個人的に錣山さんのベストバウトと言えばコレ。
— たくろー (@T_9214) December 17, 2023
THE 寺尾の回転の良い突っ張り、土俵の間隔を分かってる稽古十分の証拠。
実況と解説の方が言ってる「文句のない・申し分のない相撲」その通りの取り口。#sumo #相撲 pic.twitter.com/jizhEsx9We
追悼・錣山親方
— 青空。 (@Lrigkseulb) December 17, 2023
千代の富士対寺尾
千代の富士から初白星 pic.twitter.com/6wk8ezmR1F
元関脇寺尾関の錣山親方が亡くなられたらしく…近年病気がちでしたョね…
— sunny (@OreSunny) December 17, 2023
全盛期の井筒六人衆…中でも回転いい突っ張りの寺尾関の相撲が一番好きでした…
千代の富士戦 外掛けで金星取った一番よりコレ…横綱に本気で吊り落とされた平成元年十一月場所の一番 中継観ててコッチも悔しかった… pic.twitter.com/bb2jNvauuN
大相撲は今でも飛びぬけて権威と人気のある格闘技だ(減少しつつも600人近い競技者の生活を保障しているだけで世界規模)。
…
番付に名を連ねたのは605人で、1979年春場所(585人)以来の500人台が迫ってきた。過去最多は「若貴ブーム」に後押しされた94年夏場所の943人。30年近くで3分の2に落ち込み、少子化時代での新弟子確保へ角界の抜本改革は待ったなしの状況だ。
https://news.yahoo.co.jp/articles/4495678b4aa057c96c54c18ea5394025a3e91ffe
だが昭和と比較すると、やはり社会の中で占める存在感はまるで違う。
千代の富士時代も、大鵬だ輪島だ北の湖だの時代からやはり多少は後退しているだろうけど、ただそれでも今とは違う存在感があった。
だから寺尾のような「人気者」とか「優勝はできないけど、ときおり金星を挙げて健闘する上位力士」という存在も、令和の今では寺尾レベルで存在することは難しいのではないか。
そして、寺尾が語られると必ず出てくる、上に動画を張った千代の富士戦、それも敗れた方…
m-dojo.hatenadiary.com
のような話は、多くの人は鬼籍に入ったいま、検証できない異説異伝なことが確定したかもしれないけど、ただあの決め技・吊り落としは、「そのまま土俵の外に安全に降ろして勝ちとすることもできたが、敢えて荒技の吊り落としで叩き付けることを千代の富士が選んだ(ように見える)」ことは外形的にも言えそうで、いまならネットで「炎上」したかもしれない。
そこから見える、格闘家の心理、駆け引き、人間模様・・・・・・
晩年は親方としては「貴乃花改革」に一時協力したり、といったことも見せた。
寺尾と言えば負けた相撲だけどやはりこれ。
— k a z u m a (@kazutan__1220) December 17, 2023
今ここまでの闘志とプライド持った力士は中々居ない。
後の大横綱貴乃花になる当時まだ18歳の貴花田に大激戦の末に敗れ、花道でさがりを叩きつけた一戦。
またこんなカッコよくて気迫溢れた力士が出てきてほしい。 pic.twitter.com/Dk56E55rQd
貴花田との初対決に破れた寺尾は「相撲を辞めよう」と思い悩んだそう。やくみつるの番組で話していた。
— 力”メラ昭和プロレス館 (@YzlGxJlCxKlvuYF) December 18, 2023
詳しくは判らないが合い口の理論上「初顔合わせで確実に勝てる相手」だったそうだが、それを覆されたのがショックだったらしい。
そのへんでは「ガチ志向」側とそうでない側、みたいな区分も聞く……
どれもこれも含めて、ひとつの物語が完結した。
元関脇寺尾の錣山親方が亡くなった。
— 抜井規泰 (@nezumi32) December 17, 2023
鹿児島の英雄・鶴ヶ嶺(元井筒親方)の三男で、井筒三兄弟の末弟 。100キロちょっとの体を使い切り、千代の富士や北勝海、大乃国に旭富士、そして小錦らと互角に渡り合った。しかも、あの男ぶり。圧倒的な人気だった。
しかし、思うに任せぬ後半生だったと思う。
https://twitter.com/nezumi32/status/1736528506744684674
だが、直前の九州場所中に北の湖理事長が急逝。これにより、選挙に向けた情勢が一気に流動化した。
— 抜井規泰 (@nezumi32) 2023年12月17日
16年初場所4日目、出羽海一門は一門会を開き、4人の理事候補擁立を決めた。
玉ノ井親方を外し、春日野、出羽海、境川、さらに北の湖親方の弟子の山響親方の擁立を決めた。
この選挙での総票数は98票。定数10の理事選に当選するには、9票が必要だ。
— 抜井規泰 (@nezumi32) 2023年12月17日
出羽海一門は当時、31票を持っていた。3人に9票を割り当てると、4票余る。
春日野、出羽海、境川の3親方に9票。山響親方は「残り票」の4票で戦うこととなった。
普通に考えれば、山響親方に勝ち目はない。だが…
その後、初場所中の11日目に阿武松部屋の大道が引退し、小野川を襲名。12日目には時津風部屋の土佐豊が引退し、安治川を襲名。これにより、山響親方と伊勢ケ浜親方が1票ずつ上積みした形となった。
— 抜井規泰 (@nezumi32) 2023年12月17日
これが、各一門候補者の得票、上積みと造反だ。
— 抜井規泰 (@nezumi32) 2023年12月17日
【出羽海一門】基礎票から6票上積み
◎春日野:9
◎出羽海:9
◎境川:9
◎山響:10
【二所ノ関一門】同1票造反
◎尾車:9
◎二所ノ関:10
【高砂一門】同九重親方の出馬断念で5票流出
◎八角:9
続く
【伊勢ケ浜一門】同3票上積み
— 抜井規泰 (@nezumi32) 2023年12月17日
×高島:6
◎伊勢ケ浜:10
【時津風一門】同1票造反
◎鏡山:9
【貴乃花G】他一門に2票流出
◎貴乃花:9
これが僕の票読みだ。
100票前後しかない相撲協会の理事選は、丁寧に取材すれば、全ての票の行方を割り出すことができる。
何度となく、相撲協会理事選を取材しているが、この選挙ほどのバトルロワイヤルはない。半日ごとに情勢が変わる激戦だった。
— 抜井規泰 (@nezumi32) 2023年12月18日
一門の残り4票で戦った山響親方が猛烈な巻き返しで当選。
そして、僕はこの選挙結果に、貴乃花親方のすごみを見た。
貴乃花Gから2票流出しているが、これは造反ではない。
貴乃花親方は、グループ内に11票を持っていた。実際には、他一門にも「貴乃花シンパ」がおり、実際には当時は16票を動かす力があった、と読んでいる。
— 抜井規泰 (@nezumi32) 2023年12月18日
なのに、なぜ9票での当選なのか。
自分に入る票には造反がないと踏み、自分が動かせる票を自分に近い候補者に割り振ったのだ。
こうして新理事が決まっていくのだが、実は、この1カ月前に、相撲協会ののちの運命が決まる戦いが繰り広げられていた。
— 抜井規泰 (@nezumi32) 2023年12月18日
2015年12月18日。
この日の理事会で、一部の勢力が、のちの「貴乃花理事長誕生」への布石を打とうとしていた。
逆にいえば、この12月18日の戦いに負けたことで、貴乃花親方は理事長への道を失ったのではないか、と僕は思っている。
— 抜井規泰 (@nezumi32) 2023年12月18日
あの日の戦い。貴乃花親方の陣営が、もう一歩深い読みができていれば、貴乃花親方を押し上げることができていただろう。
続きは僕の大相撲コラム「角界余話」で。#sumo https://t.co/UreJlyZODy
— 抜井規泰 (@nezumi32) 2023年12月18日