終戦間もなくの東京を舞台にした新作 #ゴジラ 映画。無い無い尽くしの状況の中、日本がどう立ち向かうのか見ものであるが、生き残っている物は何でも使ったであろうからその展開が楽しみ。何と言っても「#永遠の0」や「#海賊と呼ばれた男」、「#アルキメデスの大戦」を手掛けた山崎貴監督だし(^ ^; pic.twitter.com/pAtn7EbNKI
— よしぞうmaro' 日・東イ42a (@yosizo) July 12, 2023
あーこの結果か。かつての代表作のひとつが「アルキメデスの大戦」だった、ということで同作品の名が一瞬7月12日のtwitterトレンドに浮上していた。
そこで、こうかいた。
「アルキメデスの大戦」がトレンドですが、原作漫画の話をするとミッドウェイ敗戦まで話が進み…そして「雑誌(ヤングマガジン)掲載は終了しネット配信に」「7月から6カ月連続で単行本を出す」と。
— Gryphon(INVISIBLE暫定的再起動 m-dojo) (@gryphonjapan) July 12, 2023
この戦略、何があるのかよくわからん。大人気作が雑誌掲載をやめることはないと思うけど… pic.twitter.com/SU0eT763rP
画像の下部分。
う、うーん……?
過去の「ウェブ連載移行考察」。
m-dojo.hatenadiary.com
m-dojo.hatenadiary.com
ここから、ジャンプラ編集長の言うことを再掲載する。
・サイト・アプリは理論上、無限に(予算の範囲で)連載作品も読切も、多数載せることができるわけで…これはぶっちゃけ「百発百中の砲一門(16作品?)vs百発一中の砲百門」の論理という奴で……「紙のジャンプに載っているのが一軍、ジャンプラは二軍」という、読者のほうの反応というか格付けの意識が、下駄をはかせている時間が続く間の話じゃないかしら。
・そして、その格付け意識は、急速に失われている……小学生も中学生もスマホを持っている今、ジャンプラ…というかサイト・アプリに載っている無料購読可能の作品が本道で、「有料で買う紙の雑誌(+電子書籍)」は、非常にマニアックな未知の作品……になりつつある
・ジャンプはアンケートによって、現在の連載を決める。これは公平で健全なシステム。ジャンㇷ゚+はそれに加えて完読率とかコメント数とか、閲覧数とか、「いいジャン!」数とか、いろんなデータがあるのでどう活用できるか模索中。
・掲載誌面に制限がない以上、掲載基準は緩くなりたくさん載せることができる、つまり試行錯誤ができる。ページ数もぶっちゃけギリギリの段階で見開き増やしたいので2ページ増とか、今週は休んで番外編5ページ、とか決めることができる。
・何かを始めるには何かを終わらせねばならないということがない点ですね。 Web に関しては紙面が無限なので、面白ければ全部始められます…
・今の時代はそもそも紙の方が見つけてもらうのは大変なんじゃないですか。物理的に現物を買って、読んで、口コミもリアルの紙を選んでからデジタルに入力しなければならない。その方が多分ハードルは高いはずで、 Web の方が面白かった時の伝播力ははるかに高いと思っています…紙の雑誌にいた時の方が絶望的に口コミが少ない…
それへの自分の感想
だけれども!
いま現在の話でいうなら、やっぱり人気作品を紙媒体は手放さない……体調やスピードの関係で、紙雑誌の厳しい締切が難しい(仮に雑誌連載を2週に1回と決めても、そこに「柔軟さ」が無い以上、サイト掲載のほうが助かるだろう)という双影双書のパターンならあり得るかもしれないが、やはり一般的には「大看板、超人気作品ではない」作品が紙媒体からネット連載に移籍する、という傾向が2023年現在はまだあるんだろう、と思うのです
これを端的にいえば「鶏肋」だ、三国志の…鶏のあばら骨は食べる肉が実際に無い…けど、しゃぶれば味が出るので捨てるに惜しい、だから扱いに困る。
だから、「アルキメデスの大戦」は人気作家が描き、映画化もされたなかなかの人気駄句だったが、今の人気や単行本売り上げ的には「鶏肋漫画」になった、ということだろう。
あるいは、北斗の拳じゃないけど、連載の山場を明らかに過ぎてモチベーションが低下したとか…真珠湾も終わったし、そもそも大胆な合理的予想とディールで日米戦を阻止する、という設定のやり取りはもう終わってて、実際の史実に沿って戦争を描くしかなくなれば、そこからはねぇ。
だが!
だからこれから6カ月単行本を出し続ける!!ってなんじゃらほい?
作者の描くスピードが驚異的に早いことと関係してるのかもしれないけど、逆に「アルキメデスの大戦」がそこまで衰えたコンテンツではない・・・・?
あるいは、最近でいえば「なれの果ての僕ら」や「ノケモノたちの夜」などいくつか例があったように、「明らかに人気上位ではなかったコンテンツも、時期を置けば映像化に向く、とドラマや映画のオファーが来て復活したりする。それを期待できる作品だ」みたいな判断があるのでしょうか。
このへんは経営戦略なのでなんともわからない。
あとは雑誌時代の読者がウェブ連載にちゃんとついていくか?
7月6日に公開された、ウェブ移行第一話はこちら。
yanmaga.jp
この移行が読者にとって難しい、というのは何度も書いた。そして俺がその生きた材料だ。
「双影双書」「もういっぽん!」「女子柔道部物語(ほかアフタヌーン掲載作品)」「竜馬がゆく」…全然定期的に読む習慣ついてなーい! ここから慌ててまとめ読みに行くよ。
みんなは忘れず、毎回読もうな……