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John 8:32 Then you will know the truth, and the truth will set you free."  複数ブログの過去記事を移管し、管理の委託を受けています/※場合により、語る対象の「ネタバレ」も在ります。ご了承ください 

【妄想】手塚治虫60年の生涯は、1日ごとに事件を特定した「日譜」を作れないか?【記録する者たち】

11月3日が手塚治虫の誕生日(漫画の日、でもある)なので、ちょっとSNSなどで話題が多かった。
いや、その前後も
・「パレスチナ動乱」→アドルフに告ぐ
・ちいかわ?で人魚の肉と不老不死の悲哀が話題に→火の鳥

と、なんだって手塚治虫に結び付くんだよ。

そこで、以前から考えていたこと&とある新書を読んで考えたこと。
まずその新書というのは「信長 空白の百三十日」というものね。

信長はまだまだ謎だらけ――。
戦国を嵐のように駆け抜けた織田信長。その生涯には知られざる空白期間があった!

信長の性格から、本能寺の変の真相まで、
気鋭の歴史小説家が、織田信長に関する一級資料『信長公記』の空白期間をヒントに、信長の生涯とその人となりを大胆に読み解いていく。
多くの人からいまなお人気を集める、織田信長とはどのような人物だったのか?

これ、ネタバレを気にせずざっと書いちゃうと、側近だった記録マニア太田牛一が書いた超重要資料「信長公記」は非常に詳しい記録なのに、天正8年8月18日から12月晦日までの約4か月半の記載がごっそり抜けている、というのが主題で……そしてその結論は、信長の他の行動を見ると、派手な時のふるまいがまるで躁状態だから、その反動の鬱で引きこもってたんじゃないか?という見立て。
ただし、歴史上の人物を正確な診断もできないのに精神分析する危険性みたいなものも協力者の「精神医学に詳しい人物」から指摘され、自覚して、保留していますが…

ただ、その話も面白いが、今論題にしてるのはそこではない。


太田牛一信長公記を資料整理のために読んだ作者の友人は「まるでジャニーズのおっかけのブログを見ているようだ」と述べたとか。
太田は、たしかにどう見ても側近であるその前に、熱烈な「信長ファン」であり、ファン心理こうじて「全部を記録しておきたい!」となり、貴重な史料になったのだ。

そうなった時期も明確で、天正3年から。
この時機までは、普通に歴史教科書に載るような公的な出来事を書いてたのに、その時からは「稲葉良道の家を訪問し、その孫の能楽を鑑賞した」とか、すごい細かいトピックを載せているの。まあ、実は「公記」のことが知られるにつれ「うちのあのことを書いてよ!記録に残してよ」というリクエストが増えた説もあるのだが…それでもやっぱり、太田が信長マニアゆえに、本当に知ってることは何でも書いておきたい、となったっぴのだ。
「上洛に際して鷹狩用の鷹を17羽つれていった」とかまで書いたり。

ただ、そのストーカー気質というか、記録マニアの細部の記録こそが重要になってくる、ということ。

プリニウス、記録
昭和元禄落語心中、記録

で、手塚治虫の話だが……手塚も信長にマジで匹敵するぐらい、エピソードが多い人。
そして信長の生涯は49年だが、手塚は60年。改めてみると短すぎる……だがその濃密な人生、そして信長の時代とは比較にならないほど記録者、記録媒体に恵まれている。

詳細な年譜もいろいろある…まさにこれも日付付きで、ほぼ完成してる!といってもいいのだけど、
tezukaosamu.net

tezukaosamu.net

tezukaosamu.net


こういう公的な活動に加えて
藤子不二雄のコンビと一緒に『ヴェラクルス』を見に行った」とか
石ノ森章太郎のアパートを訪れ『ジュン』の悪口言ったことを謝った」とか
「スタジオを卒業するアシスタントが、記念のプレゼントとして最新の目覚まし時計を贈ったら、メチャクチャ食いついて興味津々だった」
アメリカのSF大会で、永井豪スターウォーズを見に行く時に、自分は仕事で行けなかった。永井豪は『後から考えたら、手塚先生の原稿を手伝えるチャンスはあの時しかなかった!少しでも手伝えばよかった!』と悔やんだ」
ちばてつやの自宅に若手漫画家が集まった、結婚祝いの席にふらりと現れた」

手塚治虫ちばてつや宅を訪問した日(いつなのか確定できないか?)

などなどの、豊富すぎるエピソードを、できる限り日時を特定して、ぱちぱちとこの年譜に当てはめていければ、と思うのです。


絶対に、そういう有名な日と「あの名作の締め切り日」とか、かぶってると思う(笑)


こういう感じで、1日ごとの記録が残ってる、というかそれをまとめようという情熱家が生まれる人は夏目漱石ヒトラー、ナポレオン…等があると聞く。森鴎外が小倉にいた時の空白の記録をまとめたい!というフィクションが、松本清張の「或る『小倉日記伝』」でしたか。




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