライジン・ランドマーク)は従来の観客動員ではなく有料ライブ配信を柱にすえた全く新しい「RIZIN」の形態として始動。
旗揚げ大会となる「+WEED presents RIZIN LANDMARK vol.1」のメインマッチには人気・実力ともにトップクラスの総合格闘家 朝倉未来選手と、怒涛のRIZIN4大会連続出場を3勝1敗という好戦績で注目を集める萩原京平選手の対戦が決定。その他の豪華な対戦カードも見逃せない!

当LIVEはマルチアングル配信となります。
CH1:メイン映像
CH2:クレーンカメラ
※音声は共通になります


こんなふうにスポーツイベントが衛星放送を脱し「配信」に足場を移すのは、ストライクフォースネット中継(ヒョードル出場)とかを見ていたものとして感慨深すぎる。


できればRIZIN、この勢いで「サブスク」をやってほしいんだけど、ムリかなあ。新日本プロレスワールドはできるのに…そこは蓄積と、提供できる試合数の差だろうけど。



試合自体は、萩原に勝ってほしいけど難しそう。
渡部修斗が勝てるかどうかに、一番興味があります。

チャンピオンが「刃牙30周年」企画特集号なんだよオオオッ

●企画満載!永久保存必至!『刃牙』シリーズ連載30周年記念号!●表紙&巻頭カラー!『バキ道』。電子特典・デジタル版ポスター収録!●『刃牙』シリーズ連載30周年記企画!/トリビュート描き下ろしマンガ『ケンガンオメガ』×『刃牙』by原作:サンドロビッチ・ヤバ子 作画:だろめおん/伝説対談『高橋留美子』×『板垣恵介』/各界有名人、祝福イラスト&メッセージ/『刃牙異種創作技戦ッッ!!』審査結果発表●3大人気センターカラー!『SANDA』『あっぱれ!浦安鉄筋家族』『吸血鬼すぐ死ぬ』●『弱虫ペダル』『魔入りました!入間くん』『魔界の主役は我々だ!』も絶賛連載中!●『桃源暗鬼』『八月のシンデレラナインS』は休載です。●電子版につきましては本誌内のプレゼント、応募者全員サービス等への応募は出来ません。ご注意ください。

本題は、このあと書く。(つづく)
企画では、同じ劇画村塾の先輩である高橋留美子氏との対談が面白かった(両者が語る「ちばてつやのすごさ」とか)。
あと、また例によってギャグ漫画が、刃牙そのものをリスペクトが過ぎて怒られるレベルでネタにしたこととか。

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バキ30周年特集号での「吸血鬼すぐ死ぬ」

この前「烈海王」がすぐ死ぬの世界に行ったが、こんどはドラルクのほうが刃牙の世界に行く。
作者、明日が要らないのかよ…


そして、
まさかの、出版社を超えた「ケンガン」とのコラボとか(この話は別の記事で書きます)……



だが、それはそれとして「刃牙30周年」で思ったのは、「そうか、刃牙は1991年開始…まだUFC、バーリ・トゥードやK-1という『正解』が出る前に問題を解き始めた世代なんだな」と……
いわでもの話で、
もう、これはくっきりと痕跡が残ってる。

刃牙シリーズ。
修羅の門シリーズ。
餓狼伝
拳児
梶原一騎作品・・・・・・・・
梶原一騎氏などはそもそも、生きて総合格闘技を見ることもかなわなかった。


どの作品も、当初はまずタックルで倒して、マウントポジション(馬乗り)でボコボコにしてから、グラウンドでシンプルなチョークを極めればいい、とかそのタックルを切りまくって、ボクシング状態で仕留めればいい、とか、組んだ状態でのクリンチパンチが有効だ……とか、そういうUFCの実態を見て……まあいろいろ対応したよね。
突然、そういう戦い方をする戦士が現れたり、第二部、第三部といった別の章でラスボスとしてグレイシー的なキャラが現れたり。


そのへんで不自然となった作品も、まあ有ったことはあったし、逆にそれで素晴らしい内容になった作品もある。(これも今度かく別の記事に関わってくるかもだが、一番BJJを作品に取り入れて自然だったのは「コータローまかりとおる!」かもな)

今からはどんな天才でも「UFCなどのMMAの、実際の戦い方を知らないまま格闘技漫画を描く」ことは不可能だろう。
上の一連の作品こそが、貴重な『歴史資料』なのです。



ただ、「バキ」は、連載して空手の強さとか語ってたら、UFCK-1がほんとに実力測定しちゃったよ!!そしたら、実戦カラテも伝統空手もしょぼーんだったよ・・・・・!!(K-1アンディ・フグの優勝やフィリョの活躍で一度は空手、極真幻想が復活した。そして総合でもリョート、堀口恭司らの活躍で、のちに復権するが)という現実を、マンガという別の次元で…「現実がなんだってんだ!現実は俺の漫画にかなうわけねえだろオがアアア!!てなレベルで、まんまと現実を打ち壊して、格闘技漫画の頂点に君臨した。それはあっぱれというほかない。
幻想だったら、とことん幻想を極めりゃいいじゃねえか、という形で「合気道」をああいうふうに描いた、渋川剛気の登場で、自分としてはこの作品に確固たる評価を与えた。
作者本人が、塩田剛三の技を何度も見たり体験し、話もいろいろ聞けた、という話を後から聞いたのだが…

プロレスを、プロレスとしての価値観と、「では強いの?」を、斗羽と猪狩によってこれまた力技で語り尽くしたのもすげえ。「闘龍伝」なんて作品もあったけど「卑怯で汚くて、それがたまらねえ魅力の勝負師・アントニオ猪木」像にも大きく影響を与えた(「キラー猪木」を独自解釈で象徴化したターザン山本の功績もあるが)。


また、大いに盛り上がって終わったトーナメント。並みの作者だったらここでバキは、最終回を迎えるしかない、というか続けても「次の敵」がしょぼくなりすぎて、しりすぼみで打ち切りになったろう。

しかしここで「真の強さは試合場で、はじめっ と声がかかってから戦ったんじゃわからない。路上でいきなりの不意打ち、だまし討ち、凶器も武器も何でもありで生き残れるかだ!」と、いわゆる大槻ケンヂのいう「強さの基準をずらす」をやったのは「無理がある―!」と思いつつも唯一無二の解で。これは本当に格闘技について考える、語ることが大好きな作者だったからこそ、形にできたと思う。ふつうに格闘技漫画を描いてるひとなら、賛否分かれるこの展開を描く前に、この解にたどり着かなかっただろう。



そしてひとつひとつの描写を、これでもかと誇張し続けることで、ギャグマンガ以上にツッコミどころのある作品となったわけだが…


「バキ道」もそろそろ終わる…ンだよね?
これからは、藤子・F・不二雄の長編ドラえもんシリーズが、まずテーマ(舞台)をどこにするかで頭を抱えるように、もうほんとに「敵をだれにするんだ?消費しつくしたぞ!」から始めなきゃいけなくなるだろうと思う。
それは「修羅の刻」もそうかしらね。これも、あとどれぐらい日本史で、陸奥圓明流の相手となるような武勇のものが残っているだろうか。



ここから先、ほんとにどうなるかはわからない。
もう「キレイな最終回」を描こうなんて気持ちも作者にはないだろうし……。

それでも、それをひっくるめて、スゲエよアンタッ!!

と思うのです。

一言感想を付け加えるだけのつもりだったのに、膨大になってしまった…(了)

【定期掲載】月末か月初めに、ネット連載漫画まとめ読み&ひと月分の映画テレビ放送を確認しよう

月末だか月初めに、区切りとして自分の読んでいるネット連載漫画、読み逃しが無いかチェックする習慣を付けよう!!
と呼びかけるキャンペーンです。
21世紀も20年代、ネット連載漫画を自然に定期巡回購読する習慣を身につけなきゃナウくないぜ。
(いや、逆に個人的に、こういうふうに習慣づけないと読み逃しまくるからなんだけど)


まず最初に、各種サイトを知ってる・読んでる範囲で。

ブラウザでは見られなかったり有料だけど、携帯アプリでは見られる、という形式

manga-one.com
manga-park.com
※ツイートなどの漫画を収集して一覧表示するサイト?
https://lilacsoft.jp/

個別作品紹介編

いちいち、毎回のリンクを張るのは負担なので、作品タイトルだけ並べてみる。興味ある人は作品名で検索すればたどり着けるはず。

・木根さんの1人でキネマ
北斗の拳 世紀末ドラマ撮影伝
ワカコ酒
・働かないふたり
・ダンピアのおいしい冒険
・邦キチ!映子さん
キン肉マン
・カバーいらないですよね
・意味が分かると怖い4コマ
うつ病になってマンガが描けなくなりました
・極主夫道
プリニウス(…はちょっと更新とまってる)
・うちの弟子がいつのまにか人類最強になっていて、なんの才能もない師匠の俺が、それを超える宇宙最強に誤認定されている件について
・鬱ごはん
・潮が舞い子が舞い(これ、ネット連載終わったみたい?)
あだち充物語(サンデーうぇぶりアプリ経由でないと読めません)


・・・・・とか読んでたら、ふつうに1時間以上消費しちゃうよね!!



ことほどさように、今や無料コミックサイトはたくさんたくさん。
オリジナルもあれば、雑誌掲載が同時、あるいは一定期間を置いて無料になってるものも。
すでに連載を終えて評価の定着した「レジェンド名作」を最初からネット上で連載しなおすものも…


どこかで期日を決めて巡回しないと、読んで面白かったマンガもいつしか読み逃す、という意味がわかるでしょ。
この辺の作品、実際にまとめて読むと、かなり「時間泥棒」である。


ときに、私らの世代では疑いの余地なく大手出版社の週刊誌に載っている作品が「メジャー」だけど、スマホネイティブ世代にとっては、こういうふうにスマホケータイから無料で読める作品が「メジャー」であり、紙の雑誌に載っている作品こそが「マイナー」になりつつある、とも聞く……。

韓国発のウェブトーンが、世界的には漫画の「標準」になりつつある、という話も、あながちヨタではないかもよ。
m-dojo.hatenadiary.com



BSプレミアムの映画情報」は1カ月単位でリストになっているので「先回り」してチェックしよう!

www.nhk.or.jp
基本、それだけ。今月のトピックと言えば、映画「燃えよ剣」公開に合わせたのか、新撰組関連の映画が多いな、と。「壬生義士伝」と「御法度」。そして裏返しの新撰組と言える「ラスト・サムライ」。


ほかの局も、1か月まとめてのリストがあればいいのにな…あるかもだが。
あー、1局あった。BSトウェルビは、日曜夜に劇場版(もしくはスペシャル版)の長編アニメを流す枠があり、この秋、10月は気合入ってる!と評価されていた。

www.twellv.co.jp

10月03日 ルパン三世 カリオストロの城
10月03日 こちら葛飾区亀有公園前派出所 TVスペシャル オドロキモモノキ島の大決戦
10月10日 超時空要塞マクロス 愛・おぼえていますか
10月17日 機動戦士ガンダムNT
10月17日 こちら葛飾区亀有公園前派出所 TVスペシャル 大ハード!両津勘吉は二度死ぬ
10月24日 機動警察パトレイバー the Movie
10月24日 こちら葛飾区亀有公園前派出所 TVスペシャル 両さんアメリカに行く
10月31日 機動警察パトレイバー2 the Movie

パトレイバー映画1,2はおじさんが語るとめんどうくさいので今は略すが
両さんアメリカに行く」って、原作にもあったアレ?
「それで夜行で行くんですか?」「あこがれのハワイ航路かなんかで…」「飛行機…てえとB29で?」の、あのやり取りだけでも動画で再現されていたら、それだけで値千金だぞ…

クイズ、西部劇、格闘技…「ジャンル」は無くなっても、案外気づかれない。

最近、そういう話題を連続で見たので、古い話題と合わせて備忘録がわりに。

視聴者参加クイズ

togetter.com



たしかに。
今さらそういうのが見たいかといえば別に見たくない話ではあるが、じゃあ昭和の時代はなぜに揺るがぬ一ジャンルだったのか。クイズ番組そのものに限界があるのか、「回答者にもお馴染みの芸能人や笑いを取れる芸人を置けば、2倍面白くなる」というメソッドが標準になったからなのか……
視聴者参加クイズの名残は、「ちびまるこちゃん」や「こち亀」に残るのだろうか。



ボクシング、プロレス、総合格闘技



自分の生まれるはるか前、1960年代ぐらい…テレビが始まってまだ間がないころは「毎週ボクシング中継が地上波(そのころBSと区別する「地上波」なんて言葉もある訳ないが)のゴールデンで流れていた」のだそうだ。
「有名選手の世界戦が組まれた時は、特番で放送されること『も』ある」がデフォルトだった時代しかしらず、まったく想像がつかないが……ただ、テレビ創成期はテレビの技術的な許容度も低く、その中では6メートル四方のリングにカメラを向けておけば番組が成立するボクシングは、野球やサッカーより放送しやすいスポーツ・コンテンツだったそうだ(もちろん、アングルなども今より単純だった)。これは50年代のアメリカンプロレスが隆盛だった時代に通じる話でもある。そうそう、まさにプロレスも「毎週、複数の番組がゴールデンで中継されていた」ことを今では想像しにくいコンテンツだな。
この「以前はボクシングが毎週のレギュラー番組だった時代」は、キックボクシング登場の前史として、この本でも詳しく描かれている。


そこから、言わずもがなだけど総合格闘技MMA)じゃ。2003年大晦日に3番組が放送されたとか、大晦日で紅白を視聴率で上回った民放番組とか、爪痕がまだ残っているから「かつては総合格闘技が人気番組でした」の記憶をまだ喚起できるけど、忘れられるよねー。

で、その一方でアレなのは、「だけどプロレスは2団体から100団体に増えた。総合格闘技はジムが日本中にでき、世界最高峰の舞台(UFC)の最も売れっ子は、スポーツ長者番付で世界屈指の選手になっている。なのに衰退かい?」という問いもできるということ。ほかの、「滅びた」ジャンルもそういうふうに視点を変えれば衰退って何のことですか、なのかもしれないね。ボクシングだって、チャンピオンの数とクオリティ的に「日本のボクシングはまさに黄金期」というひともいる。


時代劇・西部劇

時代劇の地上波新番組は、今いくつぐらい残っているかな?「土方のスマホ」を時代劇扱いするのもアレだし。NHKはけっこう「意識的に」時代劇を残しておこうとするんだが、それを報じる番組紹介とかで「時代劇の灯を消すな!とかかかれると「意識的に『無くすな!』と思うこと自体が衰退の証拠だよなあ」と思ったり。

西部劇については,過去のこのまとめなー。
togetter.com

衰退したというより、「昔はこのコンテンツが天下を取っていた」ことを、遡ってお勉強して学ぶような感覚だな。
上のまとめの中心で語っている芦辺拓氏は「昔の『なろう』的、『俺TUEEE』的コンテンツとして、遊び人の侍とかが活躍する『明朗時代劇』というジャンルがあった」ともよく語っている。
その言葉で検索してみるか。

うん、最近では作られないねえ


歌番組

このジャンルは、俺のふわっとしたイメージでは「歌番組が衰退→復活させよう!と、けっこう意図的意識的に作り手が努力→なんとか、やや復活した」というイメージがあるけど、違うのかな。
まあ、どっちにしろ…人気の時代も不人気の時代も見ていないのでわからない。




椎名誠など、源氏鶏太など

この前「昭和軽薄体」がラーメン評論家に関連して話題になったらしい(詳細未把握、すまん)が、そこから飛び火して

なんかこの話題で椎名誠のなまえをはじめて知ったひともいるみたいですけど、いや凄かったですよ。
立てば小説座ればエッセイ、歩く姿はドキュメンタリと、なにか所作すればたちまちコンテンツになるいきおいだった。
それが完全に忘却のかなたに追いやられてる現況のほうがむしろ信じられないくらいで。

note.com

いやいやテン年代も多数の対談本を出してる!
それに、ドキュメンタリーは基本、氏の体力任せに結構ハードな未踏の地を生かせるのが多いから、年齢との兼ね合いもあり!77歳じゃできなくて当然!
もう後は印税とか、旧作のアンソロジー再編集とかだけで充分に生きていける勝ち組!!!

・・・・・なんだろうけど、それをひっくるめて、ああそういえば露出減ってんなー、と、「言われて気づく」ぐらいには存在感を小さくしているのはまことにもっとも。
どういうのが一番「現役感」を保つことができるんだろうね。そんな現役感を自分で持ちたいと思っているかもわからないが。


そういう、「忘れられた作家」が話題になる時によく名前が出てくる有名作家(矛盾だ……)が「源氏鶏太」で…ほらIMEでも名前登録されてないや…。この前親戚の物置整理を手伝ってたら、これの文庫がどっさり出てきて、なるほど昔は人気だったんだなあと。

ん?こんな本が出ているんだ??

文学史に名を刻む、森鴎外夏目漱石志賀直哉芥川龍之介川端康成、……
しかし、そんな「文豪」よりも遙かに「愛されていた作家」たちがいる!

菊池幽芳『己が罪』、『乳姉妹』 / 矢野龍渓経国美談』、『浮城物語』 / 菊亭香水『惨風悲話 世路日記』 / 東海散士佳人之奇遇』 / 村上浪六『当世五人男』 / 村井弦斎「道楽」シリーズ / 徳冨蘆花『不如帰』 / 桜井忠温『肉弾 旅順実戦記』 / 半井桃水『胡沙吹く風』 / 渡辺霞亭『渦巻』 / 柳川春葉『生さぬ仲』 / 木下尚江『良人の自白』 / 田口掬汀『伯爵夫人』 / 小杉天外『魔風恋風』 / 小栗風葉『青春』 / 島田清次郎『地上』 / 江馬修『受難者』、『山の民』 / 倉田百三出家とその弟子』 / 奥野他見男『学士様なら娘をやろうか』 / 白井喬二『富士に立つ影』 / 直木三十五『南国太平記』 / 尾崎士郎『人生劇場』 / 小島政二郎『人妻椿』 / 島木健作『生活の探求』 / 豊田正子『綴方教室』 / 火野葦平「兵隊」三部作 / 小川正子『小島の春』 / 大迫倫子『娘時代』 / 岩田豊雄『海軍』 / 石坂洋次郎青い山脈』 / 田村泰次郎肉体の門』 / 富島健夫『おさな妻』 / 原田康子『挽歌』 / 源氏鶏太『三等重役』 / 柴田翔『されどわれらが日々――』 / 森村桂天国にいちばん近い島』 
……など

彼らはどうやって人気作家となり、なぜ「忘れられて」しまったのか?
明治から昭和までの人気作家たちの悲哀に迫る、もう一つの文学史

もともと「読者は虱に似て、死んだものからは離れていく」(山本夏彦というように、作家の8,9割は、自らが死んだらその人気は保てないのがふつうであるようだ。作者の死亡後もなお読まれている作品は、本当に全体の1、2割であろう…それが名作ということなんだろうな。


いま隆盛のジャンルも、いずれ……

あと何年かあとには「2010年代、20年代にはなぜか『異世界もの』が流行し…中でも「悪役令嬢」「パーティ追放もの」という特異なジャンルが…今ではまったく見ませんが…」となっているかもしれない。逆にゆるぎない一ジャンルとして、新聞に「ことしの悪役令嬢文学賞/ヤンキーと陰キャラ友情文学賞に●●さん」という記事が載っているかもしれない。未来のジャンルのはやりすたりは、誰にもわからないし、案外こういうのの”復権”を目指す旅の中で、金鉱を掘り当てるかもしれない。

10月1日は、石田三成らが処刑された日との由。逃亡の様子を描く「一週間石田三成」という作品もあり。



「記念日は西暦に直して祝うべきだ」という派も、いるにはいるけど、イマのところの多数派は旧暦の日付を新暦でも記念日とする、でいいだろう。季節感の問題はあるが、そうでないと日付に意味がなくなるしね。

で、「ヒトラー最後の12日間」、あるいは「1976年のアントニオ猪木」も挙げていいかもしれないけど、ある有名な登場人物の、印象的、典型的…あるいは極めて特異な、限られた時間に焦点を当てるスタイルの作品が一ジャンルを作っている、気がする。

その系譜に当てはめていいのかわからんけど、その一つとして、上で作者が紹介している「一週間石田三成」を捉えてもそれほど的外れではなかろう。


comic-days.com

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鈴木コイチ「一週間石田三成関ヶ原から逃亡した三成の姿描く


石田三成の「合理性」「コミュニケーション不全」に焦点を当てて人物造形するスタイルは司馬遼太郎などの力で大いに一般化したテンプレだが、そこだけに収まらない何か(支配地の年貢減免や、居室の質素さに占領した敵方が呆れた、など)なども描かれ面白い。

氏が、本格的に石田三成、そしてそれを通して「軍事官僚」「兵站」を描いた「ミツナリズム」は、4巻での終了が惜しまれる。


石田三成の命日ってことは、安国寺恵瓊(アンド小西行長)の命日でもあるのだが。

実は高坂正堯は、安国寺恵瓊推しで、司馬遼太郎関ヶ原」(文庫下巻)の解説でも(すばらしい解説文で、自分は「日本三大解説」のひとつとしている)、作品を絶賛した上で「もう少し安国寺恵瓊について書いてもらえれば…」みたいな、エモーショナルな注文を付けていた(笑)
あとで探せたら引用しよう。