森川ジョージ先生は、年齢とキャリアにしては非常に速いSNS(twitter)の利用者だ。東日本大震災前、2010年4月からTwitterを利用しています。
使い方はなかなかうまく、印象に残るツイートがいろいろまとめられて今でも読める。
togetter.com
だが、炎上と全く無縁だったわけでもないだろうから、
今回、数回にわたって語られたSNS騒動は、思い切り本題から寄り道ではあるけれど(笑)、自分の体験や、「私がSNSに感じること」を訴えたかったという面もあるんじゃないかしらん。
ただ、それを言っていいのか悪いのか…そもそも「一歩」の劇中世界のネット環境、SNS環境はどの時代のどんな状況を想定しているのか?という話が出てくる。
これは一種の、金融機関が不良債権をばっさりと処理する「ハードランディング」にも似てる。長期連載において、どう処理するかは、ガラスの仮面でも話題になったし、「連載中にソ連や西ドイツが無くなった」事例だってあるんだぞ!!
やまなみ沈没によって各社新聞の一面を飾る『高まるソ連潜水艦の脅威』『シー・レーンは大丈夫か』のタイトル
— Ryo@土曜東フ37b (@F15j_ryo) May 17, 2023
速水の「ソ連原潜の横暴脅威を、これ以上ない効果で国民に警告した」
当時のソ連が解体されて無くなり、時代設定が現代になったとはいえ今回の「沈黙の艦隊」の前提はなんなんだ…? pic.twitter.com/D752d0FY7n
機動警察隊パトレイバー愛蔵版第2巻
— 三門王 (@EjDrC54KdxLFCnT) December 11, 2019
西ドイツという所に歴史を感じる
あと熊耳武緒登場、こんなに早かったっけ?
あんなに読み返していたのに記憶が曖昧
私は香貫花クランシー派?だったから後できちんとでてきて嬉しかったなぁ pic.twitter.com/vId0yS8Eh3
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natalie.mu
来場者からの質問コーナーでは、「ガラスの仮面」42巻で突如登場した携帯電話の話題に。「ケータイが登場したとき、批判は予想していました。最初は黒電話で、途中から白っぽい電話になり。外でかける電話も最初は10円玉を入れて、テレカを入れて、そのうちケータイが流行り始めて、困ったなと。テレカを使ったりしているのを、若い子が理解できなくなる時代が来る。だからどうしてもケータイを出さなきゃいかん、と。いろんなご意見をもらったんですが、ただ『この批判は一時的なもの。あと10年も経ったらケータイも古くなる』と思って、開き直って出しました」と真意を明かした。
しかしそんな中で、自分も長期シリーズを持っている作家・深町秋生氏が、twitterでこのように語った…
コンビニで週刊マガジン「はじめの一歩」を読んだが、スマホがしれっと登場していて、気絶しそうなほどがっくり来た。30年以上なんだかんだと読んできたけれど、ついにここまで底が抜けたのかと。今までの時制の調整はなんだったのかと、玉音放送を聞いてしまった兵士みたいな気分になった(続)
— 深町秋生・「探偵は田園をゆく」最新刊 (@ash0966) December 17, 2023
思えば何十年もリニューアルをしないで建て増しだけ続けたショッピングモールみたいなもので、キャラクターをもりもり増産に増産し続けて、肝心な主人公がリングに立っていないというのも前代未聞だろう。それだけキャラへの愛着も薄くなっていくばかりで(続)。
— 深町秋生・「探偵は田園をゆく」最新刊 (@ash0966) 2023年12月17日
拳闘好きになったのは「はじめの一歩」のおかげだが、この約30年で現実が本作よりも刺激的になってしまったというのもある。強すぎるラスボスのリカルドが「みんな弱くてつまんね~」」とフェザー級になぜか長々と留まってるころ、現実ではパッキャオが実質10階級制覇していたのだから。
— 深町秋生・「探偵は田園をゆく」最新刊 (@ash0966) 2023年12月17日
小説も漫画もそうだけど、創作者に陥りがちな罠は、己が生み出したキャラを愛しすぎ、退場させるべきときにさせなかったせいで、けっきょく放漫経営に陥るという罠がある。昔のジャンプもキャラ人気が第一で、物語は二の次みたいなことがあったが、当然物語は弛緩するかでかい穴が発生することになる。
— 深町秋生・「探偵は田園をゆく」最新刊 (@ash0966) 2023年12月17日
そもそもはじめの一歩は、この後「引退が実はいい休養と強化期間になった一歩が現役にカムバックする」という大きなうねりがある筈なんで(推測)……どんなふうな、旅の終わりを見据えているのだろう。